ズボンの紐の結び方【簡単・ほどけにくい】

ズボンに付いている紐は、一度結んで蝶結びにする人が多いのではないでしょうか。ただ、スタンダードな蝶結びは急いでいるときに面倒だったり、手先が器用でないとうまく結べなかったりするなどの問題もあります。
一度結べば脱ぎはきも簡単な方法と、ほどけにくく結び直しの手間がかからない結び方を見てみましょう。
いちいちほどく必要がない「アジャスター式」
ズボンをはくとき、いちいち結ぶのが面倒だという場合は、紐がアジャスターになる結び方がおすすめです。左右の紐をそれぞれ輪にして互いにくぐらせるだけで、脱ぐときにほどく必要がない結び方ができます。
手順は以下のとおりです。
1.左右の紐で画像のように輪を作る

2.それぞれの先端を輪に通す

3.輪をキープしたまま紐の先端を下に引き下ろす

4.左右の紐の先端を互いの輪にくぐらせる

5.そのまま紐の先端を左右に引く

6.中央に2つの結び目ができるまで、さらに引き結ぶと完成

できた2つの結び目を左右に引けば、ほどくことなく紐を緩められます。

ただ、この結び方は素材によっては滑りにくく、すぐに緩められないことに注意しましょう。子どもにはかせるズボンの紐をこの方法で結ぶときなどは、あらかじめ簡単に緩められるか確かめておくと安心です。
輪を作ってくぐらせるだけ「イアンノット」
形は蝶結びのようでも、蝶結びよりほどけにくく簡単な結び方が「イアンノット」です。イアンノットはスポーツ選手の間で浸透しているほど、ほどけにくい結び方として活用されています。
手順を見てみましょう。
1.蝶結びと同じく、最初に1回結ぶ(左右どちらが上になるかは問わない)

2.上から出ている紐は先端が手前側(青)に行くように、下から出ている紐は先端が奥(赤)になるように輪を作る

3.左の輪は左指、右の輪は右指でつまむなどして、互いの輪を少しだけ交差させる。交差させたら、両指を反対側の輪の「先端につながっている紐」に持ち替える。そのまま引っ張ると、写真のような蝶結びに近い形になる

4.引き出した輪を左右に引っ張りきって、形を整えれば完成

見た目は蝶結びと同じように見えますが、実際に結んでみればかなりしっかりと結ばれていることがわかるでしょう。輪を作るときの向きさえ間違えなければ簡単なので、蝶結びが面倒という場合にもおすすめです。
ズボンの紐の結び方【おしゃれ】

紐付きズボンとひと口にいっても、普段着のようなスエットからおしゃれにはきこなしたいパンツまでさまざまです。紐が付いたズボンでスタイリッシュに見せたいとき、試したい方法を2つ紹介します。
ウエストがスッキリ「隠し結び」
ズボンのウエストに固結びした紐があると、スッキリしたラインが実現できません。短い丈のトップスを着るときはもちろん、ウエストが隠れる丈でも結び目を響かせたくない、薄手のトップスもあります。
そんなときは結んだ後、ウエストの中に隠してしまうのも一つの方法です。蝶結びでもイアンノットでも、結び方は何でも問題ありません。結んだ後にウエストの中に入れ込むだけで完了です。紐を絞りすぎるとウエストに入れにくいので、少し余裕を持たせましょう。
きれいに結ぶと見た目が良い「蝶結び」
蝶結びはズボンの紐の結び方としてはスタンダードで、特殊な結び方とは思わないかもしれません。ただ、きれいに結べれば表に出てもおしゃれなアクセントになります。縦結びにならないよう、形をきれいに整える結び方を紹介します。
1.最初に1回結ぶ(左右どちらが上になるかは問わない)

2.上になっているほうの紐を輪にする

3.反対側の紐を巻き付ける

4.巻き付けた紐を上記の画像のように輪に通し、引き締める

これで縦結びにならず、きれいな形の蝶結びができました。より幅の広い紐なら、形の整った蝶結びでリボンのようなアクセントになるでしょう。
長すぎる服の紐を調節する方法

紐が付いている衣服にはさまざまな種類がありますが、長すぎると動くときの邪魔になったり引きずったりする原因になります。どの紐にも応用できるロープワークと、トレンチコートの場合にできる工夫もチェックしておきましょう。
「スリップノット」で調節する
ズボンに限らず、長すぎる服の紐が邪魔なときは「スリップノット」で調節するのが簡単です。スリップノットは「引き解け結び」とも呼ばれ、ほどくのも簡単な結び方です。長い紐の途中で輪を作り、輪の先端と反対側にある紐(元紐)を輪に通すだけで完成します。
ただ、このとき先端を輪から引き抜いてしまうと、単に紐に結び目ができるだけになってしまいます。輪から紐を引き抜くときには、輪にしたまま引っ張ってください。ほどくときは先端を引っ張れば簡単にほどけます。
トレンチコートの紐は左右で固定する
トレンチコートの紐は、長すぎると引きずってしまうという悩みの種になりがちです。ずるずると引きずってしまうほど長い場合は、ウエストの左右に付いたベルトループに固定してしまいましょう。
トレンチコートの脇には、通常ベルト(紐)を通すためのループが付いています。普段トレンチコートの紐は、背中側からお腹側に向けて通っている状態です。ただ、長すぎて抜けてしまう・引きずってしまうという場合は、お腹側に通った紐をもう1回背中側からベルトループにくぐらせることで固定できます。
まとめ

(c)Adobe Stock
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簡単でほどけにくいズボンの紐の結び方には、アジャスター式やイアンノットがある
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ズボンの紐をおしゃれに結びたいなら、ウエストに隠すかきれいな蝶結びをマスターするとよい
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長すぎて邪魔な服の紐は、スリップノットで調整したりベルトループで固定することで対処できる
ズボンを脱ぎはきするとき、紐をほどく・結ぶという動作が面倒だと思う場面は少なくありません。できるだけ簡単で便利な結び方を覚えておくと、身支度や出先でトイレに行くようなシーンで役立ちます。
おしゃれな結び方のアイデアも、スタイリッシュにズボンを着こなしたいときに活用しましょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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