生きた言葉ってやっぱりおもしろい!
時代の流れと共に生まれる言葉もあれば使われなくなり廃れていく言葉もあります。そういう言葉というのはどんな言語でもやはり現地で生活してこそ出合えるもの。
たとえば、日本語の「イケメン」という言葉。以前、仕事を終えて会社のフリースペースで雑誌を見ていたら、日本語を話せる台湾人の先輩CAが寄って来るなり雑誌に写った俳優を指して「イケメン!」といったことがあります。
「先輩そんな言葉よく知ってるね〜! 中国語にもイケメンっていう言葉はあるの?」と問い返すとこの言葉を教えてくれました。
「小鮮肉 (Xiǎo xiān ròu)」
中国語で「小鮮肉(Xiǎo xiān ròu) 」は「若いイケメン」という意味
漢字だけ見るとなんだかおそろしい感じもする言葉ですが、それぞれの漢字の意味は「小 (xiǎo)」=「若い」、「鮮肉 (Xiān ròu)」=「ピチピチの肉体」といったところ。
相対的に、どことなく可愛い雰囲気をもった自分より年下のイケメンを「小鮮肉 (Xiǎo xiān ròu)」と表現することが多いように感じます。
日本では見知らぬ男性、またはそんなに親しくない男性に話しかけるときには「あの、すみません」と切り出すことが大半ですが、台湾では「大哥 (おにいさん)」「帥哥 (かっこいいおにいさん)」 「老闆 (店主、ボス)」といった言葉で呼びかけることも (※ さすがに本人に向かって「小鮮肉!とはいいません、笑) 。
台湾人のフレンドリーで物怖じしないという国民性はこのようなところにもよく現れていると感じました。
【続】
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ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official