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2023.10.14

【竹馬の友】の正しい意味は?由来は?

「竹馬の友」とは、子供のころから親しい友人という意味です。竹馬という遊具で一緒に遊んでいたという中国の故事を由来としています。今回は「竹馬の友」の読み方や言葉の由来について説明し、例文や類語・対義語もご紹介します。ぜひ参考にしてください。

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「竹馬の友」の読み方や意味は?

「竹馬の友」とは「ちくばのとも」と読みます。幼い頃からの親しい友人という意味です。中国の故事が由来とされている言葉で、幼なじみで親しい人を誰かに紹介するときなどに使われます。

【竹馬の友】
幼いころに、ともに竹馬に乗って遊んだ友。幼ともだち。幼なじみ。

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

竹馬」は遊具のひとつですが、「たけうま」とは異なります。読みを「たけうま」と間違えないよう、注意しましょう。ここでは、「竹馬の友」の意味や言葉の由来、「竹馬」の意味についてご紹介します。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

中国の故事が由来

「竹馬の友」は中国の故事を由来とする言葉です。4世紀の中国、晋(しん)王朝の時代に著された史書『晋書』にあるエピソードが由来となっています。

武将である桓温(かんおん)は、幼なじみで学者の殷浩(いんこう)と並び称されることに不満を抱き、殷浩を見下していました。そのため、「幼いころ、自分たちは竹馬に乗って一緒によく遊んだが、彼は私が棄てた竹馬をよく使っていた」と述べたということです。

由来は敵対するライバルという意味が強いエピソードですが、現在はそのようなニュアンスはなく、「親しい幼なじみ」という意味合いで使われています。

「たけうま」とは異なる

「竹馬」は遊具のことですが、現在でも遊ばれている遊具の「たけうま」とは異なります。

竹馬は「春駒(はるごま)」とも呼ばれ、竹の先端に馬のたてがみ、あるいは頭部を付け、 末端に車をつけた遊具です。馬に見立て、乗馬するようにまたがって遊びます。中国から日本にも伝えられており、江戸時代から明治時代にかけて流行しました。現在は郷土玩具として、各地に残されています。

ちなみに、「たけうま」とは2本の竹竿の途中に横木を取り付けたもので、そこに足を乗せて上部を握りながら歩く遊具です。平安時代、すでに子供の遊びとして使われていたとされ、江戸時代により玩具化されて広まったとされています。

「竹馬の友」の例文

「竹馬の友」を使った例文をいくつかご紹介します。「竹馬の友」がどのような場面やニュアンスで使われるのか、文章の中で確認してみてください。

・彼とは小学校の頃から【竹馬の友】で、今でも連絡を取り合っている
【竹馬の友】と久しぶりに再会し、しばらく思い出話をして過ごした
彼は長年【竹馬の友】だと思っていたが、このような裏切りを受けるとは思わなかった
彼らは【竹馬の友】として、お互いを高め合っている
・彼女とは幼い頃からの付き合いで、【竹馬の友】というべき存在だ

過ぎたるは猶及ばざるが如し

「竹馬の友」の類語

「竹馬の友」には、いくつか似たような表現があります。「竹馬の友」と同じく中国の故事を由来とする「水魚の交わり」もそのひとつです。

ほかにも、より関係性を具体的に表す「幼なじみ」や、「竹馬の友」よりも幅のある関係性を示す「旧知の仲」などがあげられます。「竹馬の友」とともに類語を一緒に覚えておけば、より会話の表現が豊かになるでしょう。

ここでは、「竹馬の友」の類語をご紹介します。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

幼なじみ(おさななじみ)

幼なじみ」とは、子供のころから親しくしている人のことです。「竹馬の友」にはライバルという意味合いもありますが、幼なじみにはそのような意味はありません。

例文をご紹介します。

・彼女とは小さい頃に家が隣同士だった【幼なじみ】で、なんでも相談できる間柄だ
・【幼なじみ】の〇〇君に10年ぶりに会い、仲良く遊んだことを思い出した

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