「ちゃん付け」とは?
皆さんは、誰かの名前を呼ぶとき、何と呼んでいますか? 初対面の人や目上の人、そこまで親しくない人のことは名字に「さん付け」をするという方がほとんどでしょう。一方で、友達や恋人など、親しい関係性の人に対しては名前に「ちゃん付け」するという方も多いのではないでしょうか。
また、「山田」という名字の人を「やまちゃん」と呼んだり、「なつみ」という名前の人を「なっちゃん」と呼んだりと、ニックネーム感覚でちゃん付けをしているという方も多いでしょう。大抵の場合は、相手に親しみを込めて、ちゃん付けをしているということがいえます。
「ちゃん付け」してくる理由は?
特に親しいわけでもないのに「ちゃん付け」されたり、今まで相手からされていた呼び方が突然変わったりすると、少し違和感を覚えるということもあるのではないでしょうか。ここでは、「ちゃん付け」してくる人の心理や理由について見ていきます。
1:仲良くなりたいから
初対面の場合でも、話がはずんだり一緒にいて楽しいと感じたりすると、相手ともっと仲良くなりたいと思うでしょう。そのような場合は名字にさん付けではなく、名前にちゃん付けをすることで、親しみやすさを出していると考えられます。
性別に関わらず、相手の方から積極的に話しかけてきて、名前や名字にちゃん付けをされるということがあれば、その相手はあなたともっと仲良くなりたいと強く思っている可能性が高いといえるでしょう。
まだあまり親しくないのに馴れ馴れしいと感じてしまうこともあると思いますが、相手は距離を縮めて親しくなりたいと思っているからこそ、あえて「ちゃん付け」をしているのではないでしょうか。
2:呼び捨てしにくいから
学生時代にクラス替えなどで席が近い人と仲良くなったとき、相手に対して何と呼べばいいか聞いたことはありませんか?
何度か話すようになりある程度打ち解けてきた人に対して、名字にさん付けは他人行儀すぎるし、まだそこまで親しくないのに名前を呼び捨てしてしまったら馴れ馴れしいと思われるかもしれない、と悩んだこともあるのではないでしょうか。
そのような場合には、名前にちゃん付けをすることで相手に違和感を覚えさせることなく自然に会話することができます。また恋人同士でも、相手が年下の場合は、年上に対して名前を呼び捨てするのはためらってしまうと思っている可能性があるでしょう。
「ちゃん付け」は仲良くなりたいという意思表示であることが多いですが、一方で、相手を気遣ったり敬意を込めたりするために「ちゃん付け」をするということも、少なからずあると考えられます。
3:特別感を出したいから
友達として仲良くなりたいということのほかにも、相手に好意を抱いていて、その相手に遠回しに好意を伝えるために「ちゃん付け」をしているということも考えられるでしょう。
ほかの人にはちゃん付けをしないにも関わらず、特定の相手だけにはちゃん付けをするという場合も、その相手を特別に思っているということが考えられます。
また、ちゃん付けは基本的にある程度仲良くなった相手に対してするものであるため、あえてちゃん付けすることで、周囲に対して「自分はこの人とこんなに仲が良い」ということをアピールする目的もあるかもしれません。