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2023.05.03

リビングのライトはどれがいい?種類や選び方について解説【専門家監修】

過ごす時間が長いリビングにおいて、ライトは重要です。ライトの光の明るさや色はもちろん、ライトの素材・デザインもリビングの雰囲気を左右します。本記事では、リビングで使われるライトの種類や選び方について解説します。

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リビングにおけるライトの役割について

リビングはご飯を食べたり、テレビを見たり、家族団欒にはぴったりの場です。リビングは過ごす時間が長い部屋であるだけに、自分自身はもちろん家族にとっても快適な空間にしたいもの。

そんなリビングの雰囲気や快適さを左右するのが、ライトです。しかし、ライトは多くの種類が販売されており、どれを選べばよいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?

そこで、おうちの快適空間をつくる街のリフォーム屋さん「アトリエボックス」でインテリアデコレーターをされている奥田順子さんに、リビングにおけるライトの役割や種類、選び方についてお話をうかがいました。自分の好みやニーズに合ったライトを見つけて、素敵なリビング空間をつくる参考にしてください。

ライトやソファ、植物が置かれたフローリングの部屋のイメージ写真

まずは、リビングにおけるライトの役割について確認していきます。

リビングはさまざまな用途で使われる場所です。学習をしたり、読書をしたり、食事をしたり、会話をしたりと、シーンによって室内の明るさや色味を変えたいということがあるかもしれません。

そんなとき、ライトは光によって空間全体の雰囲気や印象を変える重要な役割を果たします。たとえば、明るく白い光は目覚めや集中力を高める効果があるとか。一方、暖色系の光は焚火の光と似ているので落ち着きや安らぎを与えてくれます。こうしたことを考えると、シチュエーションに応じたライトを選ぶことが重要だとわかります。

さらに、ライト自体もデザインや素材によってインテリアとして楽しむことができます。自分の好きなテイスト・イメージ(たとえば、北欧風やバリ風など)に合わせてライトを選ぶことで、理想的なリビング空間を演出することができます。

リビングで使えるライトの種類

ひと口に「ライト」といっても、非常に多くの種類があるので、迷ってしまうかもしれません。そこで、代表的なものを紹介しましょう。

1:ダウンライト

ハウスメーカーがリビングのライトを提案する際、最近はダウンライトを中心に提案されることが多いです。

従来ダウンライトは器具と電球が一体化しているイメージが強かったのですが、最近になってフラットランプ交換用の電球も販売されるようになりました。そのため、色温度などを自分好みに調整することもできるので便利です。また、ダウンライトはほこりが溜まりにくいので、掃除の手間も省け、天井がすっきりするのがうれしいポイントです。

天井に埋め込まれたライトや、大きなL字型ソファのあるリビングルームのイメージ写真

2:シーリングライト

シーリングライトは天井に取り付けられた照明器具で、リビング全体を均一に照らすことができます。全体照明として最適。シーリングライトはリモコンで光量や色温度を調整できたり、間接照明機能が付いていたりするものもあります。シンプルなデザインからおしゃれなデザインまで、幅広く選べるでしょう。

天井に取り付けられたシーリングライトのイメージ写真

3:ペンダントライト

ペンダントライトは、天井から吊り下げられた照明器具のこと。ダイニングテーブルやカウンターなど、特定の場所を照らすために使われることが多いです。ペンダントライトは形や色、素材などデザイン性が高く、空間を演出するアクセント照明といえるでしょう。

しかし、ペンダントライトだけでは光量が足りない可能性も。一般住宅の場合は、メインの照明の邪魔にならないようにダウンライトを補助灯に取り入れるとよいでしょう。これはほかの照明器具についても同じことです。

さまざまなデザインのライトが吊り下げられているイメージ写真

4:フロアライト

フロアライトは床に置くタイプの照明器具で、ソファやベッドなどの近くに置いて使うことが多いです。スタンドやシェードの形や色、素材などデザイン性も高く、インテリアのアクセントになります。

部屋全体を照らすというよりは、くつろいだり本を読んだりするときなどに便利な間接照明です。

部屋に置かれた2人掛けの青色のソファー。白い壁。観葉植物。ランタン。フローリングの3Dイラスト

5:ブラケットランプ・スポットライト

そのほかにも、リビングで使えるライトはあります。たとえば、壁に取り付けられたブラケットランプや、特定の場所を照らすスポットライトなどです。これらのライトは空間に奥行きや立体感を与える効果があり、おしゃれな雰囲気にしてくれます。また、絵画や陶磁器などを照らしてアクセントにすることも。

吹き抜け天井など、天井が高く壁の面積が大きい空間では、壁面を照らすようにスポットライトを配置することで部屋全体の明るさを取ることもできます。

壁掛けブラケットライトのイメージ写真

リビングのライトの選び方とは?

