4:特に何も考えていない
仲良くなりたいという意思表示や、遠回しに好意を伝えようとしているなどのほかに、そもそも「ちゃん付け」することに対して特に深く考えていないということも挙げられるでしょう。さん付けよりもちゃん付けの方が親しみやすい雰囲気になるため、そうしているだけということも十分に考えられます。
また、女性に対してちゃん付けをするのはごく自然なことであると考えている人も。そのため、特に深い意味などはなく、単に相手が女性だからちゃん付けをしているだけであるということも考えられるでしょう。
「ちゃん付け」はハラスメントになり得る?
ハラスメントとは、職場や学校にて行われるいやがらせのことをいいます。相手に対して親しみを込めて使うことが多い「ちゃん付け」。ほとんどの場合は、問題になることがなく、ちゃん付けしたことがきっかけとなってより仲良くなるということも多いでしょう。しかし、場合によっては「パワハラ」や「セクハラ」として捉えられてしまうこともあるのです。
例えば、男性社員のことは名字で呼ぶのに対して、若い女性社員のことは「ちゃん付け」で呼んだり、上司が部下の女性社員のことを「ちゃん付け」で呼んだりする場合などが挙げられます。
性別や年齢によって呼び方を変えたり、上司が部下を下の名前やニックネームで呼んだりすることは、人によっては不快に感じられるかもしれません。
十分に信頼関係が築けていれば、特に問題になることはないのかもしれませんが、油断は禁物です。不快に感じる言動については個人差があるため、この程度のことなら大丈夫だろうと勝手な憶測をしたり、相手との間に信頼関係が築けていると一方的に思いこんだりしないように、注意が必要でしょう。
「ちゃん付け」はあり?なし?
初対面の人に対して「ちゃん付け」をされることに対して、うれしいと感じる人や何とも思わない人、あまりされたくない人など、人によって感じ方は異なるでしょう。「ちゃん付け」はあり、または、特に気にならないという人からは、「壁を感じることなく話すことができる」「呼び捨てされるよりは、ちゃん付けの方がよい」という意見があるようです。
一方で「ちゃん付け」されたくないという人は、「馴れ馴れしさを感じる」「ある程度の信頼関係を築いてから、ちゃん付けをしてほしい」という意見を持っているようです。
最後に
今回は、「ちゃん付け」をしてくる人の心理や「ちゃん付け」の危険性について紹介しました。仲の良い人に対して使われることが多い「ちゃん付け」。何気ない会話などで使われることもありますが、場合によってはハラスメントと受け取られてしまう可能性もあるため、特に職場などでは使用を控えた方がよいといえるでしょう。
しかし、仲良くなりたいと思っている人に対しては、何度か会話をした後に「ちゃん付け」で名前を呼ぶことで、より親しみやすい雰囲気を自然に出すことができるのではないでしょうか。