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2022.07.24

移動時間10時間。まだまだ知らない“日本“に出会う!島根県・隠岐諸島への家族旅【前編】

我が家のパパに「これ読んでみて♡」と勧めてみれば、きっと今度の休みはパパ主導のお出かけに!絶賛育児真っ只中な旅のプロが、自身の体験をもとにパパ目線の「旅育」子連れ旅をご紹介。今回は東京から飛行機と電車、フェリーを乗り継いで島根県・隠岐諸島へ出かけた様子をレポートします!

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島根県・隠岐諸島は「大地の公園」!

今回の旅の目的地である隠岐諸島は、島根半島の北約40〜80kmに浮かぶ島々。隠岐諸島および海岸から1kmの海域が「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」に認定されていて、特に500万年前に形成されたとされる島前カルデラは、国際的に見ても大変貴重な景観・地層とされています。

▲大規模な火山活動によって生まれた島前カルデラ。標高の高い部分は陸地として残った一方、低い部分には海水が流入し、現在のような地形になりました。

ジオパークは「大地の公園」と訳され、旅育の観点からは、そこを訪れることで生物や生態系を知り、自然保護や保全の大切さを学ぶことにもつながるのではと考えました。また、磯遊びやホタル鑑賞など、都会ではなかなか難しい自然体験ができそうなのも隠岐諸島の魅力です。

もちろん、うちの子供はまだ4歳なのであまり難しいことはわかりませんが、もっと大きい小中高生のお子様と旅しても、自然を楽しみながら学ぶべきポイントの多い旅先といえるかと思います。

隠岐諸島には、本土に近い中ノ島・西ノ島・知夫里島と、その奥にある島後島、4つの有人島があり、今回はダイナミックな景観が魅力の西ノ島と、興味深いホテルのあった中ノ島を訪れることにしました。

▲西ノ島の北西に位置する摩天崖からの眺め。牛や馬が放牧されており、隠岐諸島の観光ポスターなどでも使われる代表的な景勝地です。

▲中ノ島のホテル「Entô(エントウ)」は2021年7月にオープン。ジオパークの拠点施設として学びながら泊まれるホテルになっています。こちらは後編で詳しく紹介しますので、お楽しみに!

都内の自宅を出ること約10時間!長時間の移動も「旅の醍醐味」として楽しむ

さて、そんな隠岐諸島へのアクセスですが、これがなかなか大変!私たちはまず羽田空港から米子空港(鳥取県)へ向かい、そこから電車に乗って境港へ移動しました。さらにフェリーに乗り換えて西ノ島にある別府港を目指し、最後は島前内航船で中ノ島の菱浦港に到着。

家を出てからホテルに着くまで、なんと約10時間(笑)。海外旅行ばりの移動時間ではありますが、途中のフェリーでは個室を取って子供の負担を減らしながら、移動自体をアクティビティのように楽しんで向かうのがポイント。

特に米子空港駅から境港駅までのJR境線では、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪が描かれたイラスト列車が走っており、子供も飽きることなく満喫してくれていました。

▲JR境線の車体に描かれている妖怪は全部で6種類。私たちが乗ったのは「子泣きじじい」のイラスト列車でした。

▲隠岐諸島への船は高速船とフェリーの2種類。高速船のほうが移動時間は少ないですが、個室もあり船内の移動も自由にできるフェリーのほうが個人的には子連れにおすすめです。

▲隠岐諸島を結ぶ内航船「いそがぜ」。これとは別に車輌を搭載できる「フェリーどうぜん」も運航。西ノ島から中ノ島まではわずか8分ほど。

まだまだ知らない日本がある…!絶景スポット巡りが西ノ島観光の王道です

宿泊したのは中ノ島にあるホテル(後編にてじっくり紹介します!)ですが、観光でおすすめなのは隣の西ノ島。島の西側にある国内最大級の海食崖「摩天崖」と、約10kmにわたって続く国賀海岸が人気の絶景観光ポイントです。

私たちは港で軽自動車をレンタカー(チャイルドシートもレンタル可)して向かいましたが、「国賀めぐり定期観光バス」と「国賀めぐり定期観光船」が3月20日〜10月31日は毎日(3月1〜19日は土日のみ)運航しているので、誰でも気軽に迫力の光景を間近で望むことができます。

さらに定期観光船では、海が穏やかであれば「明暗の岩屋」という天然の洞窟の内部を訪れることもできるそう。「本当にここは日本なの?」と思わせるダイナミックな地形が連続するのが、西ノ島の魅力です。

▲高さ257mの大絶壁を誇る摩天崖。放牧された馬の間を抜けて散策。常時風が強いエリアなので持ち物を飛ばされないように注意!

▲国賀海岸の散策ルート。火山活動と浸食によって生まれた断崖や奇岩が数多く見られ、特にアーチ状になった岩の自然の架け橋「通天橋」は見逃せない名所のひとつです。

▲浦郷港から出ている定期観光船は海から国賀海岸に接近します。ちなみにこの日は観光船と一緒に泳ぐイルカの姿も目撃するという、思わぬサプライズもありました!

▲定期観光船から眺める摩天崖。この日は強風で海が荒れていたため、これ以上近づくのは断念。天候や海の状況によっては、「船長おまかせコース」に案内してくれます。

▲道端で寝そべる牛を見るのはインド以来!(笑)景色も自然も非日常にあふれた島なので、さまざまな瞬間に「あ、旅をしているな〜!」と実感できるのが隠岐諸島の魅力!

以上、前編では隠岐諸島へのアクセスと、西ノ島での王道観光についてご紹介しました。中編では中ノ島で旅育におすすめのアクティビティを、そして後編では今回宿泊したホテル「Entô(エントウ)」についてご紹介します。

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トラベルエディター

伊澤慶一 

旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi

【これまでの記事はこちら】
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.1
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.2
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.3 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.4 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.5 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.6 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 前編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 中編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.7 後編
▶︎連載・終わりなきパパJOURNEY Vol.8 

ホテルステイ

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