赤ちゃんのストローマグはいつから使える?
赤ちゃんが成長するにつれ、ミルク以外の水分を補給する手段として考えたいのが「ストローマグ」です。
離乳食を始めるタイミングで練習を開始するケースもありますが、体の発達には個人差があります。赤ちゃんの成長スピードに合わせて、ゆっくり練習を進めましょう。
生後8カ月ごろからが目安
赤ちゃんがストローマグを使える時期の目安は、離乳食中期にあたる生後8カ月ごろです。
しかし、体の成長スピードがそれぞれ違うように、ストローを使える時期にも個人差があります。ストローを上手に使うには口や舌、あごの発達が必要です。月齢はあくまで目安のため、離乳食を飲み込む様子や口の動きを観察して判断しましょう。
ほとんどの赤ちゃんは、1歳ごろになるとストローで飲めるようになります。焦らず少しずつ練習していくことが大切です。
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ストローマグの上手な練習方法
赤ちゃんが上手にストローを使えるようになるまでには、いくつかのステップを踏まなくてはいけません。まずは口に入れることから始め、徐々に吸い上げることを覚えてもらいましょう。
お手本を見せて興味を持たせる
まずは、ストローに興味を持たせることが大切です。
ママがストローを口にするところを見せれば、「ストローは口に入れても大丈夫なもの」と理解しやすく、赤ちゃんが嫌がりにくくなります。ママのまねをして口に入れたがるようになったら、ストローをくわえさせたり、なめさせたりしてあげましょう。
ストローに慣れてきたら、飲み物を吸い上げる練習に移ります。透明や半透明の中身が見えるストローを使って、ママが吸い上げるお手本を見せてあげると、赤ちゃんは液体が上下する様子に興味を持つはずです。口のところまで来れば飲めることが理解できるように、繰り返し教えてあげましょう。
また、吸い上げる動作を理解してもらうためには、ストローを使わずに吸うしぐさを見せるのも効果的です。ママの口の動きをまねさせて、吸い上げる感覚をつかんでもらいましょう。
ストローで飲む感覚を教える
ストローを使って飲むことが何となく分かってきたようなら、実際にストローで吸う練習をしてみましょう。ストローをスポイトのように使って、赤ちゃんの口に少しずつ入れてあげる方法がおすすめです。
飲み物の中にストローを入れたら、親指で飲み口をふさいで、飲み物を引き抜きます。赤ちゃんにストローの反対側をくわえさせ、吸う力を感じたらちょっとずつ指をずらして飲ませてあげましょう。
ただし、口に含ませる飲み物の量が多すぎると、赤ちゃんがむせてしまう可能性があるため注意が必要です。ストローに入れる液体の量をできるだけ少なくするためにも、飲み物を注ぐコップはできるだけ浅いものを使うのがポイントです。
赤ちゃん用の紙パック飲料で練習する
ストローで飲む感覚を覚えてきたら、紙パック飲料を使って吸う練習をしてみましょう。
まずは、赤ちゃんにストローをくわえさせて、紙パック飲料の側面を軽く押します。ストローをくわえると飲み物が口に入るということを理解するはずです。
次に、ストローを吸うと飲み物が出てくることを覚えてもらいます。最初は上手に飲むことができないかもしれません。側面を押す力を加減しながら、ママがサポートしてあげることが大切です。一度にたくさんの量が口の中に入ると赤ちゃんがびっくりしてしまうので、ゆっくりやさしく押してあげましょう。
また、練習してもうまく飲めない場合は、無理をさせずに練習を中止し、しばらく期間を置くことも必要です。再度チャレンジしてみると、すんなりと飲めるようになることもあります。
まずはスパウトから試してみる
ストローマグを使い始める前に、まずは「スパウト」から試してみるのも効果的です。
スパウトは哺乳瓶のニップルを大きくしたような形で、容器を傾けると吸い口の穴から飲み物が出てきます。哺乳瓶と似た飲み方ができるので、哺乳瓶でミルクを飲んでいた赤ちゃんには使いやすいでしょう。
スパウトも練習が必要になりますが、上手に使えるようになれば、ストローマグでもスムーズに飲めるようになるといわれています。ストローマグとセットで販売されていることもあるので、練習用におすすめです。
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飲む量が増えてきたら卒業しよう
ストローマグを卒業する目安は子どもの「飲む量」です。体が成長するにつれて、1日に摂取する水分量も必然的に増えていきます。
容量の小さいストローマグでは足りなくなったら、コップで飲む練習を始めるようにしましょう。
2歳くらいまで使うケースが多い
ストローマグを使うのは2歳くらいまでが大半です。
一度にたくさんの量を飲むには、ストローマグよりもコップの方が便利です。とはいえ、卒業時期にも個人差があるので、年齢よりも子どもが飲む量を目安にするのがよいでしょう。
コップで飲む練習は、ストローマグの卒業を待たなくても7~8カ月ごろから始められます。ストローマグと合わせて練習しておくと、スムーズに移行できるはずです。
ストローマグは卒業後も使える
コップで飲むようになっても、ストローマグが活躍する機会は意外に多くあります。
例えば、友達や親戚の家に行くときに持っていけば、飲み物をこぼす心配がありません。また、病気のときや夜中にのどが渇いたときに、寝室で使うこともできます。
この他にも、お出掛け用の水筒代わりや、ペットボトルの飲み物を注ぐコップ代わりなど、活用シーンはたくさんあります。しばらく保管しておくと、重宝するかもしれません。
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