コットンを使うメリットと選び方
化粧水のつけ方は、手を使う「ハンドプレス派」、コットンを使う「コットン派」のどちらかではないでしょうか。ハンドプレスではなく、あえてコットンでスキンケアを行うメリットとは何なのでしょうか?その理由について皮膚科医の泉さくら先生にお話をうかがいます。
皮膚科医に聞いた!コットンを使ったほうがいい理由
衛生的で安心できる
まず最も大きなメリットの一つが、コットンを使用する方が衛生面で安心できるという点です。コットン派には「手はきれいに見えても雑菌が付いているかも?」という不安が。手に化粧水を出すときに化粧水の容器に雑菌が付いて繁殖すれば、衛生的に使うのは難しくなってしまいます。
この点、きちんと保管されたコットンであれば菌の心配はそこまで敏感になる必要はありません。顔に雑菌がついたり化粧水が汚染されたりすることを心配せず、スキンケアに専念できます。
化粧水の浸透力アップ
コットンを使うと、化粧水の効果を顔全体に行き渡らせやすくなります。手で化粧水をつけると、顔全体につけているつもりでも「よくつくところ・全くつかないところ」が出てきてしまいます。顔や手には凹凸があり、手が当たりやすいところと当たりにくいところがあるためです。毎日きちんとスキンケアをしていても、思ったような効果は得られないかもしれません。
一方、コットンでのスキンケアは、顔の部分ごとにコットンを滑らせて化粧水を浸透させます。塗りムラができにくく、顔全体を均一にスキンケアしやすくなります。手を使ったときのように「顔を大雑把に触って終わり」になりにくく、丁寧なお手入れを実現できるはずです。
化粧水に使うコットンの選び方
スキンケアに使うコットンを探すと、バリエーションの豊富さに驚かされます。満足のいくコットンを選ぶには、どのような点に注目すればよいのでしょうか?
肌に優しいかどうか
肌に直接触れるものだけに、刺激を感じるコットンは避けたいところ。特に敏感肌の人は、わずかな刺激が肌トラブルにつながることがあります。コットンは肌当たりが優しく、快適に使えるものを選びましょう。
肌に優しいコットンかどうかは、個人の肌の状態や感じ方によって異なります。そのため「コレ」と断言するのは難しいですが、素材や製法にこだわって選ぶと「当たり」のコットンを選びやすくなるはず。
例えば有機栽培されたオーガニックの綿花のみを使ったコットン、蛍光剤不使用のコットンなども販売されています。ここの他、人と地球に優しい繊維製品の国際規格証である「エコテックス」の認証を受けたコットンもあり、敏感肌の方にも安心して使用していただけます。 気になる人にはおすすめです。
用途に合うサイズ・タイプか
一般的なコットンは「レギュラー」か「大判」サイズに大別されます。
レギュラーサイズは50×60mmほど、大判サイズは60~70×85~90mmほどのものが多いです。小さい方がポイント使いしやすいというメリットがありますが、拭き取りやパッティング、パックなどに使うときは大判サイズが便利。
また、コットンのタイプも見逃せないポイントです。コットンには両端に処理が施された「サイドシールドタイプ」、切りっぱなしそのままの「カットタイプ」があります。どちらを選ぶかで使用感が異なるので、購入前のチェックをおすすめします。
いくつか試してみて、使いやすいサイズ・タイプのコットンを選びましょう。
ブランドで選ぶのもあり
消耗品ではありますが、ブランドもののコットンはやはり質が違うといえます。使い心地や素材にこだわったものが多いので、使っていても安心感があるはずです。
コットンの価格についてはドラッグストアのコットンと比較すると割高な印象ですが、パッケージや仕様に高級感があるのも魅力の1つ。「高い」といってもコットンなので、手が届かないほどの価格ではありません。いつも頑張っているワーママのプチ贅沢には最適といえるのではないでしょうか。
ブランドマークが刻印されたコットンなど贅沢な品を手にすれば、毎日のスキンケアも気分が上がるはず。お気に入りのコスメブランドがあれば、ぜひコットンもチェックしてみましょう。
コットンの正しい使い方
