弁当派には欠かせない「ランチジャー」
弁当容器にはさまざまなタイプがありますが、温かいご飯とスープが食べられる「ランチジャー」を活用している人が多いようです。ということで、ランチジャーの魅力について紹介します。
ランチジャーとは、「魔法瓶構造」で作られた保温性に優れた弁当容器のことです。最近は、6時間経過しても55℃以上の温かい状態をキープできる、優れた商品が多く登場しています。弁当は電子レンジで温めることもできますが、環境によっては電子レンジが使えないことも。しかしランチジャーなら、朝できたてのご飯やスープ、おかずを詰めるだけで、ランチタイムになっても温かい弁当を食べることができます。
ランチジャーは、寒い冬に使用するイメージがあるかもしれません。しかし、実は夏も大活躍する優れものです。食中毒の原因となる菌が繁殖しやすい温度は30~40℃で、夏の気温とほぼ同じです。夏の弁当は、菌が繁殖しやすいため、衛生面ではとくに注意が必要です。
先ほども紹介したように、最近のランチジャーは、6時間経過しても「55℃以上」の温かさをキープできます。さらに保冷に関しては、「15℃以下」を保ちます。そのため、菌が繁殖しやすい夏の弁当に、ランチジャーは欠かせないアイテムなのです。
ランチジャーはどんな食事を入れるかで選ぶ
ランチジャーには、さまざまな種類があります。「どんな食事を入れるか」によって、選ぶとよいでしょう。ランチジャーをタイプ別に紹介します。
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小分けタイプ
ご飯・おかず・汁物と、バランスよい食事を楽しみたい人は、それぞれ専用の容器が用意されている「小分けタイプ」を選びましょう。おかずとご飯が別容器なので、水分が多いおかずでも、ご飯に浸み込むことがなく安心です。一方で、食べる際には、それぞれの容器を置くスペースを確保しなくてはなりません。テーブルがあれば問題ありませんが、外やスペースを確保できない場合には、注意が必要です。
スープジャータイプ
スープや味噌汁など、汁物だけを入れるランチジャーが「スープジャー」です。単品だけでは物足りないため、おにぎりやサンドイッチなどの主食と組み合わせた使い方がおすすめです。保温力の高いスープジャーなら、忙しい朝でも手軽に弁当の準備ができます。スープジャーに熱湯・野菜・ブイヨンを入れるだけで、ランチタイムまでには野菜に火が通り、簡単でおいしいスープが出来上がります。
丼ぶりタイプ
最近では、カフェなどのランチメニューに「ワンボウルランチ」や「カフェ丼」が登場し、女性にも人気のランチスタイルになりました。通常、丼ぶりタイプは、容器がご飯とおかずに分かれています。食べる際は、ご飯におかずをかけて食べるため、スペースを取らずに済むのがメリット。おかずをたくさん作る必要が無く、手軽に弁当を用意できるのが魅力です。
ランチジャーのココもチェック
ランチジャーを購入するに当たってチェックしておきたいポイントは、他にもまだあります。自分のライフスタイルに適した物を見つけて、ランチタイムを楽しみましょう。
食べる人に合った容量か
ランチジャーは、子供用から大人の男性用まで、さまざまな容量の商品が展開されています。食べる人に適した容量のランチジャーを選ぶことも、チェックしておきたいポイントのひとつです。小学校低学年までの子供であれば、500ml以下の容量がよいでしょう。小学校・中学年から大人の女性には、500~700mlの容量がおすすめ。食欲旺盛な男子高校から成人男性には、700ml以上の大容量タイプを選ぶと安心です。
どんな機能があるのか
ランチジャーには、保温機能だけでなく「保冷機能」付きのものや、「電子レンジ対応」「食洗機対応」のものもあります。夏に冷たいランチを楽しみたい人は、保温・保冷機能が付いたランチジャーがおすすめです。小分けタイプでは、おかずを入れる容器に保温機能が付いていないものもあります。容器が電子レンジに対応していれば、オフィスの電子レンジで温めることができるため、事前に確認しておきましょう。また、食洗機を日常的に使用している人は、食洗機対応のランチジャーが便利です。他の食器と一緒に洗えるので、家事の負担が少なくて済みます。
人気のおすすめランチジャー4選
ランチジャーはさまざまなメーカーから販売されており、タイプによって種類も豊富です。どのランチジャーを選べばよいか迷っている人は、人気のランチジャーを参考にしてみましょう。
お腹いっぱい大容量 タイガー「ステンレスランチジャー LWU-A172」
タイガーの「ステンレスランチジャー LWU-A172」は、茶碗3杯分のご飯がたっぷり入る、小分けタイプの大容量ランチジャーです。魔法瓶と同じ「真空二重構造」の保温容器は、6時間後も69℃以上と保温効果が高く、ランチタイムまで温かい状態を保てます。ご飯・おかず・汁物の専用容器は、いずれも蓋を外せば電子レンジの使用が可能。また、容器の蓋・付属の箸・箸ケース・本体以外の部品は、すべて食洗機や食器乾燥機に対応しています。
商品名:タイガー「ステンレスランチジャー LWU-A172」
高い保温性 サーモス「保温ごはんコンテナー JBP-360」
