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TVやSNSで話題の「夫に突きつけた家事リスト」がついに書籍化!
現在、放送作家としてだけではなく、テレビでタレントやゲストコメンテーターとしても大活躍中の野々村友紀子さん。ご自身で仕事をバリバリされていながらも、プライベートではお二人の娘さんを育てる“ワーママ”でもあります。そんな野々村さんが、以前からブログなどSNSやテレビを通じて発信していた“夫に突きつけた家事リスト”。ワーママだからこそ共感できる、このリストがついに書籍として発売され、今話題になっているんです。
Web Domaniでは、野々村さんに、本についてや、ご主人でもあるお笑いコンビ・2丁拳銃の川谷修士さんとの夫婦関係や子育てについてなど、じっくり伺ってきました。
「家族のみんなにどんな家事があるのか知ってもらいたい」
今回発売された『夫が知らない家事リスト』ですが、書籍化のきっかけを教えていただけますか。
野々村さん(以下敬称略): Domaniの読者の方は、ワーキングマザーの方が多いので、きっと共感してもらえると思うんですけど、家事って、そもそもめちゃくちゃ大変じゃないですか(笑)。うちでは、主人の分担もあるんですけど、ゴミ捨てと換気扇のフィルターを変えること、あとは洗い物くらい。私自身、仕事をしながら、さらに家事のほとんど全部をやっているのに、主人が忙しいときは、その分担ですら私の領域に入ってくるわけですよ。もう、「これなんなんや?」と思って、一回家事リスト作ってみようって思ったんです。そしたら、148項目もあって、自分でもびっくりしたんです。そのリストをホームページで公開したり、テレビでお話しさせてもらったら、すごく反響をいただいて、世の中の主婦たちは、やっぱりこんなに家事をやってたんやと改めて思ったんですよね。
じゃあ、これを本にまとめて、いろんな人に“家事の大変さ”を知ってもらいたいというのが、最初のきっかけでした。旦那さんだけでじゃなくて、おじいちゃんおばあちゃん、子どもたち、家族みんなで共有してもらって、少しでもお手伝いや家事の分担のきっかけになってもらえばうれしいです。
本が完成してから、「まだこの家事があった!」ということもありましたか?
野々村: めちゃくちゃあります! 最初に作ったリストが148項目だったんですけど、今回の書籍化に当たって洗い直してみたら、どんどん増えていって、結局、211項目になったんです。例えば、子どもの年齢や季節によって項目が変わったり、増えていくことがあると思うので、最終的には500くらいになるかもしれないですね(笑)。
211項目の中で「これだけは旦那さんにやってほしい! 」という家事はありますか。
野々村: たくさんありますね、なんやろ、ゴミ捨てかな。ゴミ捨てっていうのは、“捨てる”だけじゃないんですよね。“捨てる”のはただの“ゴミの移動”でしかないんです。ゴミ捨てをするなら、家中のゴミを集めて、袋にまとめて、新しいゴミ袋を入れる、そしてゴミを捨てる、ここまでが“ゴミ捨て”になるわけです。最初から最後までやってほしいですね(笑)。
あとは、傘の片付け。玄関にそのまま置いてある傘を、もちろん気づいた私がやればいいんですけど、主婦って荷物が多いんですよ。買い物の荷物があったり、子どもを抱っこしてたり。だから、傘をたたむことなんて、後回しになってしまう。それやったら、手ぶらで帰ってくる旦那が、ほんのちょっとの時間と気遣いで、傘をクルクルしてくれたらうれしいのにって思いますね。
“家事のリスト化”で、旦那さんが変わったというところはありましたか?
