ウイスキーは糖質ゼロでも高カロリー、適量と飲み方が重要。
Summary
- ウイスキーのカロリーはワンショット(約30ml)約70kcalで、ごはん半膳ほどと意外に控えめ。
- 糖質・脂質ゼロで、糖質制限中やダイエット中にも適した蒸留酒。
- ビールやワインと比べてカロリーは高めでも、飲む量が少ない分、実は太りにくい。
「今日くらい、一杯だけでも…」 忙しく働く女性たちにとって、ウイスキーは自分を労わるご褒美のような存在。けれど、気になるのが「カロリー」や「太るのでは?」という不安ではないでしょうか?
最近よく耳にする「ウイスキーは糖質ゼロで太りにくい」という話、本当のところはどうなんでしょう? 本記事では、ウイスキーのカロリーや糖質、他のお酒との比較、そしてダイエット中でも楽しめる賢い飲み方まで、オンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師であり、プロフェッショナルファスティングマイスター・健康美容食育指導士の木村吏江(きむらりえ)さんにお聞きしました。
美と健康を両立したいあなたのために、わかりやすく解説します。
ウイスキーのカロリーは高い? 低い? 「飲み方」がポイント!
ウイスキーのカロリーは意外と知られていません。「太るの?」と気になる人も多いはず。まずは、ウイスキーのカロリーから確認していきます。

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ウイスキーのカロリーは100mlでどれくらい?
ウイスキーのカロリーは100mlあたり約230〜250kcal。これはかなり高めですが、実際に飲む量はストレートやロックで30ml〜60mlが一般的。つまり、ワンショット(約30ml)なら70kcal前後。 これはごはん半膳ほどのカロリーに過ぎません。
しかも、ウイスキーは味わってゆっくり楽しむお酒。ビールのようにグイグイ飲むものではないので、トータルのカロリー摂取量が抑えられるのも特徴です。
「糖質ゼロ」って本当? 脂質もゼロ!?
ウイスキーは蒸留酒。この製造過程で、原料に含まれていた糖質や脂質はほぼ取り除かれます。 つまり、「糖質制限中でも飲めるお酒」としてはかなり優秀! さらにアルコール度数は40度前後と高いため、少量で満足感が得られるのも◎。
ただし、アルコールはエネルギー(=カロリー)としてはしっかり体に入るため、「糖質がないからいくらでもOK!」というわけではありません。油断は禁物です。
エンプティカロリーって何? 太らないって本当!?
ここで登場するのが「エンプティカロリー」という言葉。ちょっとややこしいですよね。簡単に言うと… エンプティカロリーとは、「栄養(ビタミンやミネラル)がほとんど含まれていないカロリー」のこと。つまり、体に“エネルギー”としては吸収されるけれど、“栄養価”はない、というイメージ。
アルコールのカロリーはこのエンプティカロリーにあたり、摂取後は主に体温維持や代謝活動で使われるため、「脂肪として蓄積されにくい」ともいわれています。 でもこれはあくまでも、適量を守った場合や、代謝が活発に働いているタイミングの話。
・代謝が落ちている、夜遅い時間の摂取
・高脂質な食事と一緒に摂取
・飲みすぎた翌日の活動量が少ない
…こんなときにはしっかり「脂肪」として蓄積されてしまいます。つまり、飲み方が命です!

他のお酒と比べてどう? ウイスキーと焼酎・ワイン・ビールのカロリー比較
お酒を選ぶとき、気になるのが「どれが太りにくいのか?」ということ。ウイスキーと他のお酒のカロリー・糖質・飲み方の傾向を比較しながら、納得して選べるように整理します。
焼酎・ワイン・ビールとのカロリー比較一覧表
一般的なカロリーと糖質の目安として、焼酎(25度)は100mlあたり約140kcal・糖質はほぼ0、ワイン(赤・白)は100mlで約60〜80kcal前後・糖質中程度(特に白)、ビール(5%)は100mlで約40kcal・糖質高めとされています。
こう見るとウイスキーはカロリーが高く感じますが、飲む量が少ない&糖質ゼロなので、意外と「ダイエット向き」な存在。甘口ワインやビールのように糖質が多いお酒は、血糖値を急上昇させる可能性があるため、ダイエット中には不向きです。

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太りにくくなる、飲み方のコツ
美しさをキープしながらお酒を楽しむなら、以下のポイントを意識してみてください。
・空腹時に飲まない(空腹時は、吸収が早く太りやすくなる)
・唐揚げやピザなど、高カロリーなおつまみとセットにしない
・炭酸水や水割りで薄めて飲む
・夜遅くには避ける
・週2〜3回、1杯までが理想

糖質ゼロで飲む量も少ないウイスキーは、意外と太りにくいお酒。
ウイスキーに含まれる、 体にうれしい成分
「お酒=悪」ではありません。ウイスキーには、美容や健康にうれしい成分も含まれているんです。以下で紹介していきましょう。
ポリフェノールでアンチエイジング!?
ウイスキーは、オーク樽で熟成される過程で、木からポリフェノールが溶け出すことがあります。これは抗酸化作用があり、肌の老化や生活習慣病の予防に役立つともいわれています。ただし、含有量には商品差があるため、過信は禁物です。

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香りによるリラックス効果も
バニラやスモーキーな香りは、嗅覚から脳をリラックスモードに切り替えてくれる効果も。香り高いウイスキーをゆっくり味わうことで、1日の終わりに心がゆるむ「癒しの時間」が生まれますね。
最後に
- 空腹時や高脂肪のおつまみとの組み合わせは避けるのが鉄則。
- ポリフェノールや香りによるリラックス効果も見逃せない利点。
- 「賢く飲む」ことが、健康的な習慣につながる。
糖質ゼロで少量でも満足感があり、香りのリラックス効果やポリフェノールなどの嬉しい成分も含まれているウイスキーは、美と健康を意識する女性にとって、上手に取り入れれば心強い味方になります。 大切なのは「量」と「タイミング」、そして「自分に合った飲み方」を知ること。
お酒=我慢ではなく、ライフスタイルに合った「スマートな楽しみ方」を見つけて、毎日をもっと心地よく。 あなたらしいバランスで、ヘルシーに楽しんでいきましょう。
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監修
木村吏江(きむらりえ)
・デトックスアロマリンパマッサージ Lieru オーナーセラピスト
・オンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師
・ファスティングマイスター学院京都下鴨支部長
・プロフェッショナルファスティングマイスター
・健康美容食育指導士
・フランス式アロマライフスタイルテラピスト
・タカラジェンヌ、アスリートの施術やファスティングサポートも多数
HP:http://lieru39.com
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