サーモスの「保温ごはんコンテナー JBP-360」は、温かいご飯を持ち運べる「ご飯専用ランチジャー」です。容器本体を専用保温ポーチに入れた場合の保温効果は、6時間後で57℃以上と大変優れています。容器と蓋は食洗機対応なので、後片付けに手間がかかりません。朝、ご飯を入れた容器本体を電子レンジで温めて、専用保温ケースにセットすれば、ランチタイムにほかほかのご飯を楽しめます。別途、自分の好きなおかずやスープを入れたランチジャーと組み合わせれば、ランチメニューのバリエーションも広がります。
商品名:サーモス「保温ごはんコンテナー JBP-360」
スープにぴったり 象印「ステンレスフードジャー SW-GD36」
象印の「ステンレスフードジャー SW-GD36」は、ステンレス真空二重まほうびんで、95℃の熱湯が6時間経過しても57℃以上と、保温効果に優れています。朝作った温かいスープがランチでもおいしく食べられるのはうれしいポイント。保冷効果にも優れており、4℃の冷水であれば6時間経過しても10℃以下。夏場には、冷製スープを楽しむこともできます。また、お玉でスープを入れやすいよう、ジャーの口は広めの約8cm、内面はフラット構造になっています。スープの具がひっかからず、食べやすく飲みやすいのも特徴です。
商品名:象印「ステンレスフードジャー SW-GD36」
2WAY収納できる タイガー「まほうびん弁当箱 LWY-E461」
タイガーの「まほうびん弁当箱 LWY-E461」は、ランチジャーを入れるかばんに合わせて、ランチジャーの収納位置を変えられる小分けタイプのランチジャーです。ランチジャーを縦置きで収納するか、横置きで収納するかをかばんに合わせて変えることができます。
コンパクトなのに茶碗2.3杯分のご飯が入る大容量。育ち盛りのお子様にもぴったりです。また、「まほうびん構造」と「ポーチ断熱構造」により、6時間経過しても58℃以上をキープできる優れた保温効果を発揮します。おかず容器は、煮物などの汁ものを入れてもしっかりと密閉できる構造なので、傾けても安心です。
商品名:タイガー「まほうびん弁当箱 LWY-E461」
ランチジャーのおすすめお弁当レシピ
ランチジャーを使って、出来立てのようなおいしいランチを楽しみませんか?ランチジャーにおすすめのお弁当レシピを3つ紹介します。
カラダに優しい「押し麦鶏しお雑炊」
ヘルシー食材の押し麦を使って、体に優しい「押し麦鶏しお雑炊」を作ってみましょう。雑炊なので、食欲のない日でもさらっと食べられます。
材料(260ml分)
・鶏ささみ…15g
・白菜…15g
・水…200ml
・鶏ガラスープの素…小さじ1と1/3
・押し麦…大さじ2
・溶き卵…1/2個
・三つ葉…適量
作り方
1. ランチジャーに熱湯を入れて温める。
2. 筋取りしたささみを、そぎ切りにし、白菜は小さめのざく切りにする。
3. 鍋に水・鶏ガラスープの素を入れて沸騰させ、2と押し麦を加える。再び沸騰したら蓋をして弱火で10分煮込む。
4. 3に溶き卵を加えて、再び蓋をして卵に火をよく通す。
5. ランチジャーの湯を捨て、4を入れる。
6. 好みで三つ葉を加えて完成。
肉じゃがをアレンジ「きのこと力餅のカレー」
夕飯のおかずで肉じゃがを作る時は、少し多めに作っておきましょう。翌朝、残った肉じゃがに少し手を加えるだけで、手軽なごちそうランチが作れます。
材料(260ml分)
・角餅…1個
・肉じゃが…100g
・しめじ…15g
・カレールウ…10g
作り方
1. ランチジャーに4等分した角餅と熱湯を入れて蓋を締め、5分ほどおく。
2. 肉じゃが・しめじを鍋で炒めて火をよく通す。
3. 1の湯を捨てたら餅を取り出す。
4. ランチジャーに2・餅・カレールゥの順に入れて熱湯を入れる。
5. 4に水で溶いた片栗粉を入れて軽く混ぜ、蓋を締めたら完成。
夏は冷たく「ツナとトマトの冷製そうめん」
暑い夏のランチには、冷たい「ツナとトマトの冷製そうめん」がおすすめです。麺とつゆを別々に持って行けば、麺が伸びる心配もありません。
材料(380ml分)
・そうめん…1束
・トマト…1/2個
・ツナ缶…1/2缶
・大葉…5枚ほど
・水…大さじ4
・めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ2
・ごま油…小さじ1
作り方
1. スープジャーに氷水を入れ、蓋を締めて3分ほど予冷する。
2. 鍋に湯を沸かし、塩を加え、そうめんを規定時間よりも少し短めに茹でる。
3. 2をザルに取って流水で洗ったら、冷水で締めて水気をよく切る。
4. 1の氷水を捨て、角切りトマト・ツナ缶・水・つゆ・ごま油を入れて蓋を締める。
5. 3のそうめんをフォークで一口サイズに巻き、別の容器に詰める。
6. 5に千切りの大葉をのせたら完成。
まとめ
ランチジャーは、中に入れる食べ物や使用目的によってさまざまな形状のものがあります。自分に合ったランチジャーを見つければ、ランチタイムをより楽しめることでしょう。おいしいランチを食べて、パワー補給しましょう。
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