【目次】
夢はいつか子どもたちと世界一周
初めまして。トラベルエディターの伊澤慶一と申します。今月から「Web Domani」にて、パパ目線での「旅育コラム」を書かせていただくことになりました。「旅育」とは、旅を通じて子どもの成長を促す教育メソッド。もともと自分自身、10代の頃はバックパッカー、仕事では『地球の歩き方』というガイドブック制作に携わり、旅を通じて自分の世界を広げてきました。
旅には、視野や可能性を広げる力があるのはもちろんのこと、親子の絆が深まる大切な機会にもなると思っています。私も現在は長男・長女2児のパパでもあり、「旅育」はとても関心の高いテーマです。
そんな私の夢は、いつか子どもたちと世界一周!
まあ息子の織(おり)はまだ3歳、娘の恵誠(えま)は生まれたばかりなので、だいぶ先の話ですが(笑)。かつて僕が旅したインドやキューバなど、できるだけ日本とは異なる宗教や思想、文化のある国を肌で感じてもらい、多様性に対する寛容さや適応力を学んでほしいと願っています。あ、もちろん毎回そんなハードな旅ばかりでなく、ハワイでのんびりすることも大事だと教えていきたいです(笑)。
コロナ禍でおすすめの「ステイケーション」とは?
このコラムは、そんな親子の旅育プロジェクト。時代の流れや成長曲線に合わせて、都度子どものためになりそうな「旅」を考えていきたいし、大人である僕自身も旅を通じて成長することに終わりはないと思っています。
Web Domaniで読んでくださるのは女性の方が多いとは思うのですが、旅育は「パパの積極的参加」も必須。同じように旅育に関心をもってくれる男性が増えてくれたら嬉しいので、気になる記事があればぜひパパにもシェアいただけたら幸いです!
さて、現在はコロナ禍ということもあり、海外はおろか国内でも遠出する旅は、ちょっとしづらい雰囲気…。またステイホームが続くことで、子どものストレスを心配する親御さんも多いと思います。そんな中、我が家が実践しているのが「ステイケーション」です。
▲息子の織がかつてないほど興奮した「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」でのステイケーション。
「ステイケーション」とは、滞在(ステイ)と休暇(バケーション)を組み合わせた造語で、自宅近くのホテルに滞在して休暇気分を味わう新しい旅のかたち。
うちの場合、都内のホテルで実践していますが、越境の必要はなく、基本はホテルの中だけで過ごすため、密も避けられて安心です。またサービスが行き届いたラグジュアリーホテルほど非日常感を味わえ、親の負担も軽くなるので、小さなお子様のいるファミリーには最適な旅行スタイルです。
▲外資系ホテルながら、日本の温かなおもてなしが随所に感じられるフォーシーズンズホテル。
鉄道好きにはたまらない「トレインビュー&プラレールプラン」
中でも今回紹介する「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」には、男の子にとって最強と言っても過言ではない宿泊プランが存在します。それがこちらの「トレインビュー&プラレールプラン」!
こちらのホテルは東京駅の真横という立地のため、部屋の目の前を新幹線や在来線がひっきりなしに通過していきます。鉄道好きのお子様なら、窓の外に目が釘付けになること間違いなし! 実際、うちの子も滞在中、ずっと窓際に張り付いて外の景色を眺めていました(笑)。
▲絵本やテレビで見ていた鉄道が目の前に!「実物をこの目で確かめる」というのは僕が考える旅育の基本方針です。
また大量のプラレールセットも貸し出ししてくれて、狭いうちの家ではできなかった広々したレイアウトで子どもを遊ばせることができました。
手元のプラレールの車両が実際に窓の外に走っているわけで、感性が刺激されやすいのか、すぐに名前を覚えたり、愛着をもって遊んだり、いつもよりも夢中になって遊ぶ息子の姿がありました。
旅育で意識しているのは「子どもの好きなものに気づいたら、まずはとことん触れさせてあげたい」ということ。もしかしたら人生を左右するような運命的な出会いになるかもしれないし、飽きたとしてもまた好きなものが他に見つかればそれでいい。感性や記憶力が豊かな今こそ、子どもの“好き”を旅で叶えてあげたいと思っています。
▲宿泊プランには車掌さんの格好をしての記念撮影サービスも。親バカだけど、似合ってるぞ(笑)!
