シャツのシワは、見た目の印象を大きく左右します。毎日の洗濯や収納で気をつけるだけで、アイロンがけの手間を減らし、パリッとした状態を保つことができます。特に、忙しい日々の中で家事の負担を減らしながら、きれいなシャツをキープする方法を知っておくと便利です。
そこで、創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんに洗濯・干し方・収納のコツから、アイロンなしでシワを取る裏技まで、誰でも実践しやすい方法をお聞きしました。シワになりにくいシャツの選び方も解説するので、シャツのお手入れに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
シャツのシワを防ぐ! 洗濯・干し方・収納のコツ
シャツのシワを防ぐには、洗濯・干し方・収納の工夫が重要です。時短を意識しながら、アイロンがけの手間を減らし、きれいな仕上がりを叶える方法を紹介します。
シャツがシワになる原因とは?
シャツがシワになる主な原因は、洗濯や乾燥時に生じる摩擦や圧力です。脱水の強さや干し方によっても、シワの程度が左右されます。
また、素材の特性によってもシワの出やすさは異なります。具体的には、コットンは吸水性が高くシワが定着しやすいのに対し、ポリエステルは乾きやすくシワができにくい特徴があります。こうした特性を理解しておくと、日常のケアがスムーズになりますよ。

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洗濯でシワを防ぐポイント
洗濯時の工夫次第で、シワの発生を大きく減らせます。まず、シャツは必ず洗濯ネットに入れ、摩擦や絡まりを最小限に防ぎましょう。洗濯機の脱水時間を短く設定するのも効果的です。長時間の脱水は繊維に強いシワを作ってしまいます。また、洗剤選びにも注意が必要です。柔軟剤配合の洗剤を選ぶと、シャツの繊維が柔らかくなり、乾いたときにシワができにくくなります。
シワになりにくい干し方のコツ
洗濯後の干し方にも工夫が必要です。シャツは洗い終えたらすぐに取り出し、濡れたまま軽く叩いてシワを伸ばしてから干すのが理想的。ハンガーは肩幅に合ったものを使用し、型崩れを防ぎましょう。
また、ボタンを上まで留めておくと、重みで自然とシワが伸びやすくなります。風通しのいい場所に干すことで、速やかに乾かし、シワの定着を防げます。乾燥機を使用する場合は、低温設定で短時間にするのがコツです。
シワになりにくいたたみ方と収納方法
たたみ方にもシワ防止のポイントがあります。シャツをたたむ前に、軽く手でシワを伸ばして形を整えてから始めましょう。肩部分は折らず、身頃に沿ってまっすぐにたたむとシワを防げます。旅行や出張時は、シャツを丸めて収納するとコンパクトに収まり、シワもできにくくなりますよ。
収納する際は、シャツの上に重いものを置かないようにし、通気性のいい場所に置くと、シワの発生を防ぎやすくなります。
シャツのシワ取り方法! アイロンなしでも簡単にできる対策
シワになってしまったシャツでも、アイロンなしで簡単にきれいにする方法があります。忙しい朝や外出先でもすぐに実践できるシワ取りの工夫を紹介していきましょう。
シワ取りスプレーの使い方
シワ取りスプレーは、忙しいときに頼りになる便利アイテムです。使い方は簡単で、シャツのシワ部分にスプレーを吹きかけ、軽く引っ張るように形を整えるだけです。ポイントは、生地の端を優しく引きながら、シワができた部分を重点的に整えること。
スプレー後は自然乾燥でシワが目立たなくなります。出張や旅行先での急なシワ直しにも便利で、持ち運びしやすいコンパクトサイズのスプレーを常備しておくと安心です。
スチーマーでシャツのシワを簡単リセット
スチーマーは、アイロンがけの手間を省きながらシワを伸ばせる便利な家電です。シャツをハンガーにかけた状態で、スチーマーからの蒸気を生地に沿って当てていきます。このとき、生地から5センチほど離して蒸気をあてると、繊維がふんわりと柔らかくなり、シワが自然と伸びますよ。
シワの部分は、少し手で引っ張りながら蒸気を当てると、仕上がりがよりきれいになります。スチーマーはアイロンに比べて準備も簡単なので、忙しい朝でも手軽に使えますね。

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ドライヤーやシャワーの蒸気を活用する裏技
アイロンやスチーマーがない場合は、ドライヤーや浴室の蒸気を活用する方法があります。まず、シャツをハンガーにかけ、シワのある部分にドライヤーの温風を10〜15センチほど離して当てます。このとき、生地を軽く引っ張るとシワが伸びやすくなります。
また、浴室のシャワーを使って蒸気を発生させ、シャツを吊るしておくのも効果的です。蒸気がシャツの繊維に浸透し、自然とシワが緩和されます。ただし、湿気が多すぎるとカビの原因になるため、使用後は風通しのいい場所でしっかり乾かしましょう。
シワになりにくいシャツの選び方! 素材とデザインのポイント
シワを防ぐためには、シャツの選び方も重要です。素材の特性やデザインの工夫によって、日常的なお手入れが格段に楽になります。選び方のコツを紹介します。
シワになりにくい素材の特徴
シャツの素材は、シワの出やすさに大きく影響します。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、吸水性が低く乾きやすいため、シワができにくい特性があります。
一方、コットンやリネンは自然素材で吸水性に優れていますが、水分を含むと繊維が硬くなり、シワがつきやすくなります。ただし、形状記憶加工が施されたコットンシャツであれば、シワが発生しにくく、アイロンの手間も軽減できます。
選ぶ際には、タグの素材表示を確認し、シワになりにくい素材かどうかを見極めるといいでしょう。

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メンズ・レディース別のおすすめシャツ
メンズ向けには、形状記憶加工が施されたワイシャツやノンアイロン加工のシャツが人気です。これらは洗濯後に干すだけでシワが伸びやすく、忙しい朝でもすぐに着用できます。
一方、レディース向けには、ストレッチ性のある素材やポリエステル混のシャツがおすすめです。シワになりにくく、軽い着心地が魅力です。デザイン面では、ドレープ感のあるブラウスやゆったりとしたシルエットのシャツを選ぶと、多少のシワも目立ちにくくなります。用途に合わせて、機能性とデザイン性を重視するといいでしょう。
シワにならないシャツのお手入れ方法
シワになりにくいシャツでも、日頃のケアは重要です。洗濯時にはネットを使用し、脱水時間を短く設定することでシワの発生を軽減できます。干す際は、シャツの形を整えながらハンガーにかけるのが基本です。
収納時には、重ねすぎずスペースに余裕を持たせることで、圧迫によるシワを防げます。長期間収納する場合は、シャツの間に薄い紙を挟むとシワの発生が抑えられますよ。少しの工夫で、シワのないきれいな状態を長く保てます。
最後に
シャツのシワを防ぐためには、洗濯・干し方・収納の工夫が欠かせません。また、シワができたときの対策を知っておけば、慌てることなく対応できます。アイロンを使わずにシワを取る方法や、シワになりにくいシャツの選び方を取り入れれば、日々のお手入れがぐっと楽になります。
忙しい毎日の中で、少しの工夫をするだけで見た目の印象を大きく変えることができます。ぜひ、この記事の方法を試して、シャツを美しく保つ習慣を取り入れてみてください。
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