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LIFESTYLE レジャー

2022.07.28

磯遊び、ホタル鑑賞、昆虫観察。都会では難しい自然体験を子供たちに!島根県・隠岐諸島への家族旅【中編】

 

我が家のパパに「これ読んでみて♡」と勧めてみれば、きっと今度の休みはパパ主導のお出かけに!絶賛育児真っ只中な旅のプロが、自身の体験をもとにパパ目線の「旅育」子連れ旅をご紹介。今回は東京から飛行機と電車、フェリーの乗り継ぐ長旅で島根県・隠岐諸島へ出かけた様子をレポート!中編では旅育向きな自然体験アクティビティを紹介します。

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中ノ島では自然体験系のアクティビティに参加

中ノ島は後鳥羽上皇の流刑地として知られ、上皇を祀った隠岐神社や、数々の資料を展示した後鳥羽院資料館が観光地として人気なのですが、私たち家族はここでは観光ではなく、隠岐の自然を体験できるアクティビティに参加することにしました。

隠岐諸島はもともと大陸の一部が地殻変動とともに離島になった経緯から、大陸性と島しょ性、どちらの植物分布も兼ね備えた独自の生態系をもつと言われています。オオサンショウウオやオキタゴガエルなどの固有種も生息し、まさに「自然の宝庫」ともいえる島。そんな隠岐諸島の中ノ島では、NPO法人「隠岐しぜんむら」が自然体験やエコツアーを通じて隠岐の自然保全に取り組みを行なっており、今回は息子と2人で「隠岐しぜんむら」が催行するアクティビティに申し込んで参加しました。

▲アクティビティの集合場所まではバスで移動。中ノ島ではコメ作が行われ、コメの島内自給率は100%以上。途中、のどかな田園風景が広がります。

▲品川や池袋、沖縄で水族館は行ったけど、実際の磯は初体験の息子。穏やか&透明度の高い海で、海の生き物を探します。

「磯de水族館」で、実際に海の生き物に触れてみる

今回の隠岐諸島で考えていた息子の「旅育」のひとつに、海の生き物と遊ばせてあげたいという思いがありました。昨今、水族館に行ってもコロナ禍の影響で、直接生き物と触れ合えるコーナーは閉鎖されていることが多く、息子にとって海の生き物は図鑑の中か水槽の向こうの世界でしかありませんでした。

アクティビティでは、まず「隠岐しぜんむら」のスタッフの方と合流し、車で磯遊びに適したビーチまで連れてきてもらいます。磯に入り、貸してくれた「たこめがね」を使って海の中を覗き込むと、カニやイソギンチャク、小さな魚たちをすぐに発見!生き物がどんなところに隠れていて、どんな動き方をするのか、息子にとってはすべてが初体験です。

ドキドキしながら磯用の網を使ってそっとお魚を捕まえ、一時的に水槽へ入れると、しばらくの間は目をキラキラさせて鑑賞を楽しんでいました。水槽に入れていた生き物たちとお別れするときは泣いてしまうかなと心配したのですが、別れを惜しみつつも息子自らの意志で海へと戻してあげる優しさも見せてくれて、親としても成長を感じる瞬間ではありました。

▲ムラサキウニのようなトゲトゲした生き物はスタッフの方が手袋をして獲ってきてくれました。

▲大きなアメフラシにも怖がることなく、素手で触って不思議な触感を楽しむ息子。これはパパのほうが苦手かも(笑)

▲父子ふたり、一緒になって浅瀬で生き物を探し、協力プレイで捕獲!親にとっても楽しい旅の思い出となったアクティビティでした。

ホタル鑑賞ではパパも息子と一緒に大はしゃぎ

もうひとつ、「隠岐しぜんむら」が催行するホタル鑑賞のアクティビティ「ヒメボタルウォッチング(6月限定)」にも参加。都会ではまず見ることのできない野生のホタルを鑑賞する貴重なチャンスです。日が暮れてから隠岐神社前のバス停に集合し、スタッフの方の案内のもと、境内や周辺を歩いてホタルを探します。

息子には事前にホタルというお尻が光る虫がいることをしっかり教えてきたので、見つける前から意気揚々。ただし、いざ目の前でピカピカと点滅するヒメボタルと、ボワーンと光るゲンジボタルの2種類が現れると、頭の中で想像していたよりだいぶ小さかったのか「おとなのホタルはどこ〜?」と聞かれてしまいました(笑)。

それでも、実際にホタルが光る様子を見られるのは旅先ならではの体験。実際に見て触って、子供の感性を磨く。旅を通じてこの繰り返しを続けていきたいと思いますし、生き物や自然がより身近に、現実のものとして感じられるだけでも意義ある体験だったと感じます。ちなみにパパも野生のホタルを見たのは数十年ぶり。見つけた瞬間は、息子以上に声をあげて大はしゃぎしてしまいました(笑)。

▲虫取り網やホタルを一時的に捕まえるガラス製の容器も持ってきてくれるので手ぶらの参加でOK。虫刺されに気をつけるため長袖長ズボンがおすすめです。

▲後鳥羽上皇の没後700年を記念し、昭和14年に創建された隠岐神社の社殿。日没後はなかなか荘厳な雰囲気でした。日中の訪問は次回来島時の楽しみに!

▲かつて後鳥羽上皇も和歌で詠った中ノ島のホタル。この日はヒメボタルとゲンジボタル、どちらも見ることができて大満足!

▶︎隠岐しぜんむら

ちなみに今回は風が強かったため、ライトトラップ(照明で虫をおびきよせる罠)を使った昆虫観察のアクティビティは催行されませんでした。野生のカブトムシを見たいといいう息子の願いがあったのですが、季節的にももう少し先の夏が適しているそうで、また次回どこかで再挑戦したいと思います。後編では中ノ島で泊まったホテル「Entô(エントウ)」についてレポートします!

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トラベルエディター

伊澤慶一 

旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi

【これまでの記事はこちら】
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.1
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.2
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 前編
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▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 前編
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▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.8 
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.9 前編

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