かゆいところまで手が届く、キッズフレンドリーなサービス!
ユニークなプランから紹介しましたが、キッズへの細やかな気配りも素晴らしいのがフォーシーズンズホテル。汽車のかたちをしたクッキーのプレゼントや、キッズ用のアメニティセット(ぬいぐるみや塗り絵含む)の提供、ベビーベッドのレンタル、さらに室内の家具の角にカバーをかけてくれるなど、親子でワクワクしながら安心して滞在できる配慮が随所に伺えます。
また子連れにおすすめなのが、客室でのインルームダイニングです。レストランのシェフが作る本格メニューなので、お部屋で美食を楽しめますし、他のお客さんに気を遣うこともありません。親もせっかく料理の準備や片付けから解放されるので、その分子どもとゆっくりコミュニケーションの時間を楽しんでみてください。
▲クッキーのおやつ(左上)や、アメニティー(右上)、ベビーベッド(左下)、コーナーカバー(右下)など、とことんキッズフレンドリー!
ラグジュアリーなホテルって「小さな子連れで行っていいのかな?」なんてずっと思っていたのですが、実は子ども向けのイベントも積極的にやっています。GWや夏休みの期間限定になりますが、6階のチェアマンズスイート(160㎡!)がキッズルームに変身。
この時は自分で鯉のぼりを手作りして、最後におみやげとしてもらえて息子も大喜び。季節にあったイベントを経験させてあげられたのも、とてもいい機会でした。
▲ゴールデンウィークだったので、鯉のぼりを手作り。ペタペタとスタンプを押して、オリジナル作品の完成!
パパママがリフレッシュするのも大事です!
旅育と言いつつ、パパママだって楽しめるのがステイケーションの魅力です。おすすめは7階のスパ&ジムエリア。こちらは運動して汗を流したり、ラジウム含有ミネラル温泉やスチームサウナで体を温めたりと、日頃の疲れをリセットするのにぴったりです。またバオバブの高級オイルを使った「ツリー オブ ライフ」はぜひ体験してほしいトリートメントメニュー。
リンパや筋肉の流れに沿って全身を揉みほぐし、疲労回復や老廃物の除去を促進してくれます。施術後は血行やリンパの流れがよくなり、肌のハリがまるで違うのを実感。お部屋で子どもの面倒はパパが見ているので、スパをママさんにプレゼントするなんてのはいかがでしょう?子どもは電車とプラレールに夢中なので、子守だって比較的楽ちんです(笑)
▲温泉に浸かりながら束の間のリラックス。近場の旅行だってこんなにリフレッシュできるんです!
「また旅行いこうね」が家族の合言葉でありたい
今回紹介したステイケーションは「旅」と呼ぶには近場の滞在ですが、唯一無二の個性的なプランゆえ、子どもはたくさんのインスピレーションを受けたようです。大喜び&夢中で遊んでくれて、自宅に戻ってからも「でんしゃのほてる、またいくの!」と嬉しそう。実際、東京駅に発着する鉄道路線すべてわかるようになり、鉄道への関心は前にも増して高まった気がします。
旅行にいくために仕事を頑張るという方もたくさんいると思いますが、旅ってやっぱり最上級のご褒美だし、家族のモチベーションでありたいと思ってます。息子にも「お利口さんにしていたらまた旅行にいこうね」と話すことがちゃんと伝わって、少しずつお兄さんになっていく。そんなところにも旅育の効果ってあるんじゃないかと思っています。
▲写真を見返すたびに「またいこうね」と嬉しそうに話す息子。旅へのモチベーションが家族に好循環をもたらす、そう思っています。
トラベルエディター
伊澤慶一
旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi
ホテルステイ
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