Q:夫の転勤について行きたくありません
答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)
A:「~という理由で、残って仕事を続けたい」と伝える
行きたくないのであれば、行く必要はないと思います。私も、臨月からひとりで日本に残り仕事を続けました(今はドイツに住んでいますが)。ただ、やはり家族のことは、パートナーと真剣に、お互い納得するまで話し合いが必要です。離れているとすれ違いがちになるので、お互いが離れて暮らす理由を、お互いが腹の底から本音で話し合い理解しあう必要はあるのではないでしょうか。
「……だから、行きたくない」ではなく、「……という理由で、残って仕事を続けたい」と伝えること、そしてパートナーのキャリアの夢も聞いてあげてください。その上で、夫婦としての5年後10年後の未来をぜひ話し合ってみてください。
私たち夫婦の場合は、「1年ごとに決める」ことにしました。最初の1年、そして2年目は離れて過ごすことを決め、次の1年はともに住むことを決めました。来年もまた、どのように暮らすか話し合う予定です。そのように家族の形を納得して決められたのも、お互いがよく話し合い、キャリアの夢、家族への愛を確認できたからです。ぜひ、夫婦でゆっくりと話し合ってみてください。
育キャリカレッジ代表
池原真佐子(いけはら まさこ)
(株)MANABICIA/育キャリカレッジ代表。働く女性にメンターをマッチングするビジネスを行う。臨月からのワンオペ育児と会社経営の両立を経て、現在は日本とドイツとの二拠点生活をスタート。2歳男子の母。ワーママオブザイヤー2018受賞。INSEAD(EMCCC)、早稲田大学、早稲田大学院(教育学)卒。Domani2/3月号78ページからのロングインタビューも必見です。
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