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そもそも「尊敬語」と「謙譲語」とは?
まずは、「尊敬語」と「謙譲語」の意味を調べていきます。「尊敬語」や「謙譲語」を使う際に混同される「丁寧語」も一緒に3つの明確な違いを確かめていきましょう。
「尊敬語」の意味
尊敬語とは、敬語の一つで、話し手が聞き手や話題の主の動作・状態を高めて表現するときに使うものです。具体的には、「いらっしゃる」「めしあがる」などの敬語動詞、「お読みになる」などの補助動詞があります。
「謙譲語」の意味
謙譲語とは、敬語の一つで、話し手が自分や自分の側にあると判断されるものに対して、へりくだった表現をすることで、相対的に相手や話中の人に対して敬意を表す言葉です。具体的には、「わたくし」「うかがう」「いただく」などが挙げられます。
「尊敬語」が相手に対して使うものであるのに対して、「謙譲語」は自分側に対しての表現であるというのが、わかりやすい違いでしょうか。では、丁寧語はどうでしょう。
丁寧語とは、敬語の一つで、話し手が聞き手に対し敬意を表して、丁寧にいう言い方です。具体的には「です」「ます」などが挙げられます。つまり、「尊敬語」が相手を高める、「丁寧語」は話し手が相手に敬意を表す表現法です。
まとめると、「尊敬語」と「丁寧語」は相手に対しての表現で、「謙譲語」自分を下げて相手に敬意を表す言葉ということになるでしょう。
使い⽅を例⽂でチェック
では、3つの表現の例文を見ていきましょう。
「先生がこのようにおっしゃいました」
「仰る」は「言う」の「尊敬語」です。「尊敬語」なので、発言の対象は目上の人や上司などに当たります。
「指示された通りにいたします」
「いたす」は「する」の「謙譲語」表現。「いたす」については、他にも使用法や意味があるのですが、今回の例文では、自己側の動作を低く言っているので、「謙譲語」として使われていると分かります。
「朝御飯はコーヒーで済ませています」
「丁寧語」の例文です。「あさめし」を丁寧に表現しています。私たちが日頃使用する「昼御飯」、「晩御飯」も丁寧語ですね。
「尊敬語」を使う場合はどんな時?
「尊敬語」はどんな時に使用すればよいでしょうか?なんとなく… の知識をしっかりとしたものにしていきましょう。
会社の上司など社内の人たちだけでいる時
社内の上司や目上の人といる場合には、「尊敬語」を使いましょう。例えば上司がご飯をたべるとき、「何を召し上がられますか?」というように「尊敬語」を使うと好感が持てますね。
一方、部署の先輩となると少し勝手が違うかもしれません。「尊敬語」を使うと仰々しく感じられます。「丁寧語」で対応するのがベターではないでしょうか。