“絵を描く”心理テストといえばこれ!「バウムテスト」
「バウムテスト」は、あまりにも有名な心理テストですから、すでにご存じの方もいるでしょう。“果実をつけた木”を描くだけで、自分自身や身近な人の深層心理を読み取ることができるとされています。白紙と鉛筆さえあれば、誰でも気軽にできる「心理テスト」です。
「バウムテスト」の診断は、以下のように判断していきます。
描いた用紙の向き
縦向きの場合:現状に不満はない
横向きの場合:現状に不満がある
どこから絵を描き始めたか?
幹から:基本的には安定。しかし、急に不安定になることがある
葉から:人目を気にしがち
地面から:他人に依存しがち
鉛筆の筆圧
強い:精力的、活発、自己中心的
弱い:控えめ、自己肯定感が低い
絵を描くスピード
早い:せっかち、短気
ゆっくり:おっとり、慎重
紙に対する木の大きさ
紙いっぱいに大きな木:自己肯定感が高い
紙に対して普通の大きさ:協調性がある
紙に対して小さい:自己肯定感が低い
木を描く位置
紙の真ん中に木:情緒が安定している
紙の右側に木:独裁的
紙の右上に木:慎重
紙の右下に木:自惚れ屋
紙の左側に木:頑固
紙の左上に木:妄想好き
紙の左下に木:過去を引きずりがち
紙の上半分に木:夢見がち
紙の下半分に木:現実主義
木全体の様子
左右対称の木:不安がある
どこかが欠けた木:精神的に不安定
木の右から風が吹く:周囲からの抑圧を感じる
木の左から風が吹く:強制されていると感じる
リアルな描写:完璧主義
木を描かない:秘密主義
その他にも幹や枝、実、地面、太陽の状態から判断していきます。より詳しく知りたい場合は、専門家に尋ねてみてください。木の絵が描ければ、年齢に関係なく試すことができます。
ストレスの蓄積度がわかる、深層心理テスト
続いて紹介するのは、ストレス度がわかる心理テストです。厚生労働省が「5分でできる職場のストレスセリフチェック」というページを作成していますので、ぜひ試してみてください。
心理の専門家も、クライアントに勧めてチェックをしてもらったりするときに使っています。
最後に
深層心理が垣間見える心理テスト、実践してみましたか? 表層心理のようにはっきりと自覚したり認識することのできない深層心理。それは、心の奥底に存在する“もう一人の自分”と表現することもできるでしょう。
たまには、静かに「深層心理の自分」と向き合って会話してみるのもよいのではないでしょうか。
監修
キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん
2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。
Twitter:@lotus_kikuhime
ライター所属:京都メディアライン
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