野々村: めちゃくちゃありました。家事リストを見せたとき、というか突きつけたとき(笑)、「自分のやっていることに丸をせい!」って言ったんですね。そしたら、考えながら丸をしたり、三角にしたり。「三角なんていらん!」って怒られながらやってたんですけど、結果、明らかに自分のやっている家事の少なさに気づいたみたいで。それまでは、“やらなかった”というより、“知らなかった”んだと思うんです。リスト化することによって、こんなことがあったんだと知るようになり、今までやらなかったことを先回りしてやってくれるようになりました。それはありがたいなって思います。
“手を抜くことに手を抜かない”のが、ワーママにとって大切!
野々村さんは家事、育児、仕事の両立はどのようにされているんでしょうか。
野々村さん: そうですね、私は、その日に出来ることを溜めずにその日にやるようにしてるんですけど、どうしても手が回らないことってあるんですよね。なるべく、土日は仕事をお休みにして、土日、一気に溜まっているものを終わらせるようにしています。
あとは、「手を抜くことに手を抜かない」というポリシーを持つようにしていて、しんどいときは無理をせずに手を抜きますね。今日は買ってきたものを食べる日とか、洗濯をしない日って決めて、その代わり、次の日や土日にがんばるとか。毎日完璧にやろうとすると、本当にしんどいし、イライラしてしまうんです。「自分が仕事をしているせいかな?」って思う自分自身も嫌なので、そう思わないように、気持ちを“楽に”するように心がけています。
その気持ちの切り替えは、結婚されてからだんだんと出来るようになったのでしょうか。
野々村: そうですね。本にも書いたんですけど、結婚するまで家事はやったことなかったんです。だから、修行をしているような気持ちで、こうせなあかんって一所懸命やってたんですよね。でも、ありがたいことに、仕事が増えていくようになって、それでさらに完璧な家事を目指してしまうと、やっぱできへんなって自分で落ち込んでしまって。出来なかったことを数えるのではなくて、出来たことを数えようって気持ちを切り替えたんです。今日はおかずが3品もできた、今日は2品もできた、今日は1品だったけど、1品に栄養素を凝縮した(笑)とか、そんな風に思うようにしたんですね。主人も仕事をしていたので、あまり文句も言えずに、ひとりで悩んで苦しんだときもありました。
日本では、まだまだ、いちばん忙しいのは旦那、それを労ってあげるのが家庭という文化があります。それはもちろん間違っているわけではないし、そうしてあげたいからこそ、主婦があまりにもがんばりすぎてしまうんだと思うんです。例えば、私は主人が手伝ってくれたら、「ありがとう」と感謝をしたり、ダメ出しをせずに褒めるようにしたりして、お互いが気持ちよく仕事を出来るような環境を作るようにしています。
メディアで度々、“最強妻”と言われている野々村さんですが、実際は物腰が柔らかく、とてもステキな女性。ご自身が仕事と家事育児を両立されているからこそ、先輩ワーママとしてグッとくるお話をたくさんしていただきました。さらに、夫婦関係や子育てについてのインタビューは後日公開予定です!
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取材・文/小山恵子 写真/深山徳幸
お笑いコンビ、2丁拳銃の川谷 修士を夫に持ち、最近ではメディアで“最強妻”と取り上げられることが多い、放送作家の野々村友紀子による新刊。夫に突きつけた“家事リスト”から、家事のあるあるエピソードなどをズバッと、そしてゆるっと笑えるイラストと共に紹介。フットボールアワーの後藤輝基との対談も収録。
放送作家
野々村友紀子
1974年生まれ。吉本総合芸能学院(NSC)卒業後、芸人として活動しその後現職。バラエティ番組の企画構成などを手掛ける。夫はお笑いコンビ、2丁拳銃の川谷修士さん。テレビ出演も増加中で、夫の相方への的確なダメ出しが話題に。著書に『あの頃の自分にガツンと言いたい』『強く生きていくために あなたに伝えたいこと』(産業編集センター)『パパになった旦那よ、ママの本音を聞け!』(赤ちゃんとママ社)。
▶︎オフィシャルブログ「野々村友紀子の目から血出るくらい読んでブログ」