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2021.07.18

手洗いで洗濯する方法【7選】基本から部分洗いまで徹底解説

お気に入りの洋服を長く楽しむためには、負荷のかからない「手洗い」がおすすめです。特にワンピースやブラウスはデリケートな素材が多く、ほとんどが手洗い表示になっています。基本の洗い方から部分的な汚れ落としまで、正しいやり方を知っておきましょう。

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【目次】
 ・手洗いの判断ポイント
 ・基本の手洗い方法
 ・部分的な汚れを落とす方法
 ・手洗い後の脱水方法

手洗いの判断ポイント

お気に入りの洋服を洗濯機で洗ってもいいのか、手洗いがいいのか、洗濯方法に悩んでいる人は少なくありません。そもそも手洗いするかどうかは、どこで判断すればよいのでしょうか。基準となる主なポイントを二つ紹介します。

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(C)Shutterstock.com

洗濯表示に「手洗いマーク」がある

まずは洋服の内側に付いているタグを確認しましょう。洗濯表示に「手洗いマーク」があれば、洗濯機は使わず、手洗いする必要があります。この洗濯表示は海外の表示と統一するため、2016年12月に改正されました。旧表示では日本語で「手洗イ」、新表示では洗濯桶に手のマークが描かれています。

また、洗濯機にある「手洗いコース」は、標準コースより緩やかな水流で、脱水も軽めです。しかし、機械による摩擦の力はどうしてもかかってしまうので、洋服への負担を少なくするのであれば、手洗いが適しています。

参考:家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正について|消費者庁

色落ち・型崩れしやすい衣類

色落ちや型崩れが心配な洋服は、洗濯機OKの表示があったとしても手洗いがおすすめです。特に、ウールやシルクなどの天然素材が使われている場合は、洗濯機で洗うと縮んで型崩れしてしまう恐れがあります。

また、ビーズやパールなどの装飾は、洗濯機の回転や摩擦の力によって、取れてしまうことがあるので注意が必要です。

そのほか、黒・赤などの色味が強い衣類の場合は、色落ちの有無をチェックしましょう。手洗いであれば、ほかの洋服へ色移りする失敗がありません。

基本の手洗い方法

セーターやブラウスなど、洋服の種類によって手洗い方法は異なります。実際に試せるように、3パターンの手洗い方法と具体的な手順を紹介します。

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セーターは「押し洗い」

「押し洗い」はウールのセーターやパンツなど、厚みのある衣類を洗う際に適しています。具体的な手順は以下のとおりです。

・おしゃれ着用の洗剤、洗濯ネット、洗面器を準備する
・洗面器に30℃以下の水を張って洗剤を混ぜ、汚れが気になる襟や袖口が上に来るように衣類を畳んで入れる
・手のひらで衣類を上から押し、下からすくいあげるように浮かせる(このサイクルを20回ほど繰り返す)
・畳んだままの衣類を洗濯ネットに入れて、洗濯機で30秒ほど脱水する
・洗面器にきれいな水を張り、押し洗いの要領で衣類をすすぐ(水を入れ替えて2~3回ほど繰り返す)
・仕上げに再び洗濯機で30秒ほど脱水して完了

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薄手のブラウスは「振り洗い」

「振り洗い」は薄手のブラウスやワンピースなど、シワになりやすい素材に適しています。具体的な手順は以下のとおりです。

1.おしゃれ着用の洗剤、洗濯ネット、洗面器を準備する
2.洗面器に30℃以下の水を張って洗剤を混ぜ、衣類を浸す
3.衣類の両端をつまみ、素早く振るようにして洗う
4.洗面器にきれいな水を張り、振り洗いの要領で衣類をすすぐ(水を入れ替えて2~3回ほど繰り返す)
5.仕上げに洗濯機で30秒ほど脱水して完了

振り洗いをする際は、生地が分厚い部分を持つことがポイントです。強く振り洗いすると、衣類が伸びてしまうことがあるので注意しましょう。

型崩れを防ぐ「浸け込み洗い」

デリケートなブラウスや分厚いセーターなど、素材を問わず型崩れが気になる衣類には「浸け込み洗い」がおすすめです。具体的な手順は以下のとおりです。

1.おしゃれ着用の洗剤、洗濯ネット、洗面器を準備する
2.洗面器に30℃以下の水を張って洗剤を混ぜ、畳んだ衣類を15分程度浸け込む
3.畳んだ状態で乾いたタオルに挟んで水気を取るか、洗濯機で30秒ほど脱水する
4.洗面器にきれいな水を張り、1分程浸ける
5.仕上げにもう一度脱水して完了

