昼夜を問わずに寂しくなるとLINEをしてくる義母
アカリさん(仮名・39歳女性)の義母は、10年以上前に義父と離婚をして一人暮らし。離婚後、恋人はつくらず、品行方正な生活を続けているとのこと。
アカリさんが、夫と結婚したのは4年前。義母はアカリさんを“実の娘のように”可愛がってくれることから、嫁姑問題とは無縁な日々を送ってきました。
「根が意地悪な義母ではないことには助かっていますが、ここ1年くらい、義母から届くLINEが重すぎて、読むたびにしんどいです。おそらくコロナ禍になって、人との関わりが減ってしまったことで、寂しさが増したのではないかと思っています。昼夜を問わずに『私って、生きている価値があると思う?』『人生の目標が見つからない』『何をしても楽しくない』などのメッセージが入ってくるので、どう対処すべきか困っていて…」
最初のうちは、明るい返信で義母を励ますよう心がけていたアカリさん。しかし、明るく励ますほどに、義母から届くLINEは日を追うごとにネガティブな内容が濃くなり、さらにはアカリさんに食ってかかってくるような文章も増えたのだそう。
「『夫がいるあなたには、どうせわからないわよ』『若いからいいわよね』『ノーテンキなのね。羨ましいわ』など、恨み節みたいな内容が届く頻度が増えました。義母というより、年上の友人が過激な愚痴を送ってきているLINEのような感じです」
夫に相談するも「俺は興味ない」
“コロナ鬱”という言葉もあるので、義母の心の状態が心配になったアカリさんは、夫に相談。LINE画面を見せながら、義母の状態を説明したのですが…。
「『俺は興味ない』『そのうち治るでしょ』と一蹴され、夫には相手にしてもらえませんでした。義母は夫にはまったくLINEをしないで、私には毎日のようにしてくるので、夫としては“自分を巻き込まないでくれ”って感じでしたね。でも、そうこうしているうちに義母のLINEはどんどんネガティブさが増しているし、なんとかしないといけないなとは思っています。日に日に、私への攻撃的というか妬みのような内容を送りつけてくることも増えているので、そろそろ本気でなんとかしないと、こっちのメンタルも壊れそうです」
現在アカリさんは、義母からのLINEは届いてもすぐには開かず、1日1回にまとめて既読をつけ、返信もまとめているのだそう。それでも義母からのLINEは減らず、じわじわとアカリさんのストレスが増えているとのことでした。
長引くコロナ禍によって、義母が本来もっていた本性のうち、“悪い面”が増長されている話も散見されます。社会が落ち着くにつれて改善は期待できるものの、それまでに我慢の限界を迎えそうであれば、メンタルの専門医など早めにプロの助けを借りたほうが確実。義母を連れて行くことが難しければ、まずは自分が受診をして相談してみるのも一案です。
取材・文/並木まき
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