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カードの複数持ちが今や常識
「クレジットカードの番号流出・悪用にはさまざまなケースがありますが、身近な例のひとつは、フリーWi-Fiなどからの流出。それから、海外で多いのは、買い物をした店で悪用されるケースです」と情報セキュリティ大学院大学の湯淺墾道先生。
フリーWi-Fiでショッピングをしないという大原則は、「無料で安全はない!」のコラムで詳しく紹介したので、そちらをご参照。困るのは、海外旅行のとき。特に気をつけたいのが、レストランでの会計時にカードを店の人に渡し、戻ってきたレシートにサインするという場合だそう。カフェでも高級レストランでも、この方法でしかやりようがない場合も多いから、避けられません。
「できる防衛策は、限度額を低く設定しておくこと」
と先生。たとえ悪用されても、限度額でストップがかかるという安心感は大きいですね。でも先生、海外旅行のときこそ、カードの限度額を引き上げるじゃありませんか。ホテル代を払ったり、いざというときのために。
「悪用されて買い物されても、クレジットカード会社に申請すれば、だいたいは後から戻ってきます。けれど、その悪用後にカードをつくり直したり、盗難などにあった場合、カードの使用をストップしなくてはなりません。新しいカードができるまでに数週間かかります。そのためにも、カードは複数もっておくのがおすすめです。
それに、ひとつのクレジットカードに公共料金やさまざまな支払いをまとめていたら、カードをつくりかえたときの登録し直しが、とても面倒です。だから、<引き落とし用>と<ふだん使い用>とで2枚つくっておくといいでしょう」
なるほど! 旅行先などでの買い物用と別に、登録しておくネットショッピングや公共料金用の<引き落とし用>があれば、確かに便利です。そしてどちらも、限度額は低めに設定しておく、ですね。
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南 ゆかり
フリーエディター・ライター。Cancam、Oggiでもインタビュー、コラムなど連載中。梅雨時は、ストレッチポールで背骨をリセットして、ダルさを解消してます。おすすめですよ。