「教養」とは
「教養」は、「きょうよう」と読みます。「教養」を辞書で引くと、以下のような説明があります。
学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力、また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。
(<小学館 デジタル大辞泉>より)
漠然としていて、少し難しく感じられますが、私たちの生活における「教養」というのは、学問や芸術分野に対する知識を習得すること、精神を整えること、内面を磨くことなどによって、人生で起こりうるさまざまな出来事に対処したり、豊かに生き抜くことだと言えるのではないでしょうか。 このような「教養」を習得する、自分のものとすることを、「教養を身につける」といいます。
教養を身につける意義
教養を身につける意義とは、どのようなものでしょうか。学校の成績は、それによって進路や就職に直接影響することがありますが、社会人になってからの教養は、点数で評価されるものではなく、なくても困るものではありません。ですが、教養を身につけている人は、物事の本質を理解し、解決に至る考え方の土台ができています。
トラブルに見舞われたとしても、身につけた知識や経験から、落ち着いて対処することができるでしょう。 このように、教養を身につけていると、人生で起こるトラブルを乗り越える方法を見出すことが比較的容易にでき、また、精神的に豊かに生きることもできるのです。
教養を身につけている人の特徴とは?
教養を身につけている人の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。ご自身の周りで、教養を身につけていそうな人を思い浮かべて、以下の特徴をチェックしてみましょう。また、自分に当てはまるものがあるかどうかも確認してみてください。
会話が楽しい
教養がある人は、話し上手・聞き上手であることが多い傾向にあります。地頭(じあたま)が良く、相手が理解できるように話をすることができます。また、考え方が柔軟で、相手に合わせて会話を選ぶので、相手に「また話したい」と思わせるのも特徴です。
所作・振る舞いが美しい
所作が美しいのも特徴です。見苦しい所作は周りを不快にし、美しい所作は周りを気持ちよくします。例えば、お茶を出す時、カップに添えられた指先が揃っていて美しく見えたり、椅子に座っている時にきちんと足が揃えられていたり。このように所作が美しいのも、教養のひとつです。
その場に応じた言葉遣い
教養のある人は、一瞬で場の空気・雰囲気を理解し、自然にその場に適した言葉遣いをすることができます。これは、過去の経験や知識から、判断力が養われているからです。正しい言葉遣いは、周囲を不快にすることはありません。
知識が豊富
学問だけではなく、伝統や文化、芸術など、幅広い知識を持っています。どのような話題を振っても、楽しく会話をすることができるので、年配の人の応対にも困ることはありません。この豊富な知識は、無理して覚えたものではなく、興味から学んで身についたものであることが多いようです。
時事問題の知識もある
自分の周りの狭い世界だけではなく、世の中の出来事にも興味を持っているので、最新のニュース、時事問題にも詳しい傾向にあります。
マナーを身につけている
目上の人に対する言葉遣いはもとより、和食のマナー、洋食のマナー、お茶の作法に関しても知識がある場合も。また、特別な知識がなくても、相手や周囲を不快にさせるような行動をすることはありません。
幅広い教養を身につける方法
ここまでで、教養を身につけることは、素晴らしいものだと理解できたかと思います。ではどのようにしたら、教養を身につけることができるのでしょうか。ここでは、その方法をリストアップしました。