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2024.09.04

「大団円」はどんな意味? 語源や正しい使い方を解説

「大団円」とは、演劇やドラマなどにおける最後の場面で、円満に収まる結末のことです。すべてがめでたく収まる明るい終わり方に対して使われます。本記事では、「大団円」の意味や間違った使い方、例文、2つの意味に着目した類語・対義語などについて紹介します。

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映画や舞台を見ている時に、「物語は大団円を迎えた」などという表現を耳にしたことはありませんか? 「大団円」とは一体、どのような結末を意味する言葉なのでしょう? そこで本記事では、「大団円」の意味や読み方、間違いやすいポイント、類語・対義語について解説します。

「大団円」の意味や読み方

「大団円」は、「だいだんえん」と読みます。詳しい意味を見ていきましょう。

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(c) Adobe Stock

意味は「めでたく収まる結末」のこと

まずは、辞書で意味を確認します。

【大団円】
演劇や小説などの最後の場面。すべてがめでたく収まる結末についていう。「大団円を迎える」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「団円(だんえん)」は、欠けるところなく完全に終わることという意味を持ちます。それに「大(だい)」を加えて、良い結末を強調した言葉になっているのです。物語や演劇の最後の場面を指し、物事がめでたく終わる結末のことを表します。

具体的には、苦難を乗り越えた登場人物たちが幸福な未来に向かって歩み始める場面や、問題がすべて解決して物事が円満に収まる状態のときに使われます。

悲劇や続きがある場合には使わない

「大団円」は小説や演劇などの終わりの場面で使われますが、悲劇的な終わりについて「大団円」ということはないようです。また、続きがあるものについても「大団円」を使うことはありません。例えば、「悲しい大団円を迎えた」といった使い方をしたり、次回に続くドラマの最後を「大団円」というのは間違いです。

「大円団」は誤り

「大団円」とは別に、「大円団(だいえんだん)」という使い方を見かけることがありますが、これは間違いです。大団円は「団円」が元になっている言葉で、円団という言葉はありません。

ちなみに、「幸せな大団円」「めでたい大団円」という使い方も誤り。「大団円」自体にめでたい結末という意味があり、同じ意味を重ねる表現になってしまうからです。

「大団円」の例文

「大団円」には、「大団円を迎える」という使い方が多いほか、「大団円で終わる」「大団円となる」といった言い回しをします。例文で確認しましょう。

例文

・映画は悲しい展開で進んだが、最後は意外にも大団円で終わった。
・難航していた捜査は犯人の逮捕で大団円を迎えた。
大団円を迎えるために、全社員で目標達成に向けて頑張りたい。
・メンバーがチームワークを発揮し、プロジェクトは結果的に大団円となった。
・途中にはいろいろとトラブルがあったが、催しは無事に大団円を迎えることができた。
・舞台の大団円では拍手が鳴り止まなかった。

「大団円」の類語

「大団円」の類語は物事の終わりを表すものと、結末が円満であることを強調するものに分けられます。

最後という意味では「大切り」「大詰め」といった類語があり、円満な結末という意味の類語としてあげられるのは「丸く収まる」「有終の美を飾る」などです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

デートするカップル

(c) Adobe Stock

最後という意味に着目した類語

「大団円」が持つ最後という意味に着目した類語は、次のとおりです。

終幕(しゅうまく)
・大切り(おおぎり)
・大詰め(おおづめ)
・フィナーレ

「終幕」「大切り」「大詰め」は演劇の最後の一幕を意味し、「終幕」は物事の終わりという意味でも使われる言葉です。「大切り」は「切る」の縁起が悪いとして「大喜利」と呼ばれることもあります。「大詰め」は、物事の最終段階という意味合いでも使われることが多いでしょう。

フィナーレ」は「finale」と書き、最後という意味のイタリア語です。交響曲の最後の楽章やオペラの最後の場面、幕切れなどに使われます。特に華やかで感動的な場面を強調して使われることも多く、最後の締めくくりという意味でも使用される言葉です。

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