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【目次】
ポイ活とは?
近年、人気を集めている「ポイ活」をご存知ですか?上手にポイ活ができれば、お金の節約につながります。まずは、ポイ活の基本的な内容について解説します。
ポイントをためて節約につなげる活動
「ポイ活」とは、ポイントカード・クレジットカード・ポイントサイトなどを利用して、各会社で発行しているポイントをためる活動のことです。
ポイントは、運営会社やサービスによって異なります。楽天なら「楽天ポイント」、docomoなら「dポイントクラブ」などがあり、「100円の購入につき1ポイント」「サイトの閲覧で1ポイント」というように、ユーザーのアクションに応じてポイントがたまっていきます。
ポイントがたまっていくとアイテムがもらえたり、クーポン券と交換できたりなど、さまざまな特典が。同じ金額のものを購入するなら、ポイントがたまる店舗や方法で買い物をした方がお得になり、節約につながるのが魅力です。
ポイントのため方は4パターン
ポイントをためる方法は、大きく4パターンに分けられます。何から始めるべきか悩んでいる人は、次の方法をチェックしてみましょう。
1.クレジットカード払いに切り替える
ポイントをためる方法で代表的なのが、クレジットカードを使って支払う方法です。日常の買い物を現金からクレジットカードでの支払いに切り替えるだけで、ポイントがたまります。ポイントは大きな金額の買い物だけでなく、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなど、少額の利用でもたまる仕組みです。少額の場合は一度にもらえるポイントはわずかですが、積もり積もれば大きな金額になります。
クレジットカード会社や利用する店舗によってポイントの還元率はさまざまです。自分がよく利用する店舗でどれだけのポイント還元率になっているのかを確認して利用することで、効率よくポイントをためていくことができます。
2.スマホ決済や電子マネーを利用する
近年、利用率が急上昇している決済方法がスマホ決済や電子マネーを利用した方法です。クレジットカードと同様に利用金額に応じてポイントがたまっていきます。スマホ決済や電子マネーの支払いに対応している店は増加傾向で、スマホさえあれば手軽に清算できるところが魅力。還元率は決済サービスによってさまざまなので、できるだけ高く設定されているものを利用するのがおすすめです。
また、電子マネーにチャージする際は、銀行口座から行うのではなくクレジットカードを利用すると、クレジットカードと電子マネー双方のポイントが得られます。いわゆるポイントの二重取りができるため、大変お得です。
3.買い物を大手ネットショップに集中させる
インターネット通販で買い物をすることが多いなら、購入場所を大手ネットショップ1カ所に集中させることで、ポイントが獲得しやすくなります。たとえば、インターネット通販でお菓子を買おうと思ったとき、まずは「楽天」や「Amazon」「Yahoo!ショッピング」など、自分がよく利用しているネットショップに出店がないかを確認してから利用することを心がけてみましょう。
もちろん、お菓子を購入することだけを考えれば、店舗の公式通販を利用するのも方法のひとつです。しかし「ポイ活」という面を考慮した場合、たまにしか利用しないネットショップでポイントをためようとしても、なかなかたまりません。ポイントが分散されることで、管理がしづらくなることもあります。その点、大手ネットショップのみにしぼれば効率的にためることが可能に。たまったポイントは、日用品や雑貨など、ほかの商品の購入の際に利用できるのも便利です。
さらに、「ポイント○倍キャンペーン」などの日を狙って目当てのものを購入すれば、多くのポイントを獲得することも。買い回りによってポイントの獲得倍率が増えていくイベントなどに積極的に参加すると、よりためやすくなります。
4.ポイントサイトを利用する
ポイントを効率よくためるために、「ポイントサイト」というものも登場しています。ポイントがたまるサービスを提供しているサイトのことで、買い物以外の方法でもポイントをためることが可能です。たとえば、ポイントサイトを経由して保険商品や学校などの資料請求をすると、ポイントサイトのポイントがもらえます。このほか、広告バナーをクリックしたり、あみだくじ・すごろくなどのミニゲームをするだけでポイントが増えるサイトも。隙間時間にコツコツとポイントを増やしたい人にピッタリです。
ポイントサイトでためたポイントは、ほかのショッピングサイトのポイントと交換したり、換金ができます。ただし、交換先によっては換算率が異なる場合があります。「ポイントサイトの1000ポイントを現金にすると900円になる」「交換できる提携先が限られる」などの独自ルールがあることがほとんどなので、ポイントサイトでのポイ活を行う際は、登録の前に方法や条件などを確認しておきましょう。
ポイ活を成功させるための3カ条
ポイ活は、クレジットカード会社やポイントサイトに会員登録をし、買い物をするだけでポイントをためられるので初心者でも比較的簡単に挑戦できます。しかし、効率よくポイントをためるには工夫が必要です。ポイ活を成功させるための秘訣を見ていきましょう。
