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2025.01.27

昇任祝いも完璧に! 昇任・昇格・昇進の違いとポイントを解説

「昇任」とは、現在の職務に対して上位の役職へ任命されることを指します。例えば、係長から課長へと役職が変わるケースなどが典型的です。特に上位の官職に任命される際に使われることが多いでしょう。本記事では、「昇任」を中心に、昇格や昇進との違い、公務員の昇任の特徴、さらに昇任祝いのマナーについて解説します。

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「昇任」はキャリアアップの一環として、多くのビジネスパーソンにとって重要な関心事です。しかし、昇任と昇格、昇進の違いを正確に理解し、それぞれに適した対応を取ることは簡単ではありません。

そこで、この記事では「昇任」を中心に、昇格や昇進との違い、公務員の昇任の特徴、さらに昇任祝いのマナーについて解説します。

昇任とは? 昇格・昇進との違いをわかりやすく解説

「昇任」について確認し、昇格と昇進との違いを理解していきましょう。

階段を登る人

(c) Adobe Stock

昇任とは何か?

まずは「昇任」の意味を辞書で確認します。

しょう‐にん【昇任/×陞任】
[名](スル)現職より上位の職に任命されること。「部長に―する」⇔降任。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「昇任」とは、現在の職務に対して上位の役職へ任命されることを指します。例えば、係長から課長へと役職が変わるケースなどが典型的です。

特に「昇任」という言葉は、上位の官職に任命される際に使われますよ。

昇任と昇格の違いは?

「昇格」についても辞書で意味を確認しましょう。

しょう‐かく【昇格】
[名](スル)格式や階級などが上がること。また、上げること。格上げ。「課から部に―する」⇔降格。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

昇格は階級などが上がることを指します。したがって、昇任は「役職が上がること」昇格は「役職はそのままで評価ランクが上がること」と理解するとわかりやすいですよ。

昇任と昇進の違いは?

昇任と昇進、いずれも地位がより高くなることを指します。一般的に多く使われているのは、「昇進」でしょう。

参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

公務員における昇任とは? 昇格との違いを詳しく解説

公務員のキャリアにおける「昇任」と「昇格」は、業務内容や責任範囲を大きく変える重要な制度です。しかし、これらの用語は混同されやすいため、正確に理解することが大切です。ここでは、公務員における昇任と昇格の違いや昇任試験の概要について解説します。

働く女性

(c) Adobe Stock

公務員の昇任と昇格の違いとは?

昇任は、現在の官職から上位の官職に任命されることを指します。一方、昇格は給与体系上の「級」が上がることを意味します。昇格は必ずしも役職の変更を伴わないため、昇任とは異なる性質を持ちます。

具体的には、昇任によって新たな役職が与えられる場合でも、給与面での待遇が変わるのは昇格に該当します。そのため、昇任と昇格は公務員のキャリアにおいて密接に関連していますが、制度上は別個に運用されています。

国家公務員と地方公務員で昇任に違いはあるのか?

国家公務員と地方公務員では、昇任の条件や手続きに違いがあります。国家公務員の場合、昇任は主に人事評価に基づいて行われ、標準職務遂行能力や適性を考慮して任命されます(国家公務員法第34条・第58条1)。これにより、組織内で一定の基準を満たした者が公正に昇任することを目指していますよ。

一方、地方公務員の昇任は地方公務員法に基づき、各自治体の評価制度に従って行われます。自治体によって評価基準や昇任の流れが異なるため、地方公務員は所属する自治体の制度を正確に理解しておくことが大切です。

公務員の昇任試験とは?

地方公務員における昇任試験は、昇任の方法として一般的に採用されている競争試験です(地方公務員法第21条の4)。これは、現在の職務より上位の職への昇任を希望する職員を対象に行われ、業務に関する知識や適性が問われます。

かつては国家公務員法にも規定がありましたが、現在では地方公務員に限られた規定になっています。

試験内容には、法令理解や業務知識、リーダーシップ能力が含まれ、合格するためにはこれらの分野について十分な準備が必要です。また、実務経験を活かした対策や過去の試験問題を参考にすることで、試験合格への可能性を高めることができるでしょう。

参考:『法律用語辞典 第5版』(有斐閣)

昇任祝いのマナーとおすすめメッセージ例

昇任祝いは、職場での人間関係を深める大切な機会です。適切なマナーを守り、心のこもったメッセージや贈り物を贈ることで、相手にも喜んでもらえるでしょう。

ファイルとビジネスマン

(c) Adobe Stock

昇任祝いの基本的なマナー

お祝いのメッセージを伝える際は、相手の立場や関係性を考慮した丁寧な表現を心掛けましょう。また、変化を感じさせる言葉(例:「移る」「終わる」など)や衰退を連想させる言葉(例:「消える」「辞める」など)は避けるのが一般的です。

上司や同僚への昇任祝いメッセージ例

上司または同僚に向けた、昇任祝いのメッセージ例を紹介します。

《上司へのメッセージ例》

このたびはご昇進、誠におめでとうございます。

日頃から、◯◯部長からの的確なご指導に深く感謝しております。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

益々のご活躍をお祈りしております。

《同僚へのメッセージ》

ご昇進おめでとうございます。

これまでの努力が実を結び、私も自分のことのように嬉しく思います。

これからも一緒に頑張りましょう。
新たな役職でのご活躍を期待しています。

昇任祝いに適した贈り物と予算の目安

贈り物をするなら、相手との距離感や好みに合わせた品物を選ぶことが重要です。目上の方には現金や高価すぎる贈り物は避け、適切な価格帯の品を選びましょう。個人で渡す場合の一般的な予算は3,000円から10,000円程度とされています。

贈り物には、お花や高級菓子、お酒、ビジネスアイテムなどが喜ばれますよ。ただし、ハンカチ(別れを連想させる)や刃物(縁を切ることを連想させる)などは避けましょう。

最後に

昇任はキャリアにおける大きなターニングポイントです。しかし、それはゴールではなく新たなスタートでもあります。昇任時には自分のスキルを見直し、さらなる成長を目指しましょう。管理職としての経験を重ねる中で、きっと次のステップが見えてくるはずです。

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