LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2023.06.26

学校説明会でバッタリ会ったママ友から厳しい一言に、なぜか息子のスイッチがON！【39歳、子連れ再婚の365日vol.12】

御三家狙いのママ友に、学校説明会でバッタリ会ってしまう。嫌味をチクリと言われ、息子はしょぼくれるかと思いきや…。【毎週月曜日19時更新】

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【登場人物】
あん（私）…メーカー勤務のシングルマザー。8年前に離婚し、実家に出戻り。39歳。
蓮…生意気盛りの小学生。11歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。34歳
結衣…蓮の彼女。4年生からS塾に通い中受予定。
お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。

【前回までの話】
あんは、シングルマザーとして8年の歳月を経て、臣斗くんと子連れ再婚を果たした。事実婚であり、婚姻届も結婚指輪も新居もない「ないない尽くし」の状態で、新たな家族のスタートを切った。挨拶の席で、義母から蓮の中学受験を強引に推されたが、金銭的な理由や蓮の性格を考慮して、あんはそれをやんわり拒否。しかし、息子の「結衣ちゃん（彼女）と同じ中学校へ行きたいから塾に行く」という一言がきっかけで、蓮は中学受験に挑戦することに。幸い、夫である臣斗が塾代を支払い、勉強のフォローをすることで通塾が叶う。一方、蓮の受験を契機として、あんと臣斗は一緒に住むことを考えるが、賃貸と購入について意見が衝突。そんな中、母親が緊急手術を要する連絡が入る。手術で癌を全て取り除いた母から3人で息抜きにと、旅行へ出かけることを提案された。ところが、旅行中に臣斗とあんは大喧嘩をして、ステップファミリーの難しさを痛感することとなった。旅行後、落ち着いた日々を過ごす中、あんは臣斗と3ヶ月SEXをしていないことに気づく。セックスレスなのでは？と悶々とする日々な中、臣斗のスマホに女性からきたLINEを見てしまう。その女性についてなかなか追求できないまま毎日が過ぎていく。

前回の話▶︎一難去ってまた一難!?息子の抜毛症の次は夫の浮気？？【39歳、子連れ再婚の365日vol.11】

Season1『シングルマザーの恋愛』はコチラから

【目次】

ママ友の心無い言葉に息子のやる気スイッチがON！　一方、夫の浮気疑惑はどんどん

ママ友の心無い言葉に息子のやる気スイッチがON！　一方、夫の浮気疑惑はどんどん

こんにちは。子連れで再婚をしたあおいあんです。

前回は、息子の蓮が抜毛症になり、ストレスや不安を打ち明けてくれ、その話を夫の臣斗くんへ相談しに行ったところ浮気疑惑が発覚したところまでお伝えしました。

蓮が不安になっていた志望校判定テストは惨敗は免れたものの、可もなく不可もなく、といった結果に終わりました。本人は不可でなかったこと、彼女の結衣ちゃんに「もうちょっとだね」と励ましてもらえたことで、どん底だった気持ちは持ち直していました。

一方、私は臣斗くんの女性の影が拭えず、毎日悶々とした日々を過ごしていました。そんな中、学校説明会へ行くとさらに落ち込む出来事が…。

蓮は小学6年生になってから中受を始めたため、志望校を見に行ったことがありませんでした。そこで、小学4～5年生に混ざっていくつか見に行かなくてはならず、勉強時間を削るというロスを承知の上で、第一志望校へ。

学校施設外観

蓮

この学校に受かれば、結衣ちゃんと離れ離れにならないんだよね

私

そうだね。結衣ちゃんも大事だけど、学校や先生の雰囲気も自分に合うかどうか見てよ

結衣ちゃんとの中学生活を夢見て、頭の中がお花畑状態の息子に釘を刺す私。講堂で校長先生のお話を聞き、改めて身の引き締まる思いでいると、背後から声をかけられた。

小虎くんママ

あら、蓮くんママじゃない？

私

あっ、小虎くんママ

塾でトップクラスにいる小虎くんが、なぜ蓮レベルの学校にいるの？

小虎くんママ

塾の先生に滑り止めにって勧められて一応、見にきたのよね

あぁそうゆうことね。

私

小虎くんは御三家だもんね。蓮はこの学校が気に入ってるんだけど、偏差値が追いついてなくて…

小虎くんママ

えっ、ここが熱望校なの!? 今の時点でここくらい受かる偏差値持ってないと、ほかどこも受からないんじゃない？大丈夫？

私

う、うん…

実際その通りかもしれないけど、蓮の目の前で言わなくても良くない!? ふと蓮の方を見てみると、イライラした顔をしていた。

小虎くんママ

小虎の家庭教師の時間が迫ってるから、じゃあまたね

言いたいこと言って、マウント取るだけ取って去っていった。

蓮

小虎のママってなんであんなに意地悪なの？俺だけならまだしも、この学校にも失礼だよね

私

そうだね。多分、小虎くん家はトップでい続けなくっちゃっていうプレッシャーと闘って、ギスギスしちゃってるのかもね。さっき家庭教師って言ってたから、塾の他にも家庭教師つけて追い込んでいるんだよ。なんだか見ているこっちが息が詰まりそうだね…

蓮

俺、この学校、絶対受かってやるって思ったよ

マウントを取ってきたママ友にやる気スイッチを押してもらうという、なんとも訳の分からない状態の中、個別の質問を受け付けているブースに到着。蓮に何か聞きたいことがあるか確認すると

蓮

どうしたら受かるか聞きたい

「そりゃ勉強するしかないでしょ(笑)」と思ったが、この熱意が先生に伝わったり、自分の中でやる気に変えられるならと、恥を承知で個別質問へ。先生方は蓮のアホな質問にも「奇をてらったような難しい問題は出しません。ちゃんと基礎ができていれば解ける問題を出題します」と真摯に答えてくださった。蓮は難しい問題が出ないと分かり、ますますこの学校への熱望度が増したようだ。

抜毛が酷かった時は中受を撤退しようかと真剣に考えたが、こうやって進むべき方向が明確になり、やる気に満ちてキラキラした蓮をみると、やっぱり応援したくなってしまう。夏までに基礎をしっかり叩き込んで、絶対合格させてあげたいと学校説明会へ行って強く感じた。

そんな帰り道、臣斗くんからLINEが。