少し早い誕生日祝いに母と箱根湯本へ
日々慌ただしく生活をしていますが、記念日や誕生日といったスペシャルDAYは、「自分へのご褒美」が欲しいもの。そんな時、利用したいのがラグジュアリーなホテルのおこもりステイです。
最近のお気に入りは都心からほど近く、歴史と情緒が漂う箱根の玄関口「箱根湯本」。新宿からロマンスカーで約85分とアクセスも良いため、日々の疲れを癒しに訪れる方も多いのではないでしょうか。
箱根湯本に数あるホテルのなかでも、おすすめは9月にリニューアルしたばかりの【はつはな】。四季折々の風情が美しい奥湯本に佇むホテルです。HPのエントランスにつながるアプローチを見ただけで大興奮したほどです。
露天風呂付きの贅沢な空間にうっとり♡
宿泊したのは、和洋室のラグジュアリーE type「雅」というお部屋。参考までに料金は2名1室大人ひとり78,150円~(サービス料・消費税・入湯税込み)です。
大きな窓からは美しいグリーンが一面に広がり、聴こえてくるのは川のせせらぎや小鳥のさえずりのみ。なんて静かで清々しい空間なんでしょう。ここなら、終始おだやかな気持ちでいられそうです。自家源泉の露天風呂を構えた室内は、和室とリビングが一体化した和モダンな空間でプライベート感もたっぷり。贅沢!
ワーケーションしやすいデスクに差し込む光もまた美しくて、仕事がはかどるだろうなぁと。久しぶりにときめいてしまい、アクティブ派の筆者が初めて「お部屋から出たくない……」と思ったほど。滞在先での時間の使い方は自由ですが、おこもりステイでも十分リフレッシュできるお部屋は、貴重ですよね。
室内にはベッドルームのほかに琉球畳の和室も
お部屋にはハイハイしたり、ゴロンと寝転んだりと、子連れ旅にはありがたい和室も。家族4人で来る場合は、ここに布団を敷いて寝ることになるんだろうな、と再訪した時のことをイメージして(笑)。
ホテルステイで気になるのがバスルーム&アメニティ
洗面台は広々2つ。ふかふかのタオルに人気ブランド〝OSAJI″のアメニティや〝ReFa″の高機能ドライヤーなど、女ゴコロをくすぐるアイテムがずらり。歯ブラシやヘアブラシなどのプラスティック製アメニティは一切なく、環境に配慮した取り組みを推進している点も好ポイントでした。
PM15:00すぎ。いざ、お部屋の露天風呂へ
のんびりと手足を伸ばしてリラックスできる露天風呂を自分の好きな時間に楽しめるなんて、この上なく贅沢なこと。しかも、お部屋の冷蔵庫には冷えたシャンパンやジュースなどのフリードリンクが入っていて、ここですべてが完結できてしまう素晴らしさよ。
「とりあえず、お疲れ様~!」。露天風呂でいい汗をかいた後に飲む、ドリンクのおいしさったら格別ですよね。
4つの貸切風呂に大浴場!湯めぐりも魅力
お部屋の露天風呂も最高ですが、館内にある6つのお風呂(日によって男女が入れ替わる2つの大浴場と無料の貸切温泉が4つも!)でできる湯めぐりも【はつはな】の魅力の一つ。もはや、一泊じゃ絶対、足りないです!
大自然の一体感を楽しめるインフィニティ仕様
貸切風呂のなかでも、唯一露天風呂の「川音の湯」へ。
グリーンに生い茂った葉も秋が深まれば紅葉になり、春は桜と四季によって表情を変えていく。山の眺望と川の水音を心ゆくまで堪能することができます。「まるで森林浴しているみたい」と微笑む母。そんな姿を見れて、少しは親孝行できたのかなと。主人や子どもとのご褒美旅もいいですが、普段子育てをサポートしてくれる母との親子旅もいいものですよね。
お風呂上がりには小さなビールやコーヒー牛乳、アイスも(もちろん、フリー)。風呂上りの一杯、最高! かゆいところに手が届くサービスは、さすがのひと言です。
夕飯は「ダイニングはなゑみ」へ。見てください、このお品書き!
