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2024.11.21

報奨金とは?ボーナスとの違いやメリットデメリットもチェックしよう

会社から「報奨金」が支給されると聞いたとき、支給条件やボーナスとの違いなどが気になる人もいるのではないでしょうか。企業が従業員に支給する金銭的な報酬には、さまざまな種類があります。本記事では、報奨金の意味や特徴、ほかの報酬との違いを詳しく解説します。

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報奨金とは?言葉の意味をチェック

まず、報奨金という言葉にはどのような意味があるかチェックしましょう。また、似ている言葉「インセンティブ」との関係性も併せて見ていきます。

貢献を評価し、努力を奨励する賞金を指す

報奨金(ほうしょうきん)は従業員の特別な貢献や努力を評価し、奨励するために支給される金銭的報酬です。たとえば、優秀な営業成績を収めたり、画期的な業務改善案を提出したりしたときなどに支給されます。

ほう‐しょう〔‐シヤウ〕【報奨】
[名](スル)努力や行為にむくいてさらにはげますこと。「転作を—する」「—金」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

報奨は、「報いる」と「励ます」というふたつの意味を含んでいます。優れた成果に対して報いると同時に、もっと頑張ってほしいと期待する意味が込められているのです。

企業が報奨金を支給する主な目的は、これまでの従業員の業績を評価し、さらなる創意工夫を促進することにあるといえます。

報奨金とインセンティブの関係

報奨金とインセンティブは、ほぼ同じ意味で使われます。インセンティブは、人々の行動を促す動機付けや刺激を指す言葉です。

インセンティブには金銭的なものだけでなく、昇進や表彰など非金銭的なものも含まれます。金銭によって業績向上への行動を促す報奨金は、インセンティブの一形態といえます。

営業部門で売上目標を達成した社員に対して特別な報酬を与える制度なども、インセンティブプログラムの一種です。この場合、報奨金が具体的なインセンティブとして機能しています。

ボーナス・奨励金・手当との違い

賞与袋と電卓とカレンダーの写真

(c)Adobe Stock

会社から基本給以外に支給される報酬には、ボーナスや奨励金、手当などがあります。それぞれの意味と、報奨金との違いを解説します。

業績に応じて与えられる「ボーナス」

ボーナスは、企業が従業員に対して支給する臨時の報酬です。一般的には半年や1年ごとに定期的に支払われ、「基本給の何カ月分」という形で支給金額が算出されます。

一方、報奨金は特定の成果や貢献に対して与えられる一時的な報酬です。ボーナスと報奨金の主な違いは、支給の頻度と基準にあります。

ボーナスは、定期的に、会社全体の業績や個人の勤務評価に基づいて決定されます。対して報奨金は、特別な成果や貢献が認められたとき、不定期に支給されるものです。たとえば、営業部門で大型案件を獲得した社員に支給されるケースが該当します。

ボーナス(bonus)
1 賞与。特別手当。期末手当。《季 冬》
2 株式の特別配当金。
3 特別扱いの事物。また、追加の特典。「ボーナスポイント」「ボーナストラック」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

成果は反映されない「奨励金」

奨励金は、特定の行動や活動を促進するために支給される金銭的支援です。たとえば、地方移住を促進するための移住奨励金や、子育て支援のための出産奨励金などがあります。成果や実績に関係なく、条件を満たせば一律に支給されることが特徴です。

一方、報奨金は会社の業績向上に大きく貢献した社員や、画期的なアイデアを提案した従業員に対して支給される報酬。

奨励金は特定の行動をとることが条件となりますが、報奨金は実績や貢献が評価の対象です。奨励金は「行動」に、報奨金は「結果」に焦点を当てているといえます。

しょうれい‐きん〔シヤウレイ‐〕【奨励金】
特定の事業を保護・奨励するために国や団体が交付する金銭。補助金・助成金・給付金など。
小学館『デジタル大辞泉』より引用

基本給とは別途に支給される「手当」

手当は、基本給とは別に支給される給与の一部です。通勤手当・住宅手当・家族手当など、会社によってさまざまな種類があり、従業員の生活支援や特定の業務に対する補償を目的としています。

各種手当は通常、毎月の給与と一緒に定期的に支給されます。報奨金は特定の成果や貢献に対して支給されますが、手当の支給基準は個人の業績とは無関係です。

通勤手当の場合、自宅から会社までの交通費によって支給金額が変わります。家族手当は扶養する家族の有無で、住宅手当は社宅の有無や転勤の頻度などで決まります。

て‐あて【手当(て)】
[名](スル)
3 労働の報酬として支払われる金銭。「看護人の一か月の手当て」
4 基本の賃金のほかに諸費用として支払われる金銭。「単身赴任に手当てがつく」「家族手当て」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

制度でみる報奨金

トロフィーを片手に喜びのジャンプをするビジネスマンとビジネスウーマンのイラスト

(c)Adobe Stock

報奨金やインセンティブに関連する制度には、いくつかの種類があります。代表的な制度とそれぞれの特徴を紹介します。

報奨金制度

報奨金制度は、従業員の優れた業績や貢献を金銭的に評価し、さらなる努力を促す仕組みです。冒頭の項で解説したとおり、企業が特定の目標達成や成果に対して報酬を与えることで、従業員のモチベーションや生産性向上を図ります。

たとえば、営業部門で売上目標を大幅に上回った社員へ、特別な報奨金を支給するケースがあります。金額や支給基準については、企業の方針や目標に合わせて柔軟な設計が可能です。

表彰制度

表彰制度は、従業員の優れた業績や貢献を公に認め、称える仕組みです。表彰の例として、年間MVP発表や、長年の勤続に対する感謝などが挙げられます。

表彰制度は、対象となった従業員の社内での評価や地位向上につながります。従業員の自尊心を高め、モチベーション向上にも有効です。

表彰された本人だけでなく、ほかの従業員のモチベーションをアップさせる効果も期待できます。表彰の形式は企業によってさまざまで、社内での表彰式や社内報での紹介・特別な称号の付与・昇進などが代表例です。

中には、表彰と共に報奨金を支給する企業もあります。昇進する場合は基本給も高くなるため、結果的に報酬も増えることになります。

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