旧知の仲(きゅうちのなか)
「旧知の仲」とは、昔からの知り合いという意味です。浅い付き合いから親密な関係まで、幅広い関係性を表しています。特に深い付き合いではないが古くからの知り合いという場合に使いやすい言葉です。
例文を見てみましょう。
・彼女とは小学校、中学校と一緒のクラスで、【旧知の仲】である
・取引先の部長とは【旧知の仲】なので、契約の話は上手く運びそうだ
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
「水魚の交わり」は水と魚のような関係で、非常に親密という意味です。中国の歴史書「三国志」にあるエピソードが由来です。
武将である劉備(りゅうび)は、軍師の諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)を気に入っており、自分たちの関係を「水と魚のようなもの」と表現したという逸話が語源となっています。
「竹馬の友」と同じく親しい関係に使いますが、幼いころからという意味合いはありません。付き合いの期間にかかわらず、親密な関係に使える言葉です。
例文は以下の通りです。
・同期の彼とは入社以来気が合い、【水魚の交わり】のような関係だ
・知り合って間もないが、彼女とはまるで【水魚の交わり】のように気が合う
【目次】
「竹馬の友」の対義語
「竹馬の友」にはいくつかの対義語があります。親しい関係という部分に焦点を当てれば、反対の言葉として「犬猿の仲(けんえんのなか)」が挙げられます。犬と猿のように仲が悪いという意味です。親しくはないが因縁があるという意味では「宿敵」が対義語になるでしょう。
ここでは、「竹馬の友」の対義語になる「宿敵」をご紹介します。
宿敵(しゅくてき)
「宿敵」とは、長い間敵対している競争相手という意味です。「宿」には「以前からの、長く持ち続けている」という意味も含まれています。
同じく敵対しているという意味の言葉に「仇敵(きゅうてき)」がありますが、「仇敵」は相手を憎むという意味合いがあるのに対し、「宿敵」はそのような感情はなく、長年競い合っている相手という意味にとどまります。
「宿敵」の例文を見てみましょう。
・ずっと競い合ってきた【宿敵】のチームを破り、ついに優勝できた
・【宿敵】の選手が現役を続けている限り、自分も引退するわけにはいかない
まとめ
「竹馬の友」は幼いころから親しい友人のことで、中国の故事を由来とする言葉です。竹馬は「たけうま」と読まないように注意しましょう。
「竹馬の友」は親友であるというニュアンスも含む言葉で、単に知り合いである場合や古くから知っているだけのときには使いません。その場合は旧知の仲、幼なじみといった類語を使うとよいでしょう。記事の例文も参考に、「竹馬の友」の理解を深めてください。
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