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2023.07.06

簡単だけどすごい小学生の工作5選| 低学年or高学年? または通販キット

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身近にあるものでつくることができる工作を楽しみましょう。高学年向けには、少し凝ったダンボール工作を用意しました。低学年向けは、紙コップでつくる、遊べる工作です。どちらも楽しんでつくってみてください。

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高学年向け工作「ダンボールの動くおもちゃ」

ヒモを引っ張ると、手足がピョコピョコと動くおもちゃのつくり方を紹介。身近なダンボールでも面白いものがつくれます。

ダンボールでできた手足が動く鬼の形のおもちゃ 完成写真

難しいのは、ヒモの通し方。低学年には難しい作業ですが、高学年なら指先を使って上手に通したり、結んだりすることができます。絵柄は自由に選べるので、楽しんで描いてください。

用意するもの

材料の写真 ダンボールの上にのせられたはさみ、千枚通し、つまようじ、セロハンテープ、糸、英字新聞、木工用ボンド

・ダンボール:20㎝角程度 2枚
・下書き用紙:A5コピー用紙など 数枚

・つまようじ:4本
・ヒモ(タコ糸):70㎝、20㎝ 各1本
・セロハンテープ

・水性ボンド
・ハサミ
・キリ、または千枚通し

・ジェッソ(白)、または白色のアクリル絵の具(下地として塗ります)
・水彩絵の具セット 

あると便利なもの

なくても完成しますが、あると本格的な仕上がりになるものが以下のふたつです。

■ダンボールカッター
ダンボールをカットする際、安全で自由自在に切るには、ダンボールカッターが適しています。ハサミで代用はできますが、サクサクした切れ味は工作を楽しむ要因にも。荷物の開梱にも使える道具なので、家庭に1本あると役立ちます。

■ジェッソ
アクリル系絵の具の下地材です。これを塗ると塗らないとでは、仕上がりの美しさに格段の差がつきます。使い方は水彩絵の具と同様ですが、筆が乾いてしまうとそのまま固まってしまうため、使用後はすぐに水でしっかりと洗うことが大切です。

つくり方

【1】下書き用紙に好きな絵柄を描きます。本体と手足はパーツ別に描いてください。手足の根元は、軸とヒモを通す穴を開けるため、大きめにとっておきます。形が決まったら切り抜いて、ダンボールに写しとってください。

ダンボールに体や手足の下絵を描いた写真

また、部品として直径2㎝程度の円形が、4つ必要です。こちらもダンボールに描いておきましょう。

【2】ダンボールに写した形を、きれいにカットしてください。

下絵に沿ってハサミでダンボールをカットしている写真

ダンボールカッターでおおまかに切ってからハサミを使うと、作業が楽です。パーツの数も多いので、場合によっては大人の手伝いが必要かもしれません。

【3】手足パーツに、2種類の穴を開けます。ひとつは、つまようじを刺す軸穴。もうひとつは、ヒモを通すヒモ穴です。(下記写真参照)

ポイント

つまようじを刺す軸穴は、頂点から約2㎝下を目安に開けてください。

その後、ヒモ穴の位置を決めます。手足をセットしてみたときの軸穴を基準点として、45°くらいの位置を目安にしてください。このとき、ヒモ穴は軸穴よりも内側にくるようにします。ヒモ穴の位置は、左右の手足で対象になるよう注意。位置が決まったら、穴を開けてください。

ここがこの工作の要です。がんばって!

体の部品と手足の部品を紐でつなげている写真 紐は三角形が向かい合った砂時計のような形になっており、その4つの角の部分がダンボールの手足にそれぞれ通されている

【4】ヒモ(70㎝)を、上記写真のように通して、つないでください。

ポイント

ヒモの先にはセロハンテープを巻きつけておくと、楽に通すことができます。

ひもの先端に赤いテープを巻き付けている手元写真

本体にも軸穴を開け、つまようじを通してパーツを固定します。ヒモを下に引くと、ピョコピョコ動くか確認!

段ボールで作った手足と胴体につまようじを4ヶ所刺した写真

この後、彩色の作業があるため、ヒモ、つまようじは一旦取り外します。

【5】彩色の工程です。

ダンボールに直接水彩絵の具を塗るときれいに発色しないため、まず下地としてジェッソを塗ります。

トレーの上に割り箸、その上に絵の具で白く塗った段ボールパーツを置いて乾かしている写真

アクリル絵の具の白色でもOK。どちらも乾くと耐水性になるため、上から絵の具を塗り重ねても溶けません。

ポイント

塗る作業の際は、パーツの下に割り箸を敷いて部品を浮かすと、きれいに乾かすことができます。

ジェッソを扱う際の注意

ジェッソを使った筆は、しっかりと洗うことが大切です。

【6】下地が乾いたら、水彩絵の具で好きな色に塗り、乾かします。

【7】円形の部品4つにも色を塗ります。乾いたら、裏面だけ浅い穴を中央に開け、ボンドを使ってつまようじを固定

円形のダンボールにボンドでつまようじを固定している写真

【8】さあ、仕上げです。もう一度ヒモを通すところから組み立ててください。【7】のつまようじを、本体の表面から軸穴に刺してパーツをつなげます。余分な長さはハサミでカット。裏面の切り口には、セロハンテープを貼ってください。

段ボールに通したつまようじに赤いテープを貼っている写真

ぶら下げるために最上部に穴を開け、ヒモ(20㎝)を通して輪をつくったら完成です。

低学年向け工作「走る紙コップ」

つくった工作が動いたり、遊べたりすると、子供たちは喜びます。簡単なゴム動力を使って、走る紙コップをつくりましょう。

怪獣の絵の紙が紙コップに貼られた走るおもちゃ 完成写真

怪獣、乗り物、動物など、楽しい絵柄を思いつくとより盛り上がるはず!

