これからのダイエットは「糖質オフ」「糖質制限」より「糖質オン」!?
今までに糖質制限ダイエットに挑戦したことがある方も多いと思いますが、糖質制限で成功しなかった人の理由はなんでしょうか? それは、「糖質オフは人間にストレスを与えるから」、そして「一時的には成功できても、やめた途端に太るから」です。そもそも、糖質は人間にとって必要不可欠なエネルギーなので、「『正しく糖質をとる』ダイエットに切り替えたほうが成功する」とダイエット外来で有名な工藤孝文先生は語ります。
スイーツを食べるなら午後3時がベスト
「人間の体には「体内時計」の機能が備わっています。朝に起きて、また次の日の朝に起きるまで、体のさまざまな働きが規則正しく、スムーズにおこなわれるように、1日周期でリズムを刻んでいます。1日の中で見ると、午後3時ごろが、もっとも脂肪がつきにくい=太りにくい時間帯だということが科学的にわかっています。スイーツを食べるなら午後3時がベスト。それによって夕食までに血糖値が安定し、食への衝動が爆発しないので、食事の量も自然に減っていきます」(工藤孝文先生 以下同)
「3時のスイーツ」3つのルール
- 午後3時前後(2時~4時)に食べること
- コーヒーや緑茶と一緒に食べること
- 楽しく食べること
午後3時のスイーツは、お腹だけでなく心を満たすことが目的。食べたいものを食べたほうがその後の過食を防げるということです。さらに、脂肪燃焼を促すコーヒーや、コレステロールを抑える働きがある緑茶と一緒に食べると、より効果が上がりそうですね。
ダイエット中の「3時のスイーツ」におすすめのものは?
1)さつまいも
「甘いのに炭水化物の中では低GI。食物繊維も豊富です。焼くとGI値が上がるので蒸す・ゆでるのがおすすめです」
2)ナッツ
「低GI。ビタミンも豊富なので、ダイエット中の間食にベスト!」
もちろん食べすぎはNGですが、好きなものを食べながらできるなら、持続可能なダイエットと言えそう! 工藤先生の著書『午後3時に食べるだけダイエット やせるスイーツ』(秀和システム)には、痩せるスイーツのレシピなども掲載されているので、リバウンドなしのダイエットを模索している方は、ぜひ参考にしてみてください。
内科医/糖尿病内科医・東洋医学医
工藤孝文
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック みやま市工藤内科で診療を行いつつ、全国で血糖値と肥満の関連についてなど生活習慣病の講演会などを行っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。