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【目次】
水筒に汚れが残っていると?
水分補給や飲み物の購入費の節約などに役立つ水筒。職場や学校へ、毎日水筒を持って行っているという人も多いでしょう。使用するたびにきちんと洗って衛生面に注意していても、実は隅々まで洗えていないという場合もあります。水筒に汚れが残ったまま使用していると、どんなことが起こるのか見ていきましょう。
雑菌やカビが繁殖しやすくなる
水筒は水やお茶を入れて持ち歩くため、当然内部の湿度が高い状態になります。雑菌やカビは湿気がある場所を好むため、お手入れを怠ると水筒の内部やパーツに繁殖しやすくなるのです。ボトルの部分はよく洗えていても、パーツごとにしっかりと洗えていない場合は「取り切れなかった汚れ」を養分にして、より多くの雑菌やカビが繁殖します。たとえ目に見える汚れがなかったとしても、水筒を使用したときに嫌な臭いを感じるのであれば、雑菌やカビが繁殖している可能性があります。適切なお手入れをして、清潔な状態を保ちましょう。
洗いやすい水筒の特徴
洗いにくい水筒は、洗浄に時間がかかる上に汚れを取り切れないこともあります。洗いやすい水筒を選んで、毎日のお手入れを楽にしましょう。その特徴を紹介します。
手が入る口の広いタイプ
水筒は飲みやすいように口が狭まっているタイプもあれば、飲料を注ぎやすいように広口に設計されているタイプもあります。お手入れがしやすいのは、口の直径が「4cm以上」の広口タイプです。
口が広いタイプは、中に手を入れてしっかりと洗えます。底の方まで無理なく洗えるので、汚れをため込む心配が減るのです。
また、手が入らない場合は、柄付きブラシやスポンジを使用して洗うことになります。水筒だけでなく、洗浄に使用する器具も清潔に保たなければなりません。雑菌がたまったブラシやスポンジを使用して洗うと、水筒にも菌を広げてしまう可能性があります。
パーツが少ない・分解しやすい
フタやパッキンなどを分解できるタイプは、隅々まで洗浄できるため、清潔な状態を維持しやすいでしょう。
水筒をそのまま洗浄しようとすると、細かい部分にどうしても汚れがたまりやすくなります。取り外せないパーツが多いと、隙間にある取り切れなかった汚れに雑菌やカビが繁殖するでしょう。
分解して洗える場合も、パーツが少ないタイプだと、洗ったり組み立て直したりする手間がかからず楽です。洗う水筒が1個だけなら、複雑な構造のものでも手間をかけて洗えるかもしれませんが、家族の人数分を洗わなければならない場合は時間がかかってしまいます。
「どの部分まで取り外せるか」「パーツが多く複雑な作りになっていないか」などを、よく確認してから購入しましょう。
食洗器が使える
洗い物を食洗器に頼っている場合、水筒も食洗器を使えるタイプを選びましょう。手が入らない、細身の水筒も洗いやすくなります。
ただし、食洗器は高温で洗うので、熱に弱い素材が使われた水筒は使えません。同じ素材でも、商品によって設定されている「耐熱温度」は異なります。
また、全パーツが食洗器に対応している場合もあれば、一部のみという場合もあるため、商品の取扱説明書をよく読むことが大事です。間違って洗ってしまうと変形や破損が起きます。食洗器を使う場合は必ず対応しているかどうかをチェックしましょう。
水筒の種類と選び方
水筒にはさまざまなタイプがあり、どんなものを選ぶか悩むことが少なくありません。使いやすいものを見つけるために、あらかじめ水筒の種類や選び方をチェックしましょう。
「飲み口」のタイプで選ぶ
水筒の飲み口のタイプは、大きく四つに分けられます。
片手でも扱える「ワンタッチタイプ」は、プッシュボタンを押してフタを開け、飲み口から直飲みできるタイプです。
また、直飲みが難しい小さな子どもでも使えるように、「ストロー」で飲めるようになっているタイプもあります。大人でも手がふさがっているときは便利ですが、ストローを洗浄する手間がかかることがデメリットです。ストローを外して交換できるタイプだと洗いやすく、汚れたら買い替えることもできます。
「コップが付属したタイプ」は、内ブタとコップを外して洗える構造です。直飲みやストローなどと、兼用になっているタイプも見つかります。
