「枝葉末節」の意味や読み⽅とは?
くだけた会話では「枝葉末節」という言葉はあまり登場しませんが、ビジネスやかしこまった場では使われることもあります。まずは「枝葉末節」の意味と読み方から解説します。
読み⽅と意味
「枝葉末節」は「しようまっせつ」と読みます。初めて聞いた言葉であっても、「枝葉末節」という四字熟語に含まれる「枝」、「葉」、「末節」という漢字から、なんとなくその意味を想像することができるのではないでしょうか。
「枝葉末節」は、「中心から外れた事柄」、「本質的でない、取るに足りない事柄」という意味です。これは、事柄を植物を例えた場合、中心にある太い幹を本質とした考え方です。つまり「幹」に付随する「枝」や「葉」は本質から外れた部分であるということを意味します。
植物にとって「枝」や「葉」は、太陽に向かって伸び、光合成をするのに、大事なものですが、幹(本質)がしっかりしていれば、「枝」が折れたり「葉」が枯れたりしても、やがて再生することができます。このように、「幹」と対比させ「枝」と「葉」という漢字を用いて、本質的でない事柄を「枝葉末節」としているのです。
使い⽅を例⽂でチェック
植物の「幹」、「枝」、「葉」を用いて「枝葉末節」を理解したところで、更に具体的な使い方を知るために、例文で「枝葉末節」の使い方をチェックしてみましょう。
彼はいつも「枝葉末節」にこだわりすぎて、論点がずれる
大事なことを決めなくてはいけない会議などで、本質とは外れて些細なことにこだわり、進行を妨げる人っていますよね。本人に悪気はないのですが、こういう人は、「枝葉末節」にこだわりすぎて、論点がずれるのです。
うちの上司は「枝葉末節」に口を挟む
自由に仕事をさせてくれて、問題が起こった時には助け舟を出してくれる上司というのは理想ですよね。それとは逆に、仕事のやりかたを逐一細かく指示してくる上司には、うんざりすることも。しかもそれが「枝葉末節」に及ぶと、ストレスを感じることでしょう。同僚との飲み会では、「うちの上司は枝葉末節に口を挟む」という愚痴が出るかもしれません。
その問題は「枝葉末節」にすぎない
取引先との打ち合わせで、本質とは外れた事柄に関する問題を持ち出すと、「その問題は枝葉末節にすぎない」と言われることがあるかもしれません。「枝葉末節」という意味を知らずに話し続けると、相手にイラっとされたり、「言葉を知らない」という評価が下されるかもしれません。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「枝葉末節」の類語や言い換え表現をチェックして、更に深く「枝葉末節」を理解しましょう。類語を学ぶと、「枝葉末節」がどのようなシーンで使われているかということもわかるでしょう。