字が汚いと損をする?
個人差はありますが、一般的に社会人になると文字を手書きする機会は減るものです。パソコンやスマホでのやりとりがあたりまえになり、手書きはますます減少傾向にあります。こうした中、急に文字を書く機会が訪れたとき、上手く書けなくなったとショックを受ける人もいるようです。字が汚いとどんなデメリットがあるのでしょうか?
字が汚いことのデメリットとは
古くから日本では「字は体を表す」「書は人なり」ともいわれ、字には書く人の人間性や精神状態が表れると考えられてきました。雑な字を書く人は精神状態が不安定と思われることもあるようです。
表面的な人間関係やビジネスシーンでは、字が汚いことで信頼できない人物として見られることもあります。シンプルに、字が汚いと内容が伝わりづらい、もしくはスムーズに読めないからかもしれません。自分自身へのメモなどでもあまりに汚い字だと、後で見返したときに理解できないといった事態も起こりえます。残念ながら、字が汚いということで「仕事ができない」印象をもたれてしまう場合もあります。
また、とがった字や丸文字なども汚い字として認識されやすい傾向です。「字が汚い人=子どもっぽい人」として見られるケースもあります。
字がきれいなことのメリットとは
一方で字がきれいな人は、真面目でマナーがあり、読む人への気遣いももち合わせた人物といった好印象を与えます。きれいな字は誰が見ても読みやすく書かれているからです。
取引相手やお客様への封書の宛名は、原則として手書きする会社もあります。宛名もパソコンからの出力が当たり前になっている今、きれいな直筆で書かれた宛名は、受け取る相手も気分がよいものです。社内においては、同僚や部下へメッセージや指示も、きれいな字で書いてあると好印象。しっかりした人のイメージになるので、社内の身近な相手へのメモでもできるだけ読みやすい文字を書くよう心がけましょう。
現代の生活で、いちばん直筆の機会が多いのは、年賀状や季節の手紙かもしれません。仕事の取引先はもちろん、親戚や友人に、手書きで言葉を添えるとき、字がきれいだと、あなたの印象はぐっとよくなります。
字が汚い、読めない人のイメージ
きれいな字を書く方がよいことはわかっていても、普段の癖はなかなか抜けないものです。しかし、字が汚い人が与えがちなイメージを理解すれば、次回はいつもより丁寧な字を書こうと意識できるかもしれません。読みづらい字を書く人はどのようなイメージが付きがちなのか掘り下げてみましょう。
せっかち、短気
汚い字は、乱暴な印象を与えます。汚い字を書く人もせっかちで短気なイメージを持たれがちです。実際、普段は美文字の人でも時間がないときや気持ちが荒れているときは字が乱れるものです。字を書く前は、心を落ち着けてから取りかかるようにするといいかもしれません。
大雑把、面倒くさがり
几帳面で繊細な人柄でも、字が汚いと大雑把で面倒くさがりな性格だと誤解されることがあります。字が汚く見えるのは、文字や文章全体のバランスが悪いことが原因のひとつです。
読みづらい文字や文章を書いている人は、文字の配置に気を配ったり、書いた文字や文章を読み返したりなどをしない、さらには細かいことに気がつかない人だと思われてしまうことも。