そして、洗いやすさを考えるなら飲み口が広い「マグタイプ」がおすすめです。パーツが少なく、大きな手間がかかりません。両手でフタを開ける必要があるタイプがほとんどなので、人によっては使うシーンを選ぶでしょう。
▶︎【飲み口のタイプ別】幼稚園用の水筒おすすめ10選|選ぶポイントも紹介
「容量」で選ぶ
水筒の容量は「どれくらいの量を飲みたいか」で決めますが、量によって重量が変化し、持ち運びやすさにも関係してくることを覚えておきましょう。
本体の素材によっても変わるものの、250ml程度のものなら軽量で持ち運びやすいといえます。薬の服用のためとなど、少ない量しか飲まないことが分かっているなら便利です。
350~500ml程度の容量は、昼食時や休憩時に飲み物が欲しいときなどに使えます。幼稚園や小学校での水分補給のため、子どもに持たせる場合にも適度な量です。
年齢・性格・体格によっても必要な水分量が異なり、活発な子どもほどよく運動し汗をかくので、多くの水分を必要とします。家族で出かける際などは、1l以上の容量のものを持って行くなど、シーンに応じて使い分けましょう。
「素材」で選ぶ
水筒の素材は「ステンレス製」と「プラスチック製」の二つが主流です。
ステンレス製のボトルは、丈夫で保冷・保温性に優れています。2重構造になっていて、より保冷・保温の効果を高めているタイプが大半です。しかし、炭酸飲料やオレンジジュースのような、酸性の飲料を入れると腐食する恐れがあるため、持ち運びたい飲料の種類によっては向いていません。
一方、プラスチック製は軽量で持ち運びに適しています。子ども向けに、カラフルで楽しいデザインになっているタイプも少なくありません。幅広いデザインが展開されていますが、強くぶつけると破損しやすく、温度を保つ効果が期待できないことなどがデメリットです。
▶︎【水筒】のおすすめ8選|選び方&シーン別おすすめアイテムをご紹介
洗いにくさを解決!水筒の正しい洗浄方法
水筒の正しい洗い方が分かっていないと洗いにくいと感じたり、汚れが落ちなかったりすることがあります。水筒の洗浄方法や、洗うときの注意点を見ていきましょう。
普段のお手入れには中性洗剤
水筒はほかの食器類と同じように、基本的には台所用中性洗剤を使用して洗います。分解できるパーツは全て外し、隅々まで洗いましょう。使用したその日のうちに、飲料によって付着した汚れを落とすことが、汚れを染み込ませないポイントです。残っている中身は捨て、軽く水洗いした後、中性洗剤を含ませたキッチン用スポンジで、本体とパーツをそれぞれ洗浄します。
手が届かない部分は「柄付きスポンジ」を使うと便利です。柄付きスポンジがない場合は、布巾を巻き付けた菜箸などを利用してもよいでしょう。
洗い終えたら清潔な布巾で水気を取り、風通しのよい場所でよく乾燥させます。湿気が残っていると、そこから雑菌やカビが繁殖する原因になるので注意が必要です。
茶渋を落とすときは酸素系漂白剤
使用後の水筒をきれいに洗っていても、落ちない汚れが付いてしまうことがあります。中性洗剤の使用だけでは、水あかや茶渋などの汚れは落ちないことがあるのです。
茶渋は本来酸性ですが、水あかと一緒になってこびりついた汚れは「アルカリ性」の性質を持っています。この場合、酸性の性質を持っている酸素系漂白剤を使って落としましょう。漂白剤を使用できるタイプの水筒は、通常の洗浄をした後、以下の手順でつけ置きします。
1.食器桶などの容器に分解したパーツとぬるま湯を入れる
2.水筒の本体にぬるま湯を入れる(本体は食器桶に浸さない)
3.1~2のぬるま湯の中にそれぞれ小さじ1杯程度の酸素系漂白剤を入れる
4.30分程度放置する
5.すすいだ後よく乾燥させる
酸素系漂白剤を使用する際はゴム手袋を着けてすすぎ、手肌を守りましょう。長時間のつけ置きができないタイプもあるため、必ず取扱説明書で確認することが大事です。
塩素系漂白剤やタワシでこするのはNG
水筒の素材によっては、塩素系漂白剤を使用すると破損してしまいます。ステンレス製の水筒は塩素系漂白剤が使えません。プラスチックの水筒は使える場合もあるため、取扱説明書を確認してみましょう。
また、金属タワシのように硬いものでこすると、本体やパーツの表面を傷つけてしまい、そこから雑菌が入り込むことがあります。
