コンディションがわかる10のポイント
今の体調が自分の“ベスト体調”がどうかを確認してみましょう。下記の項目を読み、あてはまるものに○をつけてください。
1 目覚めがすっきりしている
2 朝から食欲がある
3 朝食後に排便がある
4 午前中から頭がさえている
5 昼食前になると適度にお腹がすく
6 午後も集中力が途切れない
7 1日を通して穏やかに過ごせる
8 仕事を終えたあとも何かを楽しむ余力が残っている
9 夜は寝つきがいい
10 休日は朝から活動的に過ごせる
「上記の項目は“ベストな体調のときにあてはまること”で、理想のコンディションのサインです。○が多ければ多いほど余力が残っている健康レベルが高い状態にあるといえます。
たとえば、3や10は生活環境が整っているかどうかの指標になります。朝のコンディションは、前日の夜の過ごし方が影響するからです。“自分は今、朝の調子がよくないんだな”と意識できたら、夕食を食べる時間や就床時間の見直しから整えていくとよいでしょう」(小島さん)
“いつ食べて、いつ眠るのか”は、人の体に大きな影響を与えます。サーカディアンリズムと呼ばれる、約24時間周期の生体リズムと密接に関係しているからです。そして、外出自粛や在宅ワークなどによる“いつもとは違う状況”は、生体リズムを刻む体内時計の乱れを招きます。
「こうした状況のとき、体内時計がどうしても乱れがちになってしまうのはしかたありません。まずは生活を整えることを優先しましょう。たとえば1週間の中で何日か、一定の時間に起きて・食べて・眠るという“体内時計を整える日”をつくってリセットしてみてはどうでしょうか。生活のリズムを整えることで、体も心も徐々に調子があがってくると思います。
ベストな体調とは、その人が本来もっている力を発揮できる、余力のある状態のこと。体調がくずれたら、そのつど体内時計をリセットしながら、少しずつコンディションをあげていきましょう」(小島さん)
教えてくれたのは…
管理栄養士・健康運動指導士
小島美和子さん
(有)クオリティライフサービス 代表取締役、食コンディショニングプロデューサー。女子栄養大学卒業後、食品会社、大学病院などでの勤務を経て、現職に。ビジネスパーソンの食生活改善プログラムなどの企画開発を行う。〝時間栄養学〟をもとに食生活をコントロールし、安定した体と心のコンディションを手に入れるメソッド「食コンディショニング®︎」を提唱。著書に『1週間でお腹からスッキリやせる食べ方』、『1週間で体調がグンとよくなる食べ方』(共に三笠書房)など。食コンディショニングのオンラインセミナーなども開催。http://www.qls.co.jp/
取材・文
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。
※食コンディショニングは有限会社クオリティライフサービスの登録商標です。
メイン・アイキャッチ画像(C)Shutterstock.com