利用するポイントサービスを絞る
たくさんのポイントをためようと考えると、ついついさまざまなサービスに手を出してしまいたくなるかもしれません。しかし、あれもこれもと手を出すと、ポイントがたまるまでに時間がかかってしまいます。スムーズにためるには、ポイントサービスは2~3種類に絞って利用しましょう。
なかなかたまらないポイントを集めるよりも、着実にポイントがたまっていく方がモチベーションUPにつながります。いつの間にか「せっかくためたポイントが失効していた」とならないよう、把握しやすい数に限定して、ポイントの管理のしやすさを意識するのも秘訣です。
ライフスタイルに合ったサービスを選ぶ
ライフスタイルに応じて、使いやすいサービスを利用することも大切です。たとえば、ネットショッピングをすることが多いなら、そのショップと提携しているクレジットカードを利用します。
楽天ユーザーであれば「楽天カード」、Yahoo!ショッピングユーザーなら「PayPayカード」、Amazonユーザーなら「Amazon Mastercard」というように、ショッピングサイトと提携しているクレジットカードを使った方が、ポイントの還元率が高く、効率よくポイントがためられます。
しかし、人によっては使いすぎが心配で「できるだけクレジットカードを使いたくない」という場合もあるでしょう。このような場合、あらかじめチャージした金額しか使えない「プリペイド型の電子マネー」を活用すると、使用する金額を制限しながら賢くポイントをためていくことができます。
キャンペーンを小まめにチェック
ポイ活では、ポイントサイトやクレジットカード会社から送られてくるキャンペーンの情報を、小まめにチェックすることも役立ちます。生活に必要不可欠な日用品・日持ちのきく食品などは「ポイント○倍キャンペーン」のような日にまとめて購入した方が、より多くのポイントがためられます。
お得に購入できる日を知らないと、買い物をする日がたった1日違っただけで、得られるポイントに大きな差が生まれることは珍しくありません。有益な情報を仕入れられるよう、常にアンテナを張り巡らせておきましょう。
ポイ活で注意すべきこととは?
ポイ活に夢中になるあまり、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。せっかく頑張ってポイントをためていたのに実は損をしていた・友人関係に影響が出てしまったということがないように、ポイントをためる際に注意したいことを見ていきましょう。
ポイント目当てに無駄な出費をしない
ポイ活を始めると、ポイントがたまっていくことがうれしくなり、早くためたいからと余分な買い物をしてしまうケースがあります。不要な出費が増えてしまっては、いつまでたってもお金がたまらないどころか、支出が多くなり家計を圧迫してしまいかねません。
とくに買い回りキャンペーンなどがあると多くの店で買い物をしたくなりがちですが、あくまでも「必要なものだけを購入すること」が大切です。日用消耗品・ペットのエサ・狙っていたアイテムなど、必ず使うと分かっているものだけを購入するようにしましょう。
友達にしつこく紹介しない
ポイントサイトやショッピングサイトなどのキャンペーンには、友達を紹介することでポイントがもらえるケースがあります。大量のポイントを獲得できるチャンスではあるものの、友達に入会をしつこくすすめることは「トラブルの原因」になりかねません。
ポイントがたまっていくと、お得に買い物ができることは事実ではあるものの、クレジットカードやポイントサイトの入会は、本人の意思で行われるべきものです。紹介メールやLINEなどを何度も送る・入会を急かすなど、相手の迷惑にならないように配慮することが大切です。
一定以上の収入には確定申告が必要
ポイ活がうまくいくと、時に思わぬ額の収入を得られることがあります。節約したいと願っている人にとって多額のポイントが得られることはうれしいことですが、あまりにも大幅に収入が増えると確定申告の必要が出てきます。
会社員やパートなどで給与をもらっている人の場合、年間で「20万円以上」、専業主婦や自営業の場合、年間で「48万円以上」の収入があると確定申告の必要が出てきます。ポイントだけで20万円以上の収入を得ることは珍しいですが、多くのポイントを獲得する予定がある人や副業をしている人は頭の片隅に留めておきましょう。
参考
・個人が企業発行ポイントを取得又は使用した場合の取扱い|国税庁
・給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁
・配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか|国税庁
ネットショップで選ぶポイントサービス
よく使用するネットショップのポイントほど、スムーズにたまっていきます。ネットショップが提供しているポイントの特徴や使いやすさなどをチェックし、自分に合うものを探しましょう。
楽天経済圏なら「楽天ポイント」
