「順次」の意味
「順次」とは、段階的に進行することを意味し、計画や手順を順番に実行することを指した言葉です。「順次」は、タスクやプロセスを効果的に管理し、段階的な進捗を確保する際に使われます。本章では「順次」の意味や使い方に焦点を当てて解説します。実際の例文や慣用句「順次業」についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
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「順次」の意味
「順次」とは、ある順番や手順に従って、段階的におこなうことを意味する熟語です。物事を順番に進め、段階ごとに着実に進展させます。計画や手続きを円滑に進める際によく用いられる表現の1つです。例えば、工事現場での作業やプロジェクトの進行、手順書に基づく作業などです。
他にも、仏語として用いられる場合や、人が年齢の順に死亡していくことも表しています。なお「順次」を辞書で調べると、以下のように解説されています。
1.（副詞的に用いて）順序に従って物事をするさま。順々。順繰り。
2.仏語。この世の次の世。来世。
3.年齢の順序に従い、親が死んでから死ぬこと。
（引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より）
「順次」の例文
語句をより正確に理解するうえで、例文を覚えておくことは重要です。正しい使い方を知り、誤用を避けましょう。とりわけ、著名な作品から例文を知ることで、美しい文章をインプットできます。以下では「順次」が使われている例文を、2つピックアップして紹介します。
・ガタンガタンという音が前方の方から「順次」に聞こえてきて、列車が動きだした。
・事件の進行を時間的に「順次」に描いて行く
1つ目の例文は、小林多喜二の『雪の夜』の一節です。2つ目の例文は、寺田寅彦『連句雑俎』から抜粋した1文です。
慣用句「順次業」とは？
順次を使った慣用句として、代表的なのが「順次業（じゅんじごう）」です。仏語のひとつであり、現世でつくった善悪の業において、次の世でその報いを受けることです。なお同じ意味で用いられる言葉には「順生業（じゅんしょうごう）」があります。
じゅんしょう‐ごう〔ジユンシヤウゴフ〕【順生業】
仏語。三時業の一。現世でつくった善悪の業のうち、その報いを次の世で受けるもの。順次業。
（引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より）
「順次」に使われる漢字の意味
「順次」という言葉は、2つの漢字から成り立っています。「順」は、順番や順序を示し、物事が予定通りに進むことを意味します。「次」は、その次に来るものや順番を示し、何かが続くことを表す漢字です。本章では「順次」に使われる漢字の意味を解説します。この2字を組み合わせると、なぜ「順次」の意味になるのか考えてみましょう。
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「順」について
まずは「順」という漢字について、基本的な情報を以下で解説します。
・部首：「頁」おおがい
・画数：12画
・漢字の種別：常用漢字・教育漢字
・読み方：（訓）したがう（音）ジュン
「順」は、以下のように複数の意味をもつ漢字です。
・相手に従う
・道筋に沿って進む様
・人に逆らわず、素直である様子
・障りがなく、都合がよいこと
「次」について
「次」は、以下のような漢字です。
・部首：「欠」あくび・かける
・画数：6画
・漢字の種別：常用漢字・教育漢字
・読み方：（訓）つぐ・つぎ（音）ジ・シ
「次」もまた、漢字1文字で複数の意味をもちます。漢字がもつ意味は、以下の通りです。
・「つぐ」や「つぎ」、つまり2番目
・順序や回数を示す
・「ついで」や「途中」の意
・（特定のものが）宿るまたは、宿る所
・星の宿りの意
「順次」の類語とは？
「順次」の類語は、さまざまなバリエーションがあります。例えば「順順」は、着実に進むことを意味しており、「順繰り」は順番に取り出すことを指す言葉です。「逐次」は一つずつ進行する様子を示します。本章では、「順次」に関連する4つの類語を解説します。それぞれの意味や違いを理解し、シーンごとに適切な語句を使ってください。
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順順（じゅんじゅん）とは
「順順」は「順々」とも表現される熟語です。「順番通りにきちんと」という意味を持ちます。予定や手順に沿って、順番に進む様子を表現する言葉です。例えば「順順に作業を進める」という場合は、計画通りに手順を踏んで、作業を進める様子を指しています。一般的に、物事が予定通りに進む様を強調する場合に使用されます。