お魚もお肉もご飯もたっぷり。男の人もきっと大満足の量。コースのように順番に出てくるのも、ちょっと贅沢な気分ですよね。お品書きを見ているだけでワクワクがあふれます。また、プライベートを重視した個室で食事をいただけるため、周りを気にせずプライベートな時間を過ごせるのも嬉しい限り。
お料理に合わせたペアリングも絶妙
乾杯のタイミングでいただいたフランスのシャンパーニュ、『ゴッセ グラン・レゼルヴ ブリュット』。口に含んでみると不思議! 和食と合う~。ペアリングとの相乗効果で、お料理がより一層美味しく感じました。
モダン懐石をソムリエによるペアリングとともに堪能
箱根の自然に癒されて、温泉にのんびりと浸かったら、美味しいお料理に舌鼓。地元・神奈川県の食材を取り入れたモダン懐石も、ソムリエさんが選んでくれるワインも。どれもちょっとだけ日常の向こう側にあるもの。
目や舌で愉しむ、五感のすべてを刺激するお料理は、どれも手が込んでいて、かみしめるほどに深い味わい。フカヒレや鱧といった高級食材も小さな土釜で炊き上げる小田原米「はるみ」も、おいしかったなぁ……(遠い目)。
子どもと外食となると、どうしたってファミレスが多くなるので、久しぶりに心も体も満ちてゆくのを感じました。いつもと少し場所を変えるだけで、ぴんと張り詰めていた心の糸もゆるっと緩んでいきます。
食後はナイトラウンジでフリードリンクが楽しめる!
ナイトラウンジでは、19時から22時までオーガニック・デトックスのお茶が楽しめるサービスも。小菓子もあって、女子には嬉しいラインナップです。
しかし、母と心ゆくまでおしゃべりするなんて、いつぶりでしょうか。話している内容はたわいもないことなんですが、暖炉のゆらめきを見つめながら話すのがとても心地よくて。
部屋に戻ってひと息したら、ふかふかのベッドにバタンキュー
広々したベッドをひとりで独占できるなんて……歓喜!こんな時間をプレゼントしてくれた夫にも感謝ですね。願わくば、来年の結婚記念日に夫と二人で再訪したい!
たっぷり寝たおかげで翌朝の目覚めもいい感じ
朝ごはんがおいしいと聞いていたから、お腹を空かせないと……!と、朝食前にお部屋の露天風呂へ。何回目!?(笑)。夕方とはまた違う眺めを楽しみながらゆっくりと時間が過ぎて行きます。
いつもの慌ただしい朝とは雲泥の差!湯上りに冷えた飲み物で喉を潤し、テラスのデイベッドでゴロン。自然を感じながら寛ぐ、なんて最強で最高の休日。
朝食は美しい緑に囲まれた個室で
この日は美しいグリーンを眺めながら、朝食を(窓側の席に座るには、事前リクエストがおすすめです)。
箱根寄せ細工のお弁当箱を開けると、1つ1つ丁寧に作られた色とりどりのおかずが!これには思わず、わぁ~と歓声を上げてしまったほど。少しずつたくさん食べたい女子には、たまらない世界。
うっかり写真を撮り忘れてしまいましたが、ホテルの湧き水と国産大豆を使用した作りたての「はつはな湧水豆腐」もやさしい味わいで大満足でした。
朝食のあとは、またお風呂に入って、結局、箱根湯本を散策したのは、帰りのロマンスカーを待つまでの1時間ほど。だって、ホテルのおこもりステイで十分満足なんですもの。
露天風呂付きのプライベートな客室で思うがままに。非日常を味わえて、贅沢な時間を過ごせる箱根湯本のホテル『はつはな』。記念日旅行などの特別な週末に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
*今回紹介したのは、滞在時(2022年9月)の情報になります。
エディター
川口ゆかり
女性誌やWeb広告でエディターとして活躍するかたわら、JSIA飾り巻き寿司1級インストラクター資格を取得。2016年夏より、東京・青山で料理教室『おもてなしごはん東京』をスタート。不定期に飾り巻き寿司レッスンを開催しながら、ファッション誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発なども行う。プライベートでは2児の母。おしゃれ業界人がたびたび登場する本人のインスタグラム(@yucarikawaguchi)も話題