出産の内祝いにメッセージはいるか?
出産祝いのお返しとして贈る出産内祝いですが、メッセージをつけるのが一般的とされています。必須ではないため、メッセージ無しでも構いませんが、受け取る人によっては良い印象を持ってもらえないことも…。出産祝いを贈ってくれた相手に感謝の言葉を伝えるためにも、メッセージをつけることをおすすめします。特に配送で出産内祝いを贈る場合は、必ずつけるようにしましょう。
出産内祝いのメッセージでおさえておきたい、4つのポイント
メッセージを一から自分で考えるとなると、難しく感じる人もいるでしょう。以下のポイントを意識すると、思いのこもったメッセージになりやすいので、ぜひ参考にしてください。
まずは感謝の気持ちを伝える
出産祝いをいただいたことに対する感謝の気持ちを、真っ先に伝えましょう。シンプルな言葉で、ていねいにお礼の気持ちを表現します。他に伝えたいことがあっても、書き出しはお礼からはじめましょう。
赤ちゃんの名前や性別について報告
生まれた赤ちゃんのこともメッセージで伝えます。赤ちゃんの名前、読み方、誕生日、身長や体重なども伝えると喜ばれるでしょう。名前の由来も加えるとよいですね。長々と書くのではなく、簡潔に紹介しましょう。
ママと赤ちゃんの状態や家族の様子を報告
産後のママと赤ちゃんの状態や、家族の様子を気に掛ける方も多いです。伝えられる範囲で、相手が安心するような一文を入れるとよいでしょう。
結びのあいさつ
最後は、贈る相手への気遣いや今後のお付き合いのお願いで締めくくりましょう。家族としての目標を簡潔に記すのもおすすめ。意気込みが伝わり、喜んでいただけるかもしれません。
出産内祝いのメッセージで使うカードは何を選ぶ?
出産内祝いのメッセージは、メッセージカードを使うことが多いです。双方にとって思い出に残るものになるため、受け取った人に喜んでいただけるものを選ぶとよいでしょう。
・メッセージカードを手作りする
メッセージカードを手作りすると、特別感が伝わります。手間や時間はかかりますが、テンプレートや写真などを上手く取り入れ、作成してみるのはいかがでしょう。
・赤ちゃんの写真を入れる
メッセージ以外に、赤ちゃんの写真を入れたメッセージカードも人気です。赤ちゃんのお顔を披露することで、より親近感を抱いてもらえるでしょう。手軽に利用できるテンプレートやフォーマットを使えば、それほど時間や手間もかからないかもしれません。
・カードのデザインは明るいものや華やかなものを
感謝の気持ちを込めて贈るものですので、カードのデザインは明るく華やかなものを選ぶのがベター。お悔やみごとを連想させるようなデザインのものは避けましょう。
贈る相手別、メッセージ例文
ここからは出産内祝いの例文を紹介します。相手との関係性を意識しながら、伝えたい気持ちを表現するのが大切です。メッセージカードに書く場合はそれほどスペースが無いことが多いので、簡潔に書くようにしましょう。
職場の人へ贈る
・ポイント
失礼が無いように意識しながら、ていねいな言葉を使う
・例文
この度は長男(長女)の誕生に際し、お祝いの品をいただきまして誠にありがとうございました。おかげさまで母子ともに元気に過ごしております。子どもには○○との願いを込め、「○○〇」と命名いたしました。ささやかではございますが、内祝いの品をお贈りさせていただきます。今後も変わらぬご指導をいただきたく、親子ともどもよろしくお願い申し上げます。
身内へ贈る
・ポイント
感謝と親しみを込めて伝える
・例文
この度は長女(長男)の出産にあたり、心のこもったお祝いをいただきありがとうございました。おかげさまで、母子ともに元気に毎日過ごしております。はじめての育児で戸惑うときもありますが、家族で力を合わせて楽しい家庭を作っていきたいと考えています。子どもには○○という願いをこめ、「○○○」と名付けました。今後もこれまで以上にアドバイスをいただけましたらとても嬉しいです。親子ともども、どうぞよろしくお願いいたします。
友人へ贈る
・ポイント
親しみを込め、カジュアルに伝える
・例文
このたびは素敵なお祝いをいただきありがとうございました。とても気に入っています! 子どもは「〇〇〇」と名付けました。○○という願いを込めて選んだ名前です。初めての育児に戸惑うことも多いけど、楽しみながらがんばっていきます。おかげさまで、母子ともども順調に過ごしています。ささやかですが内祝いの品を贈ります。今後も変わらず仲良くしてください。近いうち、ぜひ会いに来てくださいね!
出産内祝いのメッセージ、知っておきたいマナー
出産内祝いのメッセージは自由度が高いですが、マナーを知り、相手に失礼のないようにすることが大切です。特に目上の方に贈る場合は注意を払うようにしましょう。
避けるべき言葉とは
まず注意したいのが「お返し」という言葉を使うことです。「お返し」という言葉に義務的なイメージを持つ人もいますので、避けるようにしましょう。「内祝いの品を贈る」「お礼の品をお贈りする」という表現であれば、内祝いにふさわしいのではないでしょうか。
また、忌み言葉とされるのも避けるのが無難。以下の言葉は使わないようにするのがよいでしょう。
▶忌み言葉
切る・流れる・諦める・落ちる・断つ・避ける・病む・四(死を連想させる)・九(苦を連想させる)
上記の言葉も、別の表現にすることで使うことができます。
出産内祝いを贈る際、ここも注意
出産内祝いのメッセージを贈る際、相手の状況を鑑み、配慮することを意識しましょう。
たとえば妊活が上手くいっていない、出産経験が無い相手に贈る場合は、文面を配慮したいところ。また、目上やご年配の方に贈る場合は、カジュアルになり過ぎないよう注意が必要です。
なお、お礼状には、終わりや跡切れを連想する句読点は使わない方がよいという説もありますが、メッセージカードであれば読みやすさを優先し、句読点を使っても問題ないとされています。
最後に
出産の内祝いを贈る際、メッセージをつけると、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。特に配送で内祝いを贈るのであれば、メッセージをつけるといいですね。マナーを知り、贈る相手に配慮しながら、感謝の気持ちをていねいに伝えましょう。
益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン
あわせて読みたい