肌は摩擦に非常に弱く、コットンも使い方を誤ると軽微な炎症を繰り返し、後にシミや小じわ、くすみの原因になるためで注意が必要です。コットンによる肌のお手入れをするうえで、覚えておきたいポイントをご紹介します。
パッティングをする場合は化粧水をたっぷりと染みこませて
コットンでパッティングするときのポイントは、化粧水をたっぷりと染みこませて使うことと力を入れないことです。化粧水の量が少ないと、コットンが毛羽立ちやすくなります。そのまま肌をパッティングすると肌の刺激となりやすいので、注意してください。また、軽く圧をかけるのは大丈夫ですが、パンパンと音が鳴るほど強くたたいたりするのは避けましょう。わずかな肌への刺激がシミやしわの原因になってしまっては、せっかくケアしているのにもったいないですよね。
化粧水はコットンの裏に染み出すくらいにたっぷりとつけ、こすらないように注意しながら優しい力加減でパッティングします。このとき、顔全体にコットンを当てて、塗りムラを作らないようにするのが大切です。
目や鼻、口元などの凹凸のある部分は特に丁寧にコットンを当てましょう。化粧水が余ったら首や首の後、デコルテまでパッティングするのもお忘れなく。
毛穴にもいい?化粧水でコットンパックをするやり方
コットンでも手でもつい肌をこすってしまい、摩擦が気になる方にはコットンパックがおすすめです。
コットンを使ってローションパックする場合は、カットタイプのコットンを使います。ひたひたに化粧水をつけたらコットンをさいて、肌にのせていきましょう。また、乾燥が気になるこれからの季節にはローションだけでなく、乳液パックも効果的です。べたつきが気にならず、まんべんなくなじませることができます。
大判サイズを薄く割いて使えば、1枚のコットンで顔全体をパックできます。ただし、パックをしたまま放置しないようご注意を。コットンが乾いてきたら化粧水を足し、常に濡れている状態を保つことが大切です。
肌の上にのせたコットンは、10分程経ったら外します。コットンを長く顔に貼り付けていると、肌トラブルを招く恐れがあります。「効果を最大限に出したい」と思っても、必ず10分程度で止めましょう。
肌の乾燥がひどいと感じるときは、肌の様子を見ながら、できれば毎日パックを続けるのがおすすめです。
コスパよし、おすすめコットン
スキンケアを格上げ!ミカエルのよくばりコットン
コスメショップ『@cosme STORE』の店長たちが作ったコットンは、低価格で肌に優しいこだわりが詰まっているそう。
▲@cosme STOREが作ったミカエルのよくばりコットン / 120枚
無漂白100%天然綿で作られたコットンが、一枚2.6円という安さで手に入るんです。手に取るとマシュマロのようにふわっとした感触で、袋の上からでもその柔らかさが伺えます。
\使いやすそうな大きめサイズ!/
手に取った瞬間、コットンの柔らかさに驚きました。ふわふわしっとりとしていてこの値段でいいの?と思ってしまうほど。
サイズはどんなケアにも使いやすい大きめサイズ。60mm×80mmという大きさで、コットンパックにもぴったり。コットンの中にところどころ茶色の粒が見えるのですが、これは無漂白の印なのだそう。
\おすすめの使い方はコチラ/
化粧水&水クレンジングを含ませて
化粧水や乳液、クレンジングウォーターをたっぷり含ませて。量は500円玉ほどの大きさがいいそう。肌にのせても毛羽立つことなく、しっとりと馴染みました。柔らかいコットンなので、メイクが落としにくい目元のクレンジングの際にも安心して使えます。
4つに割いてコットンパックに
コットンパックをする際は、四つ角を内側に折り込んで化粧水を含ませます。通常の2倍量を含ませるイメージで、たっぷり使いましょう。全体に行き渡ったのを確認して開いてみると…
コットン自体を簡単に割いて分けることができます。開いても全く毛羽立つことなく、新しいコットンが現れたよう…。4枚に分けると1枚がかなり薄くなるので、使用目的に合わせて3枚や2枚など割き方を変えるのもおすすめです。
たっぷり化粧水を含んでいるので、すぐに乾くこともなく10分弱コットンパックをすることができました。(10分以上おくと肌の乾燥に繋がるので10分以内で!)
