深層心理とは?
「自分のことを最も理解しているのは、誰よりも自分自身だ」と思っている人は多いことでしょう。しかしながら、自分では全く意識していない習性や癖を、知人や友人に指摘されて初めて認識するということも間々あること。そんなことがあると、「自分自身には見えていない自分」の姿に気付くことになります。
そうした「見えない自分の姿」は、自分の中のどこに隠れているのでしょうか? もしかすると、自分でも気づかない心の奥深くにあって、無意識に顔を覗かせているのかもしれません。
この記事では、少々難解でどことなく神秘的な感じのする「深層心理」ついて説明します。
意味
「深層心理」とは、人間の精神活動で意識されていない部分や自分では意識していない心の奥底に潜む思いのことです。
つまり、人間は喜怒哀楽のように、自分自身が意識できる「表層心理」と、自分では全く気づかず意識できない「深層心理」による心の状態を持っているということになります。
そうした、人間の奥底に存在する深層心理を探究する学問のことを「深層心理学」と呼びます。見ることのできない「心理」を対象としているため、様々な学説がある学問です。著名なところでは、ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユング、アルフレッド・アドラーなどの学説が広く知られています。興味がある方は、それぞれの人物と学説を調べてみるとよいかもしれません。
「潜在意識」との違いは?
深層心理と類似する表現として思い浮かぶのが、「潜在意識」ではないでしょうか? もしかすると、この2つを混同、あるいは同義語として理解している方もいるかもしれません。この2つについて、その共通点や違いについて簡単に触れておきましょう。
まず、共通することは「自分では気づいていない」「自覚ができない」という点。つまり、自分自身ではコントロールが困難であるということです。
では、両者の違いは何でしょうか? それは、自覚のできない心の動きが「心理の中」の存在なのか「意識の中」に存在するかの違いということになります。これは、専門的な領域になりますが「心理は、意識の中に存在する」とされていますから、深層心理は潜在意識の中にある心の状態ということになります。
深層心理がわかる心理テスト
表面的に見ることのできない“自分の心の奥底にある心理”。「見えないからこそ、見てみたい」と思うのは、これまた人の心理です。そうした表層心理を満たしてくれるのが、「心理テスト」。手法の異なる「心理テスト」を紹介しますので、試してみてください。その結果が当たっているか否か、信じるか信じないかは、自身の判断によります。