「清廉潔白」の意味や読み⽅とは?
「清廉潔白」、即座に読めますか?読み方、そして意味を説明します。
読み⽅と意味
「清廉潔白」は「せいれんけっぱく」と読みます。辞書によると、意味は「心が清くて私欲がなく、後ろ暗いところのないこと。また、そのさま。」とあります。(<小学館デジタル大辞林>より)
使う時の注意点は?
「清廉潔白」という表現は、多くの場合、「あの人は、清廉潔白な人だ」などと、他人を第三者的に評価する言葉として使うのが一般的です。なぜなら、自分で自分のことを「心が清くて私欲がなく、後ろ暗いところのない」と主張するのには、少し違和感を覚えることが多く、使いづらいためです。
しかし、ビジネスシーンの重要な取引などにおいて、大きな疑惑やトラブルなどに巻き込まれるようなことがあったとします。自分自身の身が危うくなり、利害関係が生じる時などは、起きたことに対して、自身の「身の潔白」を強く主張したいことがあるかもしれません。そんな時に、何らかの証拠とともに「私は清廉潔白だ」とあえて、強い言葉を使うことで効果的に働くことがあります。覚えておくとよいかもしれません。
使い⽅を例⽂でチェック
「清廉潔白」を実際に使えるように、具体的な例文で紹介します。
1:あの代議士は、政界では稀に見る清廉潔白の人だ。
特に、汚職や不祥事など、公私ともにスキャンダルが取り沙汰されるのが、政治の世界。政治家の人物像を評する際に「私欲がなく、後ろ暗いところのないこと」をさらに際立たせて伝えるために「稀に見る」などと、強調する言葉を重ねて、使われることが多いです。
2:次の選挙は、清廉潔白な政治家に投票したい。
「清廉潔白な◯◯」と名詞を形容する使い方をすることで、様々な使い方ができます。特定の個人に対して「清廉潔白な人」と評したり、「清廉潔白な政治家」などと、属性を表わす名詞にも使うことができます。
3:まず、事実を確認するべきだ。「本件に関しては、私は清廉潔白だ」
自分自身に対して使うときは、明確に自分自身の「身の潔白」の意思を表現する言葉として使えます。トラブルを回避する時などに、自信を持ってはっきりと伝えるとよいかもしれません。