人と自分を比べると苦しい。だから認めてしまおう【娘たちに伝えたいこと18】
「あの人はこうなのに自分は……」。私たちはついつい自分と誰かを比べてしまいがちだけど、誰かを羨んだり、妬んだりするのって苦しいんだよね。だって自分に持ってないものを持っているから、魅力的だったり羨ましかったりする。そもそも自分とは違うんだから、比べても仕方ないのだけど、これがなかなか難しい。笑
憧れに思う感情はいいと思うけど、「あの人いいな、いいな」って羨ましく思うことで自分をどんどん見失ってしまうし、自分に自信がないときは、ネガティブな感情を含んでしまうことも。でも、そういうネガティブな感情って負の連鎖しか生まれなくて、結局自分に返ってくるんだよね。
だから、そんなネガティブな感情が芽生えそうになったときには、「素直に認めよう!」って、いつも自分に言い聞かせてる。
「あぁ、あの人はこうだよなぁ!」って現実を素直に認めて、そのあとに「でも私は私!」って気持ちを切り替える。人を認めることが、結局は自分を認めることにもなって、自信がなかった心に余裕ができるの。 ネガティブの連鎖からポジティブの連鎖へ。
これって気持ちのコントロールの練習でもあって、この切り替えが上手になると、生きていく上で、気持ちがずっと楽になる。
叶えたい夢は言葉にしよう【娘たちに伝えたいこと19】
私がやっているスパブランドのMAROAを始めたとき、最初の目標は、「子どもたちを思い立っときにすぐに旅行に連れて行けるくらい頑張って働く」だった。それは金銭的にも行動力という面でも、どちらもの自立という意味で。それをパートナーである、えっちゃんと話したことを覚えてる。
そして今でも、「今月はこれだけの売り上げがあったよ!お疲れ様。ありがとうね」。「来月はここをこうしてもっとみんなに知ってもらおうね」って、毎月、ちゃんと言葉にして意思疎通を取ってる。
言葉にすることでモチベーションが上がるからかな? 何をすればいいのか明確になるからかな? 不思議と、すべてかなってきている。
だから、誰かから笑われるようなことだって、無理だって思えることだって、もし叶えたい夢があるならどんどん言葉に出していこう!
構成/高田あさこ
〈あわせて読みたい〉
いつも心に「謙虚」と「笑顔」を【モデル中林美和が娘に伝えたい50のこと】
中林美和連載一覧はこちら
モデル
中林美和
1979年生まれ。16歳で小学館『CanCam』の専属モデルに抜擢され、表紙モデルとして活躍。23歳で結婚、出産を経て小学館『SAKURA』のメインモデルとして復帰。ママモデルの先駆的存在となり、9年間表紙モデルを勤める。他、セブン&アイ出版『saita』の表紙モデル、光文社『VERY』、宝島社『&ROSY.』など多数の女性ファッション誌、ビューティー紙のモデルとして活躍する。著者に『中林美和のハートフルデイズ』、初のエッセイ『おんぶにだっこにフライパン!』など5冊を出版している。2017年にアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。