日本ではタブー視されるお金の話ですが…
日本で個人にまつわる資産などの「お金の話」はなかなか話のネタにはなりにくいイメージがあります。でも台湾人はお金の話が大好き!です。
台湾ではお金に関する話は日常茶飯事
私の肌感覚ですが、台湾人と話をしている時、話題の70%ぐらいがお金に関すること! 投資、不動産、株など、とにかくお金に関する話題が大好き!
そもそもお金に関する捉え方が違うのだと思いますが、「お金好き?」と聞くともちろん即答で「大好き」と返ってきます(笑)。そのため台湾で暮らしていると、特に欲していなくても、投資の話題や株の情報がどんどん入ってきます。
子供の頃から経済や投資を学んだり触れる機会がある
1日中株に関するテレビ番組をやっているテレビチャンネルがあったり、子供のサマーキャンプの内容に経済を体験する内容が入っていて、子供のころから疑似投資体験をすることが出来たり、日本よりも「お金」の資産形成がとても身近にあります。
電車の中でもアプリを開いて株価チェックをする台湾の若者をよく目にします。
今台湾で熱いのは“ウィスキー投資”
投資と一言でいえど、様々な方法があるかと思いますが、最近年配の台湾人から聞いた、今トレンドの一つになっている投資方法が「ウィスキー投資」。
私の中ではウィスキーに投資をして資産形成を目指すなんて、全くアイデアになかったので、この話を聞いてとにかくびっくりしました。
「ワイン < ウィスキー」の理由は?
お酒で価値が出ると言えば、まずワインを思い浮かべる人が多いと思います。しかしワインは保管方法が難しく、湿度や温度により価値が失われてしまう可能性もあります。素人には扱いが難しく、かなりデリケートなうえ、それなりの設備投資も必要です。
その点ウィスキーがワインよりも圧倒的に有利な点が、保管のしやすさです。直射日光や寒暖差の激しい場所を避ければ、ワインより保管が難しくありません。個人で長期保管が可能なため、ウィスキー投資が人気になっているのだそうです。
ヴィンテージウィスキーの価値は年々上昇
最近のオークションでは、1980年代に1本100万円程度で販売されていたものが、約30年後に200倍以上の値段で取引されたこともあるそうで、高額なものだと1本数億円になるウィスキーまで、オークションで取引されているのだそう。
さすがにここまで高額なウィスキーではなくても、ウィスキー投資はリターンが比較的良いとされ、ここ10年で元値よりも価値が上昇したハイリターンな投資対象と見られており、とても人気なようです。
そのため富裕層がこぞって買い求めるため、年々ヴィンテージウィスキーの価格が上がっているようですが、台湾は日本と同じく地震が頻繁にあるので、もしも高額なウィスキーが割れてしまったら…といらぬ心配をしてしまう庶民ゆえ、そんな話を「なるほどねぇ」とゆるり聞いているのでした。
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。
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