「研磨剤」を使用したキッチンスポンジなども、使い方を間違えると表面を傷つける原因になるでしょう。無理にこすって、素材を傷めないように注意が必要です。
内側に汚れが付きにくいコーティングがされているタイプの水筒は、せっかくの機能を長持ちさせるためにも、特に注意して洗いたいアイテムだといえます。
洗いやすい人気の水筒は「マグタイプ」
フタをひねって取り外し、飲み口に直接口をつけて飲むマグタイプは、広口で洗いやすいものが多く販売されています。マグタイプの中から、おすすめの商品を見ていきましょう。
タイガー魔法瓶「真空断熱ボトル MMP-J021 200ml」
最長で約6時間の保冷・保温ができる真空断熱ボトルです。ボトルの内側は「スーパークリーンPlus加工」が施され、汚れや臭いが付きにくくなっています。ステンレス製の容器が苦手とする、スポーツ飲料などの酸性の飲料も入れられる仕様です。分解したときのパーツの数も3つと少なく、楽にお手入れできます。
また、メーカー独自のスピニング加工で内瓶の厚みを減らし、軽量化していることもポイントです。重量は約110gと、通勤や通学時の持ち運びで負担になりません。
商品名:タイガー魔法瓶 真空断熱ボトル MMP-J021 200ml
象印マホービン「シームレス SM-ZA48 480ml」
せんとパッキンを一体化させ、分解して洗う手間を省いたシームレスタイプの水筒です。パッキンの付け忘れによる水漏れも防げます。
保冷・保温の機能も高く、冷たい・温かい飲み物を快適な温度で飲みたい人におすすめです。ボトルの内側は「ラクリアコート」加工がされ、茶渋や臭いが付きにくくなっています。サイズやカラー展開も豊富なので、自分の好みに合ったタイプを選びやすいでしょう。
商品名:象印マホービン シームレス SM-ZA48 480ml
シービージャパン「QAHWA(カフア)コーヒーボトルミニ 200ml」
コーヒーをおいしく飲める工夫がされた水筒です。「真空二層構造」と「銅メッキ加工」で、保冷・保温効果に優れています。内側が「テフロン加工」され、汚れや臭いが付きにくい設計です。
直径4.7cmの広口サイズでコーヒーの香りをしっかりと感じられます。容量は200mlでコンビニのコーヒーサーバーでも使える飲み切りサイズです。リモートワークや職場でのコーヒーマグとして、活躍してくれるでしょう。
商品名:シービージャパン QAHWA(カフア)コーヒーボトルミニ 200ml
和平フレイズ「フォルテック サースティマグボトル 600ml」
内口径約5.9cmの広い飲み口の、ステンレス製マグボトルです。
氷もスムーズに入れられる大きさの上、飲み口が樹脂製になっていて、滑らかな口当たり。また、氷が飛び出したり、飲料が勢いよく出ないよう工夫がされています。
「2重断熱構造」で保冷・保温効果がある作りとなっており、断熱層を約1mmまで薄くすることで600mlの大容量を実現しています。長時間外出するときやスポーツをする人などで、500mlでは少々物足りなさを感じる場合におすすめです。
商品名:和平フレイズ フォルテック サースティマグボトル 600ml
ティファール「クリーン マグ ライトタイプ 500ml」
保冷・保温の両方に対応したマグボトルです。飲み口は本体から取り外して丸洗いできるため、お手入れの時間がかかりません。
飲み口には「ティーインフューザー」付きで、ティーバッグを入れた状態で飲むこともできます。
直接口をつけて飲むタイプの場合、飲み口の衛生面が気になる人は多いでしょう。こちらの商品は、飲み口に「抗菌素材」を使用し、菌の発生を抑えてくれる効果もあります。約215gと軽く、持ち運びやすい重量です。
商品名:ティファール クリーン マグ ライトタイプ 500ml
片手で飲める「ワンタッチタイプ」の水筒
ワンタッチタイプはマグタイプとは違って、ボタンを押すだけで開けられます。より手軽に飲み物を飲みたいときにおすすめです。ワンタッチタイプの中から、おすすめの商品を紹介します。
サーモス「真空断熱ケータイマグ JNR-501 500ml」
魔法びん構造で断熱効果が高く、保冷・保温に優れています。冷たいものを入れても結露せず、漏れる心配がありません。ワンタッチでフタを開けられ、スムーズに飲めます。