コットンで肌をこすることが心配を心配していたのですが、それをいい意味で裏切ってくれました。柔らかくほどよい大きさで、使い勝手がとても良いので見かけた際はぜひ手に取ってみてくださいね。
リピ買い中!セブンイレブンのスキンケアコットン 肌ふわ
日々のスキンケアの必需品であるコットン。毎日使うがゆえ減っていくのもあっという間で、気づいたらない!なんてこともしばしば。セブンイレブンへ駆け込んだときに購入したコットンが、かなり使えるものでした。
1枚が60mm×70mmという大きさに驚きです。
この大きさのコットンが200円台で手に入るのも、なんだか嬉しい。天然コットン100%で、ふわふわ&厚みも十分。使いやすさも抜群です!
コットンを3枚に割いてローションを染み込ませパックとしても使えます。
今まで使ってきたものの中には、毛羽立ってしまい肌にコットンがくっついてしまう…なんてこともありましたが、このセブンイレブンのスキンケアコットンはその心配もなし。
毎日のスキンケアにおすすめコットン
ナチュラルな無漂白「無印良品 生成カットコットン・大判タイプ」
こちらのコットンは、繊維が長い綿を無漂白のまま使用しています。黄味がかったナチュラルな風合いで、肌触りはやわらか。
また、カットタイプの高いコットンは、約90×70mmと大判です。1枚で広い範囲をカバーできるのはメリットといえます。加えて容量も135枚と多いので、日々のお手入れで気兼ねなく使いやすいのではないでしょうか。
拭き取りやパッティングから特別な日のコットンマスクまで、さまざまなスキンケアをカバーできるはずです。
ソフトな仕上がり「資生堂 ビューティーアップコットン F」
天然綿を幾層にも重ねたコットンは、ソフトな肌触りです。毛羽立ちやヨレが少なく、化粧水や乳液をしっかりと含む込みます。コットンの成分が肌に浸透しやすいため、力を入れてパッティングする必要はありません。コットンを中指と薬指にのせて、しっかり挟んで使いましょう。
普段のお手入れはもちろん、コットンマスクとして使うのもおすすめ。108枚入りです。
なめらかな肌触り「イプサ シルクコットン」
肌に当たる表面には高級天然シルクが採用されており、肌当たりにこだわりたい人にぴったりのコットンです。一方、コットンの内側には弾力性の高い中太繊維綿が使われています。含んだ化粧水をしっかり放出し、肌を整えやすくしてくれるでしょう。
毛羽立ちやへたりも起こりにくいので、拭き取りに使ってもパッティングに使っても満足できるはず。
綿100%の日本製「クリニーク コットンN」
クリニークの綿100%のコットンは、日本製です。クリニークの拭き取り化粧水「クラリファイングローション」のために開発されました。
コットンは3層構造になっているのが特長で、外側は毛羽立ちにくいよう特殊加工が施されています。一方、内側は太い繊維を採用し、化粧水をしっかり取り込む仕様です。肌の上で滑らせれば、コットンの凹凸が肌表面をきれいに拭き取り、肌をクリアな状態に近づけてくれます。
また、ケミカルダメージを抑える特殊製法を採用し、風合いもやわらか。繊維製品の国際規格「エコテックススタンダード100」の厳しい条件をクリアしており、安全面への配慮も行き届いています。