楽天のサービスを利用することが多い人は、「楽天ポイント」がおすすめです。楽天グループは、楽天市場・楽天トラベル・楽天モバイルなど、さまざまなサービスを展開しています。「楽天カード」を買い物に使用すると100円につき1ポイント、楽天市場での買い物に使用した場合は100円につき2ポイントとポイントが2倍に。さらに、対象サービスの条件を達成するたびに還元率がアップする「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」を採用していることも特徴です。
楽天市場で楽天カードを使用した買い物のほか、楽天アプリを経由して買い物をする・引き落とし口座を楽天銀行にするなどの条件をクリアするとポイント倍率が上がり、効果的にポイントをためることができます。このほか、クレジットカード機能を持たない「楽天ポイントカード」は、楽天提携店舗での買い物時にカードを見せるだけでポイントが加算。
さらに、楽天ポイントカードでポイントをため、支払いに楽天カードを用いることで、ポイントの二重取りも可能です。たまったポイントは「1ポイント=1円」に換算でき、楽天市場・提携店舗での買い物に利用できるだけでなく、楽天カードやデビットカードなどの代金として利用することもできます。
アプリ名:楽天ポイント
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街でのお買い物が中心なら「Tポイント」
「Tポイント」は、TSUTAYA・大手ガソリンスタンド・コンビニ・家電量販店をはじめ、16万を超える実店舗が加盟店となっているポイントシステムです(※2021年6月時点)。ポイント還元率は100円につき1ポイント、もしくは200円につき1ポイントなど、店舗によって異なります。
ポイントをためるだけのカードとは別に、Tポイント還元率が1.5倍になるクレジットカード機能付きの「Tカード Prime」「Tカード プラス PREMIUM」もあります。年1回の利用があれば年会費はかからないので、Tポイントを頻繁に使う場合はクレジットカードを作って損はないでしょう。
ためたポイントは、1ポイント=1円として使えるほか、商品との交換・電子マネーへのチャージなどに使えます。アプリにはお得なクーポンも配信されているので、安く購入しながらポイントもためたいというニーズを叶えてくれます。
アプリ名:Tポイント
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Amazonやドコモユーザーは「dポイント」
ドコモユーザーはもちろん、Amazonの使用率が高い人におすすめなのが「dポイント」です。コンビニ・ファストフード店など、全国に約8万6000店の提携先があり、ドコモの料金の支払い時だけでなく、提携先での清算時にアプリやカードを提示するだけでポイントがたまっていきます。
還元率は100円で1ポイント、または200円で1ポイントと店舗によって異なるため、使いたい店舗を調べておくと安心です。ポイントは提携店舗での利用はもちろん、ドコモ携帯の料金支払いにあてられるほか、Amazonで「d払い」を選択するとたまったポイントから支払うことができます。
さらに、dポイントクラブのサイトやアプリでは、簡単なアンケート・ゲームでもポイントが獲得できるので、隙間時間を有効活用してポイ活したい人にも最適です。
アプリ名:dポイントクラブ
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クレジットカードから選ぶスマホ決済
利用しているクレジットカードを「スマホ決済」に登録するだけでも、得られるポイントのためやすさが変わります。クレジットカードの種類別に、おすすめなスマホ決済を見ていきましょう。
楽天カードなら「楽天ペイ」
楽天のクレジットカードを利用しているなら、スマホ決済は「楽天ペイ」を活用しましょう。店舗とインターネットの双方で使えるスマホ決済サービスで、アプリ内のバーコードを見せたり、タッチ決済することで支払いが可能です。
支払い方法は、「楽天カード」「事前にチャージした金額から」「楽天ポイントから」の3通りがあります。もちろん、クレジットカードからチャージすることもできるので、使いすぎを防ぐことも可能です。楽天ペイの還元率は高く、最大で1.5%(楽天カードから楽天ペイにチャージで0.5%、楽天ペイで支払うと1%)です。楽天カードは年会費無料で利用できるので、楽天のサービスを使うことが多いなら持っておいて損はないでしょう。
アプリ名:楽天ペイ
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ヤフーカード・PayPayカードなら「PayPay」
ヤフーカード・PayPayカードユーザーにおすすめのスマホ決済サービスは「PayPay」です。アプリをダウンロード後、クレジットカードを登録するだけで決済準備が完了します。登録後は、お店にて「PayPayで」と言って支払えばOKです。バーコードを見せるか、QRコードを読み取るかの2パターンの方法で支払います。このほか、あらかじめPayPayのチャージ機能「PayPay残高」にお金を入れておくと、インターネット通販での支払いも可能。
