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2025.03.30

ニットの手洗いは難しくない! 洗濯機も活用できる簡単ケアのポイント【専門家監修】

ニットを自宅で洗濯するのはハードルが高いイメージですが、意外と簡単に仕上げることができます。この記事では、初心者でも迷わない具体的なニットの手洗い方法や洗濯機活用のコツ、手編み・特殊な素材の洗濯ポイントを紹介します。

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お気に入りのニットを自宅で洗いたいと思っても、「難しそう」「縮んだらどうしよう」と悩みがちです。忙しい毎日の中、時間もコストもかけず、ニットをきれいに手入れする方法は意外とシンプルにできます。今回は、創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんに初心者でも迷わない具体的な手洗い方法や洗濯機活用のコツ、素材別のポイントまでをお聞きしました。幅広く解説していきます。

ニットの手洗いは意外と簡単! 初心者でも失敗しない基本手順

ニットの手洗いは手間がかかりそうなイメージですが、実際はとてもシンプル。初心者でも迷わず実践できる具体的な手順を丁寧に説明します。

手洗い ニット

(c) Adobe Stock

準備するものはコレだけ! 便利なアイテム一覧

ニットの手洗いを始める前に用意するのは、洗面器、ぬるま湯、おしゃれ着用の中性洗剤、バスタオルの4点です。自宅にある普通の洗面器で問題ありませんが、洗面台や浴槽でも大丈夫です。洗濯ネットがあれば洗濯時の摩擦が減り、ニットへのダメージを最小限に抑えられます。柔軟剤は必須ではありませんが、使うとふんわり仕上がります。

たった3ステップで完了! 失敗知らずの手洗い手順

まず、洗面器に30℃ほどのぬるま湯をため、中性洗剤を適量入れてよく混ぜます。洗剤が溶けたら、ニットをきれいにたたんで優しく浸しましょう。この時、揉んだり擦ったりすると繊維が傷むため、軽く押すように洗います。汚れが気になる箇所は、押し洗いを繰り返してください。

すすぎはきれいなぬるま湯に入れ替えて泡が出なくなるまで2〜3回繰り返します。脱水はニットを畳んでバスタオルに挟み、水分を押し出すようにするだけです。

ニットの形を崩さない干し方のコツ

脱水後は、型崩れ防止のため平干しが肝要です。バスタオルや専用の平干しネットを床やテーブルの上に敷き、その上にニットを広げ、襟元や袖、裾の部分を手で優しく伸ばして形を整えてから乾かしましょう。ハンガーに掛けてしまうと水分の重みで肩部分が伸びる恐れがあるため、平らな状態で自然乾燥させることを意識してください。

洗濯機でも安心! ニットを手洗いコースで簡単・時短ケア

「手洗いが面倒…」という人には洗濯機の手洗いコースが役立ちます。洗濯機を上手に使えば、ニットも傷まず手軽に洗えます。初心者にも簡単なコツを説明していきましょう。

洗濯機の手洗いコースとは? 使えるニットの見分け方

洗濯機の手洗いコースは、衣類への負担が最も少ない設定です。洗濯表示タグに洗濯機マークと手洗いマークが両方記載されていれば使用可能と判断できます。一方、ウールやカシミヤなど繊維が細い高級素材、手編みのニットは手洗いコースでも縮みやすく、注意が肝要です。迷った場合は洗濯機を使用せず手洗いをすると安心です。

洗濯タグ

(c) Adobe Stock

失敗しないための脱水・乾燥テクニック

ニットを洗濯機で洗う際に失敗が起きやすいのは脱水の段階です。脱水時間は最短(3秒~30秒)で設定し、洗濯機が止まったらすぐに取り出します。放置するとシワが定着してしまうため素早い対応が大切です。

また、乾燥機は絶対に使用せず、軽く脱水した後はタオルで挟んで水分をさらに取っておくと乾きが早くなります。柔軟剤を使用する場合は、洗濯機の柔軟剤投入口に規定量を入れておくと、生地が柔らかく仕上がります。

型崩れや縮みを防ぐ注意点とトラブル回避法

洗濯機でニットを洗う際、型崩れを防ぐためにはサイズに合った洗濯ネットを使います。大きすぎるネットは中でニットが動いてしまい、かえって形が崩れます。洗濯槽に入れる前にニットをきちんとたたんでおくのもポイントです。

また、温度変化による縮みを避けるため、すすぎは必ず洗いと同じ常温の水を使います。最後に干す際は、リブ編みで縮みやすい袖や裾などは軽く引っ張りながら整えるといいでしょう。

手編みや特殊ニットも自宅ケアで長持ちさせる秘訣

手編みや特殊素材のニットをクリーニングに出すと費用がかかりますが、自宅で丁寧にケアすれば経済的です。正しい方法で、大切なニットを長持ちさせましょう。

手編みニットの傷みを防ぐ正しい洗い方

手編みニットは一般的な市販品と違い、編み目がゆるく繊細な仕上がりです。そのため、水を吸収しやすく伸びやすい傾向があります。手洗いする際は、あらかじめニットを大きめの洗濯ネットに畳んで入れると型崩れが防げます。洗面器に水をため、専用の洗剤を薄く溶かしてからニットを浸します。

揉まずに、優しく水の中を上下させるように押し洗いします。すすぎも同じ要領で、できるだけ短時間で済ませます。最後にバスタオルで軽く押さえるように脱水しましょう。

洗濯ネット ニット

(c) Adobe Stock

柔軟剤や洗剤の上手な選び方と使い方

ニットの素材によって洗剤選びは重要です。ウールやカシミヤなど高級素材は「おしゃれ着用」と明記された中性洗剤を使用します。洗剤の量が多すぎると繊維に残留し、変色やごわつきの原因になるため、表示された規定量を必ず守ります。柔軟剤を使う際も入れ過ぎは禁物で、少量でもふんわり仕上がります。

洗剤や柔軟剤は水でよく混ぜ、完全に溶かしてからニットを浸すとムラなく洗えます。

意外と知らないニットの「洗う頻度」の目安とは?

ニットの洗う頻度は素材や着用状況によって異なりますが、基本的に頻繁に洗う必要はありません。高級なカシミヤやウール素材は、汚れや汗が気になったら洗う程度で十分です。目安は通常着用で3〜4回に1回程度でいいでしょう。

ただし、汗や食べこぼしなどが付いた場合は早めの洗濯が必要です。頻度を抑えることが繊維を守り、生地を長持ちさせるコツです。洗濯頻度を減らすために着用後は軽くブラッシングし、風通しのいい場所に干す習慣をつけるのもおすすめです。

最後に

ニットの洗濯は「難しい」「失敗しそう」と避けられがちですが、ポイントさえ押さえれば意外なほど簡単に仕上がります。忙しい毎日でも、自宅でお手入れする喜びを感じることで、節約と同時に暮らしの質もアップできますよ。ぜひ今日から試してみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

プロフィール写真 ソファとテーブルが置かれた部屋の様子

監修

きものトータルクリニック吉本

吉本は、創業80余年の歴史を持つ、京都発祥の染み抜き・お直し専門店です。京都・日本橋・南青山・金沢・高松・鹿児島に店舗を構えています。着物をはじめ、高級衣類や鞄などのクリーニング・染み抜きや修復を行なっております。他店で難しいと言われた品も、最高峰の修復技術でお直しします。 →HPはこちら

執筆/京都メディアライン

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