プッシュボタンには「ロックリング」が付いており、バッグの中でうっかりと開いてしまうことがなく安心です。
また、フタの部分に好みのデザインのシールを貼って、カスタマイズできるようになっています。別売りのシールにはさまざまなデザインがあり、マイボトルの目印として活用できます。210gと軽量で、長時間の持ち運びにも便利です。
商品名:サーモス 真空断熱ケータイマグ JNR-501 500ml
象印マホービン「真空断熱ボトル MX-A022 200ml」
片手で開けられる「スライドプッシュオープン式」の魔法瓶です。ボタンを下げてから押し上げて開ける仕組みになっています。フタを閉めたときに自動でロックされる設計で、バッグの中で中身が漏れ出しません。
約3.8cmの広口で、高さ約15cmとコンパクトな作りです。小さなバッグでも入れられ、手軽に持ち運べます。
また、本体・フタ・パッキンの4点に分解でき、隅々まで洗いやすい構造で衛生的です。ボトルの内側に汚れや臭いが付きにくい加工がされ、清潔に使えます。
商品名:象印マホービン 真空断熱ボトル MX-A022 200ml
タイガー魔法瓶「真空断熱ボトル MME-F100 1.0l」
ワンプッシュでフタが開き、閉めれば自動でロックされます。ロックし忘れて中身がこぼれる心配がなく、子どもでも安心して使えるでしょう。
約7cmの広口で、底の方まで楽に洗いやすい構造。氷も楽に入るため、冷えた飲み物がない場合も安心です。また、緩衝材代わりになるポーチ付きで、万が一何かにぶつけたときも衝撃を和らげやすくなっています。
ロゴの部分にはリフレクター素材が使用され、夜道で光る仕組みです。塾や習い事などで、帰りが遅い子どもに持たせたいときに役立ちます。
商品名:タイガー魔法瓶 真空断熱ボトル MME-F100 1.0l
子どもにおすすめの「ストロータイプ」の水筒
ストロータイプの水筒は、初めて水筒を使う子どもでも上手に飲めるところが魅力です。洗いやすく飲みやすい、おすすめの商品を見ていきましょう。
サーモス「真空断熱ストローボトル FHL-402FDS ブルーレッド」
ディズニーのキャラクターがデザインされたカラフルな水筒です。真空断熱ボトルで冷たい飲み物を楽しめます。ワンタッチで開きストローが出てくるタイプで、子どもに簡単に飲み物を飲ませたい人におすすめです。
飲み口・パッキン・ストロー・バルブに細かく分解して洗うことができ、隅々まで清潔さを保ちやすくなっています。ボトル部分以外は、酸性系・塩素系漂白剤を使って除菌できる仕様です。
パーツだけを追加で購入することもでき、どうしても汚れが取れない状態になってしまった場合は、パーツごと交換してしまうこともできます。
商品名:サーモス 真空断熱ストローボトル FHL-402FDS ブルーレッド
スケーター「3Dワンプッシュストローボトル はらぺこあおむし」
絵本のキャラクター「はらぺこあおむし」を大胆にあしらった、かわいらしい水筒です。真空二層構造で、優れた保冷効果があります。
容量は約380mlと、幼稚園くらいの子どもに丁度よいサイズ。約4cmの広口設計で、氷を入れたり洗ったりしやすくなっています。肩掛けベルトが付いているため、バッグに入るスペースがなくても持ち歩けて便利です。
商品名:スケーター 3Dワンプッシュストローボトル はらぺこあおむし
象印マホービン「ステンレスボトル TUFF(タフ) SC-ZT45」
ストローとコップの2wayで使用できる、保温・保冷効果のある水筒です。冷たい飲料のときのみ、ストローを使用できます。
コップの取っ手が大きく、しっかりと持って飲めるデザインです。飲み終わって、コップを本体に戻すときは「カチッ」と音がするまで回して固定でき、閉まっているかどうかが分かりやすくなっています。
ボトルの内側には水分を弾く「ラクリアコート」が施され、汚れや臭いなどの洗浄が簡単です。ストロー・飲み口・コップなどには抗菌効果に優れた「銀イオン」を配合し、衛生的に使えます。
商品名:象印マホービン ステンレスボトル SC-ZT
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