汚れが落ちない場合は、洗剤に浸け込む時間を増やしてみましょう。ただし、長時間浸け込むと素材が傷むので、様子を見ながら行うのがポイントです。

部分的な汚れを落とす方法

ピンポイントで汚れを落としたいときや、頑固な汚れを落としたいときに有効なのが、部分洗いです。手洗いと同様に、素材によって洗い方が異なるので注意しましょう。

3パターンの部分洗いと具体的な手順を紹介します。

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セーターの襟や袖は「つかみ洗い」

セーターの襟や袖など、部分的な汚れに最適なのが「つかみ洗い」です。衣類全体に負担をかけず、汚れている部分に特化して洗えます。

汚れを洗濯液に押し出すイメージで洗うのがコツです。具体的な手順は以下のとおりです。

1.おしゃれ着用の洗剤、洗濯ネット、洗面器を準備する
2.洗面器に30℃以下の水を張って洗剤を混ぜ、衣類を浸す
3.汚れを落としたい部分を、手でつかんだり離したりする
4.きれいな水に入れ替えながら、つかんだり離したりを繰り返す
5.仕上げによくすすいで完了

【1】つかみ洗い

頑固な汚れには「もみ洗い」

シャツの黄ばみ、靴下や服の袖口の黒ずみといった頑固な汚れには「もみ洗い」をしましょう。洗濯機で洗える衣類も、先にもみ洗いをすることで汚れが落ちやすくなります。

ただし、デリケートな素材には不向きで、綿や麻などの丈夫な素材を洗うのにおすすめです。具体的な手順は以下のとおりです。

1.洗剤(普段使っている洗剤でOK)と洗面器を準備する
2.洗面器に30℃以下の水を張って、汚れが気になる部分に直接洗剤を塗布する
3.洗剤が汚れに染み込むように擦りながらもみ洗いする
4.きれいな水に入れ替えて、よくすすぐ
5.乾いたタオルに挟んで水気を取るor洗濯機で30秒ほど脱水する

洗濯機で洗える素材であれば、もみ洗いの後に洗濯機に入れて、通常通り洗濯をすればOKです。

シミを落とすなら「つまみ洗い」

食べこぼしや泥などのシミが付いてしまっている場所を、集中的に洗えるのが「つまみ洗い」です。ギュッと力を入れるため、デリケートな素材は注意しましょう。具体的な手順は以下のとおりです。

1.洗剤(普段使っている洗剤でOK)と洗面器を準備する
2.洗面器に30℃以下の水を張って、汚れが気になる部分に直接洗剤を塗布する
3.汚れている部分を指先でギュッとつまみ、擦りながら洗う
4.きれいな水に入れ替えて、洗剤を付けた部分をよくすすぐ
5.仕上げに洗濯機で30秒ほど脱水する

洗濯機で洗える素材であれば、つまみ洗いの後は通常通り洗濯をしてもOKです。

シミが付いている部分を擦る際には、擦る範囲に注意しましょう。汚れが広がってしまう可能性があります。

繊細な生地なら「たたき洗い」

デリケートな生地の部分洗いには「たたき洗い」が適しています。具体的な手順は以下のとおりです。

1.おしゃれ着用の洗剤、歯ブラシまたはスポンジ、洗面器を準備する
2.洗面器に30℃以下の水を張って、汚れている部分を浸ける
3.歯ブラシやスポンジに洗剤を塗布し、汚れが気になる部分を軽くたたく
4.仕上げに硬く絞ったタオルや布で洗剤を拭き取る

たたくことで汚れを吸い取っていきます。デリケートな生地に行う方法なので、強くたたいたり雑に扱ったりしないようにしましょう。

手洗い後の脱水方法

手洗いが終わったら、仕上げは脱水です。洗濯機を「使う場合」「使わない場合」それぞれのパターンがあるので、具体的な内容を見ていきましょう。

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洗濯機を使う場合

手洗い後の脱水は、ポイントさえ押さえておけば洗濯機に任せられます。分厚い生地は長めの脱水が必要になるため、途中で止めて衣類の形を整えたり、脱水具合を確認したりする「2段階脱水」がおすすめです。

洗濯機を使う脱水のポイントは以下の2点です。

・洗濯ネットを使用:衣類に合ったサイズの洗濯ネットに入れるのがポイント。大きすぎると型崩れの原因になり、小さすぎるとシワの原因に

・脱水時間は短時間:手洗い後の脱水は、基本的に30秒が目安。デニムや厚い生地の場合でも60秒以内。薄手の素材であれば、15秒ほどでもOK

洗濯機の脱水機能は、長時間脱水するほど効果があるわけではありません。最初の60秒程度でもしっかり水分を取ることができます。

タオルを使う場合 

洗濯機の脱水でダメージが気になる場合は、タオルドライがおすすめ。バスタオルさえあればできる手軽な方法なので、家で簡単に試せます。以下の手順を押さえておきましょう。

1.シワにならないように注意しながら、衣類をバスタオルの上に広げる(衣類が大きい場合はバスタオルも大きめタイプがおすすめ)
2.バスタオルで衣類を挟み、上から軽くポンポンとたたく
3.衣類から水滴が落ちなくなったら完了

タオルと一緒に絞るのは、シワが付いてしまうのでNGです。水分をバスタオルに移す感覚で行いましょう。

トップ画像/(C)Shutterstock.com

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