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時候の挨拶とは?
時候の挨拶とは、手紙や挨拶状で冒頭に書く、季節を表す言葉を用いた文章のことです。難しく聞こえるかもしれませんが、「暑中お見舞い申し上げます」や、「〇〇の候~」、「〇〇のみぎり~」というものが、それにあたります。
日本には春夏秋冬の他に、二十四節気(にじゅうしせっき)という、旧暦に基づき一年を二十四等分した季節が存在します。時候の挨拶に使われる言葉や文章は、この二十四節気ごとに使い分けられるのが一般的です。
例えば、同じ「夏」でも、二十四節気では7月7日頃を「小暑(しょうしょ)」、7月23日頃を「大暑(たいしょ)」といい、「小暑」「大暑」は7月の時候の挨拶にもよく使われる言葉です。また、7月の時候の挨拶には、盛夏、猛暑、酷暑なども使えます。
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特に、異動が多い春と、お中元やお歳暮の季節は、案内状や礼状を書く機会も多くなります。最低でもこれらの季節の時候の挨拶は、すらすらと書けるようにしたいものです。
7月の時候の挨拶・例⽂をチェック
時候の挨拶において、二十四節気以外に知っておきたいのが、「漢語調」と「口語調」です。
「漢語調」というのは、「盛夏の候(せいかのこう)」、「陽春の候(ようしゅんのこう)」といったように、企業の挨拶文でよく使われるような格式高いもので、儀礼的な文書で用いられる時候の挨拶です。
一方「口語調」は、「寝苦しい暑さが続いていますが、お変わりございませんでしょうか」というように、親しい間柄で使われる時候の挨拶です。
時候の挨拶は、相手によって「漢語調」と「口語調」を使い分けるといいでしょう。
以下の項目で7月の時候の挨拶・例文を、「漢語調」、「口語調」のそれぞれについてご紹介します。
7月の時候の挨拶・ビジネスで使える「漢語調」の慣用句
企業の案内状などで使える、格式のある「漢語調」の時候の挨拶です。同じ7月でも、時期によって細かく使い分けるといいでしょう。
「小暑の候」
二十四節気の「小暑」を使った「漢語調」の時候の挨拶です。小暑は7月7日頃ですので、7月の上旬に使うといいでしょう。
「大暑の候」
こちらは二十四節気の「大暑」を使った「漢語調」の時候の挨拶です。大暑は7月23日頃です。7月の下旬に使います。