「パフォーマンス」の意味や由来とは?
まずは、一般的な「パフォーマンス」の意味や由来を確認しておきましょう。
由来
日本語の「パフォーマンス」は、英語の「performance」に由来します。英語の「performance」の意味には、「上演」、「演奏」、「出来栄え」、「成績」、「性能」の他、「人目を引く行為」などがあります。
また、「perform」の末尾に「er」を付けて「performer」とすると、「上演者」、「演奏者」、「芸人」などの意味になります。
意味
英語が由来のカタカナは、本来の英語の意味とは違った意味を持つことがありますが、「パフォーマンス」は、ほぼ由来となった英語「performance」と同様の意味で使われています。また、「パフォーマンス」だけではなく、「パフォーマー」という言葉も、英語の「performer」とほぼ同じです。
ビジネスシーンにおける「パフォーマンス」は、「性能」、「成果」、「価値」という意味で使われます。仕事で上司に「パフォーマンス」について聞かれたら、「成果」や「業績」、「効率」を問われていると判断することができます。また、顧客に商品説明を行っている時に「パフォーマンス」について説明を求められた場合は、「性能」や「効率」のことだと理解するといいでしょう。
実は「パフォーマンス」は、その分野によってそれぞれ少しずつ意味が異なります。ビジネスでは「効率」や「業績」を表すのに対し、ITにおいては「処理性能」や「実行速度」を指します。また、スポーツでは「行為」や「成果」、株式などの経済面では「運用実績」、演劇や演芸では「表現」を意味します。それぞれのシーンで「パフォーマンス」がどういう意味で使われているのかを判断できるように、慣れておくといいでしょう。
使い⽅を例⽂でチェック
実際にさまざまなシーンでの「パフォーマンス」の使い方を例文でチェックしてみましょう。
質の良い睡眠が「パフォーマンス」を高める
プロのスポーツ選手にとっては、試合などの実践において、身体が持つ力を最大限に引き出すことが重要です。人によっては、「パフォーマンス」を高めるため、睡眠の質を重視し、遠征などにも自分の身体に合った寝具を持ち込む人もいるくらいです。質の良い睡眠がパフォーマンスを高めるということです。
コストパフォーマンスが高い
「コストパフォーマンスが高い」というフレーズは、毎日のように聞かれる言葉ではないでしょうか。実際には「コストパフォーマンスが高い」というフレーズを略して、「コスパが高い」、「コスパが良い」と表現されることが多いようです。例えば、「このパソコンはコストパフォーマンスが高い」、「このパソコンはコスパが良い」などと使われます。
「コストパフォーマンス」というのは、「ある物の費用(コスト)とその効果(パフォーマンス)を比較したレベル」のことです。「コストパフォーマンスが高い」、「コスパが高い」、「コスパが良い」というのは、「得るために出した金銭よりも、価値がある」という意味で、商品やサービスを高く評価している、満足している時に使われる表現です。
新人なのにパフォーマンスが高い
新しく配属された人材はその仕事に慣れていないのが一般的ですが、そのような中でも早々に成果を出すと、「新人なのにパフォーマンスが高い」と評価されるでしょう。逆に、「パフォーマンスが低い」という表現も存在します。仕事では「パフォーマンスが低い」と評価されないようにしたいものです。
やっているふりパフォーマンス
一般的にビジネスシーンでの「パフォーマンス」は、「成果」や「性能」という意味で使われますが、行動や行為に対して「パフォーマンス」という言葉が使われる場合もあります。この場合の「パフォーマンス」には、「人目を引く行為」という意味が含まれます。例えば、「仕事をしているふりのパフォーマンス」、「やっているふりのパフォーマンス」などが、その例です。
類語にはどのようなものがある?
「パフォーマンス」の類語にはどのようなものがあるか、確認しておきましょう。