「創意工夫」の意味や読み⽅とは?
「創意工夫」という四字熟語を、普段、特に口語では使わないけれど、見聞きしたことはある方が多いのではないでしょうか。学生時代に漢字テストに出た、暗記したと記憶に残っている方もおられるかもしれません。主にビジネスシーンや、やや改まった場面、文章を中心に使われる言葉となります。
読み⽅と意味
読み方は「そういくふう」で、「新たに方法や手段を考え出す」ことです。
「新たに生み出す」の「創」と「考えや気持ち」の「意」を合わせた「創意」と、「道具を使って何かを作る」の「工」と「土木事業などに従事した「夫役」」を表す「夫」で成り立つ「工夫」の2つの熟語から出来ています。
「創意」は「独創的で、これまでにない思いつき」を、「工夫」は「よい方法や手段を考え生み出すこと」を意味します。
日常会話でこの四字熟語を使うことは少ないと思いますが、近年社会人に求められていることを表現している言葉かもしれませんね。職種や立場にもよるとは思いますが、ビジネスにおいて会社のマニュアルの範囲だけでなく、オリジナルのアイデアが今の時代特に求められていますよね。つまり、「創意工夫」できる人物が求められているのです。
使い⽅を例⽂でチェック
では「創意工夫」はどのような使い方や言い回しがあるのか、例文を見ながら確認していきましょう。
「企画の立案に向けて、自分なりに創意工夫する」
シンプルに「創意工夫」に動詞「する」を合わせて表現できます。過去形ならば「創意工夫した」となりますね。「創意工夫」と「する」の間に格助詞「を」を入れて「創意工夫をする」と使うこともあります。
「商品在庫を抱えないようにするために、創意工夫を図る」
「創意工夫」に「計画を立て実現できるように努力する」を意味する「図る」をつけて表現することで、「何か良い方法や手段がないかを考える」という表現になります。つまり、「創意工夫」の本来の意味に似た「図る」と合わせることで、強調された活用になるということですね。
「このデザインには、創意工夫を凝らした」
「どうすればいいか一心に考え巡らせる」意味の「凝らす」を「創意工夫」と合わせることで、「色々と考えた上で、良い表現方法を盛り込む」というニュアンスになります。「創意」を取って、「工夫を凝らす」と表すこともありますね。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
それでは次に、「創意工夫」の類語や言い換え表現に、どのようなものがあるのか、見ていきましょう。