ポイント還元率は0.5%とそれほど高くはありませんが、使えるお店が多いところが魅力です。クレジットカードが使えなくても、PayPayには対応しているという店も少なくありません。対象サービスの利用など、毎月条件をクリアするごとに還元率がUPする「PayPayステップ」という仕組みがある点も特長です。
なお、ヤフーカードは2022年4月より「PayPayカード」へと変更になることが決まっています。これからクレジットカードを申し込み予定の人は注意しましょう。
アプリ名:PayPay
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dカードなら「d払い」
ドコモユーザーはもちろん、dカードを利用している人は「d払い」での支払いがおすすめです。店頭での支払いは、バーコードまたはQRコードの読み取りで完結します。もちろん、インターネット通販での決済にも対応。200円につき1ポイントがたまるほか、「モバイルdポイントカード」の提示、「dカード」での支払いでポイントの二重・三重取りが可能です。
d払いは、クレジットカードである「dカード」での決済以外にも、ドコモケータイの利用料と一緒に支払う「電話料金合算払い」、コンビニや銀行口座からチャージする「d払い残高払い」にも対応。この場合はクレジットカードを登録する必要がないので、子どものお小遣い管理や急なお買い物の依頼にも役立ちます。
さらに、d払いは公共料金の支払いに対しても、公共料金分の1%のポイントがたまります。生活に欠かせない光熱費からポイントがためられる点は大きなメリットといえるでしょう。
アプリ名:d払い
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おすすめポイントサイト
物を購入するだけでなく、見積の依頼やカタログ請求、隙間時間を活用してポイントをためたい!という人に向けて、おすすめのポイントサイトも紹介します。ポイントの交換手数料が無料の、ためやすく使いやすいポイントサイトを紹介します。
会員数は日本最大級「moppy」
「moppy(モッピー)」は2005年にサービスがスタートし900万人もの会員数がいる日本最大級のポイントサイトです。商品を購入する際、moppyを経由しネットショッピングを利用するだけでポイントがたまるほか、アンケートやゲームに挑戦することでもポイントが獲得できます。
ためたポイントの換算率は「1ポイント=1円」で、dポイント・Tポイント・楽天ポイントなど電子マネー、現金、マイルなど交換先は30種類以上。東証一部上場企業が運営しプライバシーマークを取得しているので、安全面が確保されている点も人気が高い理由のひとつです。
アプリ名:moppy
App Store:ダウンロードページ
Google Play:ダウンロードページ
無料コンテンツが豊富「ちょびリッチ。」
400万人のユーザーが利用している「ちょびリッチ。」は、ショッピングだけでなく特定アプリのダウンロード・アンケート回答・商品モニターなどでポイントがためられます。ゲームのレベルを上げたり、一定の期間プレイしたりするだけでポイントをもらえる場合も。対象のアプリは毎日のように追加されており、飽きずに取り組めるでしょう。
たまったポイントは電子マネー・現金・ギフトカード・図書カードなどに交換ができます。交換レートは交換先によって異なりますが、基本は「1ポイント=0.5円」で1000ポイントから交換が可能です。
アプリ名:ちょびリッチ。
App Store:ダウンロードページ
Google Play:ダウンロードページ
シンプルに使いたい人に「ハピタス」
3000件以上のショッピングサイトやサービスが掲載され、ポイントを獲得しやすいとSNSでも話題になっているのが「ハピタス」です。ミニゲームやガチャなどがなく、主にネットショッピングを利用している人に使いやすい、シンプルな作りになっています。
使いたいサービスを検索したら「ポイントをためるボタン」を押し、サービスを利用するだけなので初めてポイントサイトを利用する人でも簡単。1ポイント1円で交換でき、たまったポイントは300ポイントから交換できます。各種電子マネー・現金のほか、ビットコインなどにも交換できます。
アプリ名:ハピタス
App Store:ダウンロードページ
Google Play:ダウンロードページ
ポイントをためて楽しく節約しよう
ポイ活を行うなら、まずは支払い方法を現金からクレジットカードへ変更し、スマホ決済サービスにクレジットカードの登録を。インターネット通販はポイントサイトを経由することも意識しましょう。
メインで使うクレジットカード・ポイントサービスは2~3種に絞ることで、より効率よくポイントをためていくことができます。
ポイ活では、還元率の高さだけでなく、自分のライフスタイルに合ったサービスを見極めて選ぶことも重要です。自分がどのサイト・店舗を頻繁に利用するかを考え、提携しているサービスのポイントから楽しくはじめてみましょう。
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