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2019.03.31

湯船につかって1時間、寝る前に1時間。1冊を読み切ります【ストイック女子/はるかの場合3】

ハマってしまったら、もう誰にも止められない。自分の道を一直線に進むストイック女子のリアルドキュメント。ふたり目は、ワーママになっても「1日1冊」の読書習慣を貫くはるかのストーリー。(3回連載)

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

story3 湯船につかって1時間、寝る前に1時間。1冊を読み切ります

Profile
はるか(仮名) 41歳
職業/Webサービス会社・人事
住まい/埼玉県川口市の賃貸マンションで夫・子ども2人(3歳・1歳)と暮らす

story1 図書館通いで1日1冊読破。絵より文字が想像をふくらませる
story2 気に入った書店でないと買いたくない。紙の本でないと読みたくない

床から天井まで、すべてが書棚です

1日1冊の読書は、はるかにとって目標でもノルマでもない。読みたい・知りたいことを本に求めていくうち、楽しくて、読むスピードは上がり、集中力も増してきた。もちろん、途中まで読んで翌日に持ち越すこともあるが、重たい本でなければ、移動中の時間も使ったりして、2日くらいで終わる。

「子どもと一緒のときは、荷物も多いから重たい本を持ち歩くことはなくなりました。また、ビジネススクールに通っていたときは、友達とカフェで一緒にビジネス書や参考文献を読んだりしていましたが、今はゆっくりカフェに寄る時間もなくなって…。現在の読書タイミングは、子どもが寝てからの1~2時間と、週末夫がいる夜にひとりで湯船につかっている時間です。

入浴しながらの読書は、汗をかいて気持ちいいし、一冊まるっと読み終えてスッキリすることも多い。お風呂のふたを浴槽の上に乗せて、そこにタオルとミネラルウォーターを置いて、本を広げる。たいてい1時間、長いときで1時間半。だれにも邪魔されない、自分だけの時間です」

ちなみに今週読んだ本は、 『センスオブワンダー』『悲しき熱帯』『僕たちは14歳までに何を学んだか』『日本語が亡びるとき』『FACTFULNESS』『LIFE SHIFT』(再読)

どんどん増えていくので、大事なものや読み返したいものは書棚に残し、それ以外はのちに知人に譲ったりする。

「家のリビングの壁3面分、床から天井まで、すべてが書棚です。夫も本好きなので、ふたり分がびっしり。通販で“いちばん入る”“棚が可動式の”ものを選びました。増え続けて、賃貸マンションの床が抜けないか、ときどき心配になります(笑)。

並べ方にルールはありませんが、人に譲るタイミングなどで、まとめて整理し直すことがあります。好きな書店にならって、ジャンルが近いもの、同じキーワードが出てくるものを、近くに置いてみたりするんです。

たとえば、『育』という文字がタイトルや内容に入っている本をチョイスして、小説でも実用書でも、また単行本でも文庫でも体裁にかかわらず、集めて並べます。テーマはなんでもよくて、そのときに思いついた『私』でもいいし、『生』という字でもいいし。そうやって本をまとめ直すと、見た目にはデコボコしてますが(笑)、また別の新しい発見もあります。隣り合った本同士、まったく違ったものだと思っていたけれど、似たようなことが書いてありそうだ、とか。一度読んだけれど、もう一度違う視点から読んでみようか、というふうに」

子どもの頃に読んだ本を、娘に受け継ぐ

「今は、本を読まない人や読むのが苦手だという人、多いと思います。そんな人には、無理に読まなくてもいいけど、読んでみると楽しいこともあるよって、伝えたい。読みたいけど時間がなかなかない、忙しいという人は、きっと今はほかに大事なことがあるときなんだと思います。気になった本・読みたい本が出てきたとき、そのときに読めばいいんじゃないかな。初めから私のようにストイックにやらなくても。

本を読むことを続けてきて、わかったのは、本そのものではなくても、中に書いてあったことが自分の中の引き出しとなって、ふとしたときに、ひっかかって出てくるということ。それが、いろんな人とのコミュニケーションツールになるのです。差し出された会話の中で、自分の中の何かとつなる瞬間があって、相手との接点ができたり。何か相談されたとき、過去に培った言葉や感情が、伝える言葉の厚みにつながったり。

この、“少しずつ繋がっていく”感覚が、すごくいいなって思います。

だから、読書の苦手な人は、興味あるジャンルから始めてみればいい。それさえ見つかったら、好きなものをもっと知りたいと思って、またそこから次の新しい方に展開する。こんな繋がりや広がりは、読書の楽しみです」

はるかが子どものころに読んだ絵本シリーズ・いわむらかずお氏の『14ひきのシリーズ』は、その後追加になったものを買い足し、今は3歳の娘が毎日読んでいる。こんな繋がりや広がりの形もある。同じ本を受け継ぎながら、自分がかつて味わった楽しみを母娘で共有できるのは、はるかにとって至福の時間だ。(3回連載終わり)

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。ただいま、7月頭発売の書き下ろし新刊を準備中! ほかに『Domani』2/3月号のワーママ10人インタビュー、Oggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」、 Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」なども掲載中。

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