音読みは「タン」、では訓読みの【憚る】は?
読み方が難しそうな【憚る】。
漢字の種類によっては字からなんとなく想像したり、知識から読み方を思い出したりできるものですが、この【憚る】をパッと読める人は少ないかもしれません。
いったいなんと読むのでしょうか?
「全然わからない!」という人は言葉の意味から読み方を予想してみてください。
(1)差し障りをおぼえてためらう
(2)気がねする
(3)遠慮する
たとえば、「世間体を憚る」や「だれにも憚らず自由に生きる」など。
わかりましたか?
では早速答え合わせです!
正解は…
【はばかる】
でした!
【憚る:はばかる】
1.差し障りをおぼえてためらう。気がねする。遠慮する。
「世間体を―・る」「他聞を―・る」「だれにも―・らず自由に生きる」
2.幅をきかす。増長する。いばる。
「憎まれっ子世に―・る」
3.いっぱいに広がる。はびこる。【憚】
〈音読み〉
タン
〈訓読み〉
はばかる
恐れはばかる。遠慮して避ける。
「畏憚(いたん)・忌憚」
~【憚る】の類語紹介~
その1:心置き
【心置き:こころおき】
心づかい。遠慮。気がね。
その2:斟酌
【斟酌:しんしゃく】
《水や酒をくみ分ける意から》
1.相手の事情や心情をくみとること。また、くみとって手加減すること。
「採点に―を加える」「若年であることを―して責任は問わない」
2.あれこれ照らし合わせて取捨すること。
「市場の状況を―して生産高を決める」
3.言動を控えめにすること。遠慮すること。
「―のない批評」
その3:内輪
【内輪:うちわ】
1.外部の者を交えないこと。うちうち。身内。
「―で祝う」
2.外部には知らせない内部の事情。内幕。うちうら。
「あれで―はだいぶ苦しいそうだ」
3.控えめなこと。特に、数量や金額などを控えめにすること。また、そのさま。
「予算を―に見積もる」
4.つま先を内側に向けて歩くこと。また、その足。
⇔外輪。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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