用意するもの

白いトレーの上に並べられた紙コップ、黄色いテープ、セロハンテープ、はさみ、ボンド、両面テープ、紙、輪ゴム、ビー玉、つまようじ、2つのペットボトルのキャップ

・紙コップ:1個(透明プラスチックや模様つきなど、なんでもOK)

・絵柄を描く紙:ハガキ程度のサイズ1枚
・輪ゴム:1本
・つまようじ:1本
・ペットボトルキャップ:2個
・ビー玉:1個

・ビニールテープ
・セロハンテープ
・ハサミ
・水性ボンド、または両面テープ

つくり方

【1】ペットボトルキャップ2個の中にビー玉を入れて、セロハンテープで貼り合わせます。

下側を向かい合わせた2つのペットボトルキャップの中にビー玉を入れている写真

【2】つまようじを2cm程にカットしたものを、2本用意。ハサミで傷をつけてから手で折ると、きれいにカットできます。

つまようじにハサミで切り込みを入れている写真

下記の写真を参考にして、輪ゴムの両端につまようじを固定してください。

短くカットしたつまようじに輪ゴムを巻き付けている写真 輪ゴムの片側にもう一方の側を通し、その結び目につまようじが固定されている

輪ゴムの両端に短くカットしたつまようじが1本ずつ固定されている写真

【3】【1】でつくったペットボトルキャップを【2】でつくった輪ゴムの中に入れてつまようじではさみ、輪ゴムをビニールテープで固定します。

下側を向かい合わせて重ね合わせたペットボトルキャップにつまようじ付き輪ゴムを巻き付け、ビニールテープで留めている写真

ポイント

つまようじがペットボトルキャップの中心にくるよう調節します。

【4】紙コップの口に、1cm程度の切り込みを入れます(以下写真の赤い線まで)。向かい側にも、同じく切り込みを入れてください。

紙コップにはさみで切り込みを入れている写真

【5】次に、【4】で入れた切り込みに【3】の輪ゴムを入れ込み、つまようじがストッパーとなるよう取りつけます。

紙コップに入れたふたつの切り込みに、ペットボトルキャップをつけた輪ゴムを固定している写真

さあ、仕組みは完成です。

テスト走行! うまく動くか試してみよう

切り込み部分がサイドになるよう(ペットボトルキャップのつなぎ目が進行方向を向くよう)に紙コップを持ち、机に押しつけて後ろに引きます。手を離すと、トコトコ歩くように前に進みますよ。

机の上に紙コップを置き、後ろに引こうとしている写真

後ろに引くことで中の部品が転がり、ゴムねじが巻かれる仕組みです。

うまく動かないときは

ビニールテープと机の素材の組み合わせによっては、スルスルとすべってしまい、ゴムが巻けない場合があります。

・別のテープに交換してみる
・マットの上や、床の上などで試してみる

上記のような方法を試してみるのがおすすめですが、大人はすぐに答えを言わず、見守ってみましょう。子供自身で考え工夫できると、より楽しめます。

仕上げ

最後は好きな絵柄を紙に描き、切り抜いて貼ると、完成です。とっておきの楽しいおもちゃに仕上げてください。

簡単だけどすごいキットが充実

オンラインで購入できる工作キットも豊富。一緒につくれば、大人も楽しめそうなものばかりです。

si-gu-mi PLUS ポケモンリザードン

紙でできた立体パズルで、大人でも夢中になってしまうキットです。プラモデルより簡単で、道具も必要ありません

si-gu-mi PLUS ポケモンリザードン

学研ステイフル kazokutte かぞくでつくるダンボール工作キット(ギター)

ちゃんと音が鳴るので、楽器の仕組みを理解するためにも役立ちます。シールやマスキングテープ、または絵の具でデコる工程もぜひ楽しんでください。

学研ステイフル kazokutte かぞくでつくるダンボール工作キット(ギター)

タミヤ 楽しい工作シリーズ No.113 4輪駆動車工作基本セット

工作が大好きな子供に人気の、タミヤの工作シリーズ。手先を動かす仕事が好きな子供にぴったりです。

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最後に

高学年向け、低学年向け、それぞれの工作は楽しめたでしょうか。必要なものは身近にあるものばかりです。ぜひ気楽にとりかかってみてはいかがでしょうか。子供自身が手を動かし、考えながらつくることを大切にして楽しんでみてください。

プロフィール画像 平安装束を着た人のイラスト

執筆

もぱ

美大で彫刻を専攻後、色彩心理を学ぶ。長年、子ども向け造形教室にスタッフとして従事しながら、現在はオーダーメイドの訪問指導も。伝承玩具の工作に詳しい。
ライター所属:京都メディアライン

構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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