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そもそも「穏やか」とはどういう意味?
「穏やか」= 1.静かでのどかなさま。安らか。2. 気持ちが落ち着いていて物静かなさま。3. 極端でなく、人に受け入れられやすいさま。穏当。(小学館刊・大辞泉)
今回は〝人の話〟なので、2や3の意味が相当します。いつもニコニコして、調和を大切にする人がイメージではないでしょうか。
臨床心理士・吉田美智子さんに詳しくお話を伺いました。
「穏やかな人とは、〝情緒的に安定している人や気持ちにムラの少ない人〟〝困った場面でも落ち着いた態度で対処できる、安定感のある人〟〝周囲の人が安心できる、落ち着いた雰囲気を作れる人〟などを指すのではないでしょうか」(吉田さん)。
では実際に、Domani読者の周りにはどれほど「穏やかな人」が存在するのでしょうか。
【質問】あなたの周りに穏やかな人はいますか?
「はい」…50.8%
「いいえ」…49.2%
周囲に「穏やかな人」がいると回答した人は半数となりました。2人に1人は「穏やかな人」に出会っていることになります。ではどのような言動が穏やかと感じるのか、Domani読者100人に調査してみました。
穏やかな人に見られる7つの特徴
回答の多かった7つの特徴を詳しく見ていきましょう。
「怒らない」
・あまりイライラせず、小さなことで腹を立てることはない (30代・神奈川県・子ども1人)
・怒りの感情があまりない気がする (40代・京都府・子ども3人)
日々、些細なことで怒ったり、声を荒げるようなことはしないと言う回答がたくさん寄せられました。
「メンタルが安定している」
・喜怒哀楽が激しくなく、安定したメンタル (40代・群馬県・子ども3人)
・細かいことを気に病まないので精神バランスを崩すことがなく、いつもおおらかに構えている (30代・愛知県・子ども2人)
自分の感情をコントロールでき、心が安定している人が穏やかという回答。毎日色々なことが次から次へと起こる中でも、自分を一定のバランスで保てるのはすごいことですよね。
「笑顔」
・笑顔をキープしていて、心が広そうに見える (30代・兵庫県・子ども1人)
・口調が柔らかく、 常に微笑んでいる (30代・滋賀県・子ども2人)
心の安定は表情にも現れます。いつも笑顔でいられるということは、心が穏やかな状態であるという表れでもあります。
「優しい空気感」
・どんなに忙しく慌しく殺伐としていても、柔らかい空気が漂っている (40代・神奈川県・子ども2人)
・感情の起伏が穏やかで包み込んでいるような表情と話し方 (30代・群馬県・子ども2人)
その人が持つ空気感というものは、内面から醸し出されるもの。ふんわりと柔らかい雰囲気の人は、穏やかな毎日を過ごしているんだろうなと想像できますよね。
「余裕がある」
・何かに焦っていたり、急いでいたりせず、心に余裕がある (40代・愛知県・子ども1人)
・忙しかったり、周りがイライラしていても普段のペースを乱さず落ち着いている人 (40代・北海道・子ども1人)
時間に追われていたり、いつも焦っていたりするとギスギスした印象になってしまいます。しかし、下準備がきちんとできていたり、余白がある人には物理的にも雰囲気的にも余裕を感じられます。その余裕が穏やかな人へとつながるのでしょう。
「安心感」
・穏やかな人といると自分までまったり落ち着いた気持ちになる。なんでも許してくれるんじゃないかという雰囲気 (40代・神奈川県・子ども2人)
・仕事中、かなり忙しい時に話しかけても、迷惑がらずに丁寧に対応してくれる (30代・神奈川県・子ども3人)
穏やかな人は、その柔らかな雰囲気や心の安定から、自分のことを受け入れてくれるんではないかという安心感があるようです。