市販のヘアカラーの選び方
市販のヘアカラー剤は主に、クリームや乳液タイプ、ジェルや泡タイプなどがあります。
クリームや乳液、ジェルタイプは、クシを使用して塗るタイプ、泡タイプ使い捨て手袋をしてシャンプーのように手で揉み込むタイプが多いです。どちらも正しく使用すればムラなく染めることができますが、より簡単で不器用でも上手に染められるのは泡タイプと言われています。ただししっかりと染めたい人には向かないそう。よりはっきりした発色が欲しい人は、クリーム・乳液・ジェルタイプがおすすめです。
セルフヘアカラー前に覚えておきたいこと
セルフカラーに関する素朴な疑問を「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんにうかがいました。
セルフでの失敗をサロンでリカバリーするのは大変
木本さん曰く、セルフでの失敗をサロンでリカバリーするのは簡単ではないそう。自信がない方ははじめからサロンでお願いした方がいいかもしれません。
「セルフでやって失敗したときに、サロンでリカバリーするのは大変。基本的にはあくまでもサロンでカラーするようにしてください。カラー専門サロンや、チケット制のサロンなどリーズナブルな所も増えています」(本木さん)
しっかり染まる市販ヘアカラーほど髪にダメージが
頭皮や髪に優しく、しっかり染まるタイプの市販ヘアカラー剤を探している人も多いかもしれませんが、しっかり染まるものほどやはり髪にはダメージがあるそう。
「市販のヘアカラー剤は、どんな髪質でもしっかり染められるように、サロンで使うより強い染料になっています。しっかり染まるということはダメージがあるということ。両立は難しいですね」(本木さん)
市販のヘアカラーは傷みやすい。普段から頭皮用エッセンスを使用して
「未来の髪のことを考えたら、頭皮ケアをすることは重要です。頭皮用エッセンスをつけて、クッションブラシやパドルブラシなどを使って頭皮からしっかりとかすと効果的。ブラシでプッシュしたりマッサージするのもおすすめ。手でやると疲れるので、ツールを使うと楽ちんです」(本木さん)
自宅でのセルフヘアカラーのやり方
テクスチャー別セルフヘアカラーの使い方
クリーム・乳液タイプ
▲画像提供/花王
こっくりしているので密着し、よく染まりやすいのが特徴。根元にたっぷり重ねて染めることで、カラー効果をより発揮します。全体染めはもちろん、気になる部分を染めたい場合にも◎
泡タイプ
▲画像提供/ホーユー
水分量があるタイプなので、髪になじみやすく隅々まで行き渡るのが特徴です。くしゅくしゅともみ込むようにしてなじませるので、初心者でも簡単に染めやすいのがポイント。
ジェルタイプ
液状なのでなじませやすく、さらには液ダレしにくいのが特徴です。根元に密着するので、全体染めだけでなく部分染めにもGOOD。
片手で簡単♪市販のヘアカラーレポ
美容院、何ヶ月行けていないんだろう…?子どもが2人いて、ただでさえ美容院に行くのも大変な中、行かなければと思っていた矢先の自粛生活が始まり、完全にタイミングを逃してしまいました。この際、自分で髪を染めてみよう!失敗しても人に会うことがほとんどないと思って、高校生ぶりくらいにヘアカラー剤を買いました。笑(なんと20年前…怖。)
産後、チョロっと白髪もあったこともありシエロのクリームタイプのヘアカラーを購入してみました。
久しぶりすぎて戸惑いましたが、今のセルフカラーは簡単で手軽にできるんですね。色々と混ぜたりしなくていいので、ブラシにクリームを出して塗るだけ。まずはリタッチから。そして、全体に馴染ませて時間をおきました。
昔のものは、すごく色ムラが出来ておく時間を一歩間違えると、大変なことになるイメージでしたが、簡単で染めムラもありません。元々髪の色がそんなに明るくないこともあり、生え際もキレイに仕上がりました。
最後はトリートメントをしっかりとつけて、髪が傷まないようにケアしました。ここが大事です!若干、キシッとするのは否めないので、ケアはしっかりしましょう。コロナ禍以来、自宅でヘアカラーをする人も増えたはず。泡タイプのものだったり、今は色んなセルフカラー剤が出ているので、自分に合うものを見つけたいですね。
市販のヘアカラー後のケアは徹底して
セルフカラー後は「乾燥」厳禁!
せっかくキレイにセルフカラーができても、そのあとのケアをきちんとしないと髪がパサパサしたりゴワついたり。特に医薬部外品のカラー剤を使う場合、髪や頭皮にノンダメージということはないので、いつも以上に意識してお手入れすることが大事です。具体的なケア方法を、「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんに再びうかがいました。
お手入れで大切なことはこちら!
✔︎洗浄力の高くないシャンプーを使う
✔︎トリートメントをして髪を乾燥させない
それではひとつひとつ、うかがいます。
■洗浄力が強すぎないシャンプーを使うこと
「洗浄力が強すぎると、カラーの流出も早くなります。さっぱりさせたい人はオーガニックなどナチュラル系、髪が広がりがちでしっとりさせたい人は保湿力の高いアミノ酸系のものがいいです。シャンプーする際は、髪というより頭皮を意識的に洗います。シャンプーブラシなどを使うのもいいですね」(本木さん)
■髪を乾燥させないように内部補修できるトリートメントを
「カラー後は髪に負担がかかるのでコンディショナーではなく、内部補修のできるトリートメントを必ずしてください。ヘアカラー剤に同包されているヘアパックは1回分のものが多いですが、こまめにトリートメントをして髪をいたわってあげましょう」(本木さん)
▲資生堂プロフェッショナル サブリミック アデノバイタル ヘアマスク 200g
TOP画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com