ライトの種類が多くて、迷うという方もいるでしょう。そこで、ライトを選ぶポイントを解説します。

白とウッドテイストを基調とした、ソファやチェア、棚が置かれた部屋のイメージ写真

1:光の明るさ・色温度・演色性を考慮する

リビングのライトを選ぶ際には、明るさや色温度を考慮することが大切。また、演色性の高い照明を取り入れることで、空間の色の見方がよくなります。

明るさはルーメン(lm)という単位で表記されます。ルーメンの表示を見て、自分に合ったライトを選ぶとよいでしょう。たとえば、LEDシーリングライトでは4.5畳までで2,200~3,200lm程度、8畳までで3,300~4,300lm程度、12畳までで4,500~5,500lm程度です。

また、LEDペンダントライトでは、4.5畳までで1,980~2,880lm程度、8畳までで2,970~3,870lm程度、12畳までで4,050~5,490lm程度。20畳を越えるとなると、さらに数値が高くなるでしょう。

また、色温度も重要な要素。光の色の単位はケルビン(K)です。2,600~3,250Kで赤みがかったあたたかみのある光色、4,600~5,500Kでさわやかな白い光色、5,700~7,100Kで日中の自然光のような青みがかった明るい印象の光色とされています。

演色性についても整理しておきましょう。演色評価数Ra数値(アールエー)が高いほど、太陽の光に近いといわれ、食べ物や人の肌の色がよく見えるといわれています。

高演色の照明を採用することで料理がおいしそうに見えたり、肌が健康的で美しく見えるというのは、生活の質をよくする上でプラスとなるでしょう。

参考:LED照明器具の適用畳数について(一般社団法人日本照明工業会)
あかりに関する単語 | LED照明ナビ | JLMA 一般社団法人日本照明工業会

ダイニングの吊り照明をアップで写したイメージ写真

2:デザインやテイストに合わせる

リビングのライトを選ぶ際は、デザインやテイストも重要です。自分が好きなスタイルやインテリアと合わせて選ぶことで空間全体がまとまりますし、反対に異素材や異形式を取り入れることで個性的な空間にすることもできます

たとえば、ナチュラルテイスト・アジアンテイストが好みならば木製・竹製・籐製・布製・紙製など天然素材のライトがおすすめ。北欧テイストならば、シンプル・モダン・幾何学模様・かわいらしい動物柄などの特徴を持つライトなども相性がよいでしょう。いずれにせよ、自分が好きなデザインやテイストのライトを見つけて楽しく選ぶのがおすすめです。

ほかにも、ペンダントライト・ブラケットライト・スポットライトなどや直配線が必要なものは後から設置となると、業者に配線工事をしてもらう必要がありますので、専用の配線器具がついているかも重要になります。

将来的に照明の種類や位置変更をしたい場合は、ダクトレールなどを取り入れると、可動域が広がり自分でも簡単に照明器具の交換や位置変更が可能なのでおすすめです。

最後に

リビングのライトは、日々の生活に大きな影響を与えるものです。明るさや色味、デザインやテイスト、目的やシーンなどに合わせて選ぶことで、快適で楽しい空間をつくることができます。あなたのお気に入りのライトを見つけてくださいね。

おくだじゅんこさんのプロフィール写真

監修

アトリエボックス 奥田順子(おくだ・じゅんこ)

京都・太秦にある、「アトリエボックス」でコーディネーターを務め、快適な空間作りをしている。最近の趣味は、美味しいものめぐりや銭湯、映画鑑賞。休日は知人に紹介してもらったおすすめのお店に行って美味しいものを食べたり、サウナで汗を流しリフレッシュしている。

執筆/京都メディアライン

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