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2024.10.08

【立て板に水】とは?意味や使い方と例文を解説

「立て板に水」とは、すらすらと話すことを意味する言葉です。引っかかったり言いよどんだりせずに話している様子を表現するときに使われます。どのように会話の中に入れることができるのか、具体的な例文を挙げながら解説します。また、類語や反対語も押さえておきましょう。

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「立て板に水」とはすらすらと話す様子を表す言葉

「立て板に水」とは、言葉に詰まらずすらすらと話している様子を示す言葉です。「えっと…」「あ…」といったつなぎ言葉を挟んだり、言いよどんだりすることがなく話している様子を指します。

よりスピーディに話している様子を表現する際に、「立て板に豆」や「立て板に玉」などを用いることもあります。

【立て板に水】たていたにみず
よどみなく、すらすらと話すことのたとえ。

(引用:小学館『デジタル大辞泉』より)

まな板を洗う人

水が流れている様子を由来とする

言葉の由来は、板を立てて上部から水を流している様子です。通常、板は平面なので、どこかに引っかかることなく下まで流れます。すらすらと言葉が出ているときも、立てた板の上から水を流しているときと同様、引っかかりがありません。そのため、よどみなく話しているときには「立て板に水のようだ」と表現します。

「立て板に水」という言葉自体には悪い意味はない

立て板に水」は、すらすらと流暢に話している様子を表現しています。すらすらと話すことは、頭の回転が速い、話している内容に関して豊富な知識を持っている、といったことが結びつきやすいでしょう。そのため、基本的には褒め言葉として用いられます。しかし、内容のない言葉をペラペラと話すという意味で用いることも少なくありません。そのような場合には、悪い意味の言葉と判断されるでしょう。

また、「焼け石に水」と誤解しているケースもあります。「焼け石に水」とは、被害やタスクがあまりに大きく、少しの援助や努力ではあまり効果を得られないというネガティブな意味の表現です。「立て板に水」とは何の関係もないので注意しましょう。

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「立て板に水」の使い方をご紹介

「立て板に水」は、「立て板に水です」や「立て板に水だ」のようにそのままの言い切りの形で用いることは多くありません。次のいずれかのように「ごとく」や「ように」を付けて用いることが一般的です。それぞれの使い方を例文を用いて紹介します。

立て板に水のごとく

流暢に話している様子を見たときは、次のように褒めることができるでしょう。

例文

・彼女は英語もフランス語も立て板に水のごとく話す。
・ディベートの校内大会に参加した。皆立て板に水のごとく話していて、太刀打ちできないと感じた。

 

「ごとく」はややフォーマルな表現ですが、代わりにカジュアルな表現の「ように」を用いることもできます。

例文

・兄弟げんかをすると、いつも弟が立て板に水のように理屈をいう。言葉を挟む隙もないので、いつも兄が負けてしまう。
・新しい塾講師は本当に頭の回転が早く、有能だ。次数を下げて計算する理論が分からないので質問すると、立て板に水のように解説をしてくれた。

 

立て板に水を流すように

「流す」という言葉を挿入することで、より流れるように言葉が続く様子を表現することもできます。例えば次のように使ってみましょう。

例文

・彼女が詩を立て板に水を流すように朗読した。落ち着いた声色が詩の情感を伝えて、素晴らしかった。
・先生が出したテーマは「友人の良いところについて」だった。ペアになった田中さんは立て板に水を流すように私の長所を挙げてくれて、こそばゆいような気持ちになった。

 

「立て板に豆」「立て板に玉」という表現もある

「立て板に豆」や「立て板に玉」もすらすらと話す様子を意味する言葉ですが、豆や玉は「流す」という表現はあまりふさわしくないかもしれません。「のごとく」や「のように」をつなげて表現したり、「立て板に豆が転がるように」と「流す」以外の動詞と組み合わせたりするなどの工夫ができるでしょう。

「立て板に水」の類語

すらすらとよどみなく話す様子を、「立て板に水」以外の言葉で表現することも可能です。しばしば使用する表現として、次の2つを紹介します。

「立て板に水」の類語
  1. 戸板に豆
  2. 弁舌に